初代松島駅~東北本線旧線跡に残る洋風木造駅舎~
宮城県松島町にある東北本線の松島駅は2代目で、1代目は2.5㎞程北の内陸側に位置していた。初代の松島駅は日本鉄道時代の1890年(明治23年)4月6日に開業した。当時、岩切-品井沼間は現在の海側でなく、内陸側にレールが敷かれていた。しかし「海線」が開業すると、旧来の「山線」は廃止された。廃止され半世紀以上過ぎているが、初代の松島駅は当時の駅舎が転用され残存している…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[4]~復原された駅舎を内部から愉しむ…~
明治の頃、日本鉄道の上野駅と官設鉄道の新橋駅を結ぶ計画があり、その途中に中央停車場が設置される事が決まった。ドイツ人のお雇い外国人で鉄道技術者のフランツ・バルツァーにより概要が策定されたが、彼が提案したのは和風駅舎。しかし、日本側からの反対意見が多く、辰野金吾と葛西萬司が新たに設計。そして1914年(大正3年)、東京駅は華々しく開業した…
東京ステーションホテル宿泊記~東京駅丸の内駅舎づくしの旅[2]~
創建の大正時の姿への復原された東京駅丸の内駅舎。駅舎内の東京ステーションホテルは戦災で失われた3階部分も復原されリニューアルオープンとなった。リニューアル後は、重要文化財となった歴史的な建物を活かしつつ、より瀟洒でラグジュアリーな駅舎ホテルとなった。客室数は多くないが、335mという長さのため、部屋からの眺望により、客室の種類は更に細分化されている。おすすめの客室を…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[1]~夜景散歩~
レトロ駅舎を巡る旅をするようになって20年近くになるが、東京駅丸の内駅舎を本格的に見てみようという気には不思議とならなかった。2003年に国の重要文化財に指定される前から、大正築のレンガ造りの洋風駅舎は壮麗で、近代建築として既に評価は高く、もちろん私も知っていた。東京駅は幾度となく旅に交錯し、所用でも何度も利用した…
ホテルメトロポリタン・さいたま新都心~10線以上の鉄路を見下ろす圧巻のトレインビュー~
さいたまスーパーアリーナで開催されたライブを見るため、同アリーナにいちばん近い宿のホテルメトロポリタン・さいたま新都心に宿泊…
白河駅 (JR東日本・東北本線)~大正の洋風駅舎など歴史と風格漂う駅…~
JR白河駅は1887年(明治20年)、東北本線の前身、日本鉄道時代の開業。開業当時は120mほど北に位置していたという。現在の洋風木造駅舎は2代目駅舎で1921年(大正10年)の築。東北本線の主要駅ではあるが、町の玄関口の座は東北新幹線の新白河駅に譲った。
仙北町駅 (JR東日本・東北本線)~後に首相となる人の鶴の一声でできた駅!?~
盛岡駅から仙台寄りに1駅の仙北町駅で下車した。約5年振りの訪問で、前回、木造駅舎が印象的だったので、また来てみたいと思い続けていた。跨線橋は、趣深い木造駅舎に似合う古めかしい木造だ。木の手すりまで残っている…
品井沼駅 (JR東日本・東北本線)~素朴な造りを残す昭和の木造駅舎~
木造駅舎が残る東北本線の品井沼駅。この駅は1918年(大正7年)8月16日 、旧線区間の松島(旧駅)‐鹿島台駅間に幡谷信号所として開設されのがルーツだ。1932年(昭和7年)12月26日から旅客取り扱いが開始され、その時に品井沼という駅名が与えられた。今の木造駅舎はそれ以来のものだ…