肥前浜駅(JR九州・長崎本線)~開業の昭和初期の姿が復元された木造駅舎~
長崎本線の肥前浜駅にやってきた。2010年以来、約14年振り2度目の訪問。開業の1930年(昭和5年)11月30日の開業以来の木造駅舎が改修されながら使われて来た。洋風の趣きで、個性的でレトロさ感じさせるいい駅舎だったもの。2024年10月、国民スポーツ大会に出席されるため、天皇皇后両両陛下が佐賀県を訪問されたが、訪問地としてこの小さな無人駅が選ばれた…
遠野駅(JR東日本・釜石線)~民話伝わる土地のレトロな洋風駅舎~
新花巻駅から快速やまゆりに乗り、遠野駅に到着。2面3線のホームは線内の主要駅らしさ感じる。遠野駅の開業は1914年(大正3年)4月18日。現在の駅舎は釜石線の改軌と全通が成った、1950年(昭和25年)築。一見、石造りが印象深い洋風駅舎だが…
三島二日町駅(伊豆箱根鉄道・駿豆線)~簡素だが洋風の要素が印象的なレトロ駅舎…~
三島二日町駅に訪れる予定は無かった。しかし修善寺行き列車から見た駅舎の木枠の窓に思わず魅かれ後で降りてみようと決めた。駿豆線では自転車をそのまま列車に載せられるサイクルトレインのサービスをしている。三島二日町駅までは自転車で走れない距離ではないけど、折角そういうサービスがあるなら利用したくなる…
星越駅(住友別子鉱山鉄道)~銅山閉山・廃線後も保存された木造駅舎~
愛媛県新居浜市の別子銅山は住友が開発・経営した日本有数の銅山だった。採掘された銅を運び出すため、「住友別子鉱山鉄道」「別子鉄道」などと通称される鉱山鉄道が明治に開業、住友により運行された。後に旅客輸送も開始。1977年に廃線となり、半世紀近くが過ぎたが、星越駅の駅舎は改修・保存されている。
西桐生駅(上毛電鉄・上毛線)~絹織の街のレトロな洋館駅舎~
終着駅でもあり始発駅でもある西桐生駅は、上毛電鉄桐生側のターミナル駅。行き止まりレールの先に改札口があった。近年はローカル駅でもICカードの導入が進んでいるが、西桐生駅は有人改札。のどかで古風な感じすらした。待合室には昔ながらの切符売場の造りが残っていた。柵のようなもので描かれたアールデコ調の装飾がレトロさ醸し出しとても洒落ている。
南宇都宮駅~今も大谷石が息づくレトロな洋風駅舎~(東武鉄道宇都宮線)
栃木県内の東武鉄道の駅を巡り、夕刻、南宇都宮駅にやって来た。南宇都宮駅の駅舎は、宇都宮市大谷町で採掘される事で知られる大谷石を使った洋風駅舎だと知っていた。しかし、まさかトイレまで大谷石が使われていたとは!しかも青い洋瓦で駅舎に似せたレトロなデザインだ…
神戸駅(JR西日本)~瀟洒な貴賓室があった重厚な洋風駅舎~
大阪難波駅から阪神電車に乗り三ノ宮駅に。そして神戸駅にやって来た。ゆとりもって配されたプラットホームと、重厚な上屋が私鉄と違う国鉄駅らしさを漂わせていた。神戸駅には1930年(昭和5年)、駅の高架化に先駆けて建てられた洋風駅舎がいまだに健在。かつては貴賓室があった事で知られている…
初代松島駅~東北本線旧線跡に残る洋風木造駅舎~
宮城県松島町にある東北本線の松島駅は2代目で、1代目は2.5㎞程北の内陸側に位置していた。初代の松島駅は日本鉄道時代の1890年(明治23年)4月6日に開業した。当時、岩切-品井沼間は現在の海側でなく、内陸側にレールが敷かれていた。しかし「海線」が開業すると、旧来の「山線」は廃止された。廃止され半世紀以上過ぎているが、初代の松島駅は当時の駅舎が転用され残存している…
渡波駅(JR東日本・石巻線)~ひそかなレトロさが楽しい洋風木造駅舎~
渡波駅の開業は1939年(昭和14年)10月7日。その時以来の木造駅舎が東日本大震災を乗り越え現役だ。駅舎は一見きれいに改修されシンプルだ。しかし縦長の大きな窓や待合室天井の造りなど、洋風の造りが印象深く、随所にレトロさを残している
日本最古の駅舎・旧長浜駅舎をじっくり見る
現役最古の駅舎として、1886年(明治19年)築と推定されているJR武豊線の亀崎駅の木造駅舎はよく知られている。しかし現役ではないものを含めれば1882年(明治15年)築の旧長浜駅舎が最古となる。官設鉄道が国鉄のはるか前身、工部省鉄道局の管轄だった頃で、北陸線(後に北陸本線)という名称が与えられる以前の古い時代の頃だ…