西桐生駅(上毛電鉄・上毛線)~絹織の街のレトロな洋館駅舎~

終着駅でもあり始発駅でもある西桐生駅は、上毛電鉄桐生側のターミナル駅。行き止まりレールの先に改札口があった。近年はローカル駅でもICカードの導入が進んでいるが、西桐生駅は有人改札。のどかで古風な感じすらした。待合室には昔ながらの切符売場の造りが残っていた。柵のようなもので描かれたアールデコ調の装飾がレトロさ醸し出しとても洒落ている。
南宇都宮駅~今も大谷石が息づくレトロな洋風駅舎~(東武鉄道宇都宮線)

栃木県内の東武鉄道の駅を巡り、夕刻、南宇都宮駅にやって来た。南宇都宮駅の駅舎は、宇都宮市大谷町で採掘される事で知られる大谷石を使った洋風駅舎だと知っていた。しかし、まさかトイレまで大谷石が使われていたとは!しかも青い洋瓦で駅舎に似せたレトロなデザインだ…
神戸駅(JR西日本)~瀟洒な貴賓室があった重厚な洋風駅舎~

大阪難波駅から阪神電車に乗り三ノ宮駅に。そして神戸駅にやって来た。ゆとりもって配されたプラットホームと、重厚な上屋が私鉄と違う国鉄駅らしさを漂わせていた。神戸駅には1930年(昭和5年)、駅の高架化に先駆けて建てられた洋風駅舎がいまだに健在。かつては貴賓室があった事で知られている…
初代松島駅~東北本線旧線跡に残る洋風木造駅舎~

宮城県松島町にある東北本線の松島駅は2代目で、1代目は2.5㎞程北の内陸側に位置していた。初代の松島駅は日本鉄道時代の1890年(明治23年)4月6日に開業した。当時、岩切-品井沼間は現在の海側でなく、内陸側にレールが敷かれていた。しかし「海線」が開業すると、旧来の「山線」は廃止された。廃止され半世紀以上過ぎているが、初代の松島駅は当時の駅舎が転用され残存している…
渡波駅(JR東日本・石巻線)~ひそかなレトロさが楽しい洋風木造駅舎~

渡波駅の開業は1939年(昭和14年)10月7日。その時以来の木造駅舎が東日本大震災を乗り越え現役だ。駅舎は一見きれいに改修されシンプルだ。しかし縦長の大きな窓や待合室天井の造りなど、洋風の造りが印象深く、随所にレトロさを残している
日本最古の駅舎・旧長浜駅舎をじっくり見る

現役最古の駅舎として、1886年(明治19年)築と推定されているJR武豊線の亀崎駅の木造駅舎はよく知られている。しかし現役ではないものを含めれば1882年(明治15年)築の旧長浜駅舎が最古となる。官設鉄道が国鉄のはるか前身、工部省鉄道局の管轄だった頃で、北陸線(後に北陸本線)という名称が与えられる以前の古い時代の頃だ…
網代駅(JR東日本・伊東線)~温泉街に佇む洋風木造駅舎~

網代駅の開業は1935年(昭和10年)3月30日。熱海-網代間が伊東線最初の開業区間で、3年後に伊東まで全通するまでは当駅が終着駅だった。駅舎はスペイン風のオレンジ色の瓦や、岩風の装飾を施した腰壁が印象的な洋風木造駅舎…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[5]~重要文化財駅舎の壮麗な外観~

究極の駅舎ホテル・東京ステーションホテルに宿泊し、昼前にチェックアウトした。帰路に就くまでどう過ごそうか考えたが、東京駅丸の内駅舎をじっくり見て過ごすつもりだ。昨日はライトアップされた丸の内駅舎の夜景を存分に堪能した。昼はどんな顔を見せてくれるのだろうか。天気は曇り空、だけど駅舎を撮影するのはこの位がちょうどいい…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[4]~復原された駅舎を内部から愉しむ…~

明治の頃、日本鉄道の上野駅と官設鉄道の新橋駅を結ぶ計画があり、その途中に中央停車場が設置される事が決まった。ドイツ人のお雇い外国人で鉄道技術者のフランツ・バルツァーにより概要が策定されたが、彼が提案したのは和風駅舎。しかし、日本側からの反対意見が多く、辰野金吾と葛西萬司が新たに設計。そして1914年(大正3年)、東京駅は華々しく開業した…
東京ステーションホテル宿泊記~東京駅丸の内駅舎づくしの旅[2]~

創建の大正時の姿への復原された東京駅丸の内駅舎。駅舎内の東京ステーションホテルは戦災で失われた3階部分も復原されリニューアルオープンとなった。リニューアル後は、重要文化財となった歴史的な建物を活かしつつ、より瀟洒でラグジュアリーな駅舎ホテルとなった。客室数は多くないが、335mという長さのため、部屋からの眺望により、客室の種類は更に細分化されている。おすすめの客室を…