時が止まったままの木造駅舎、美作滝尾駅へ再び…

「時が止まったような…」「タイムスリップした気分…」「建てられた昭和初期のまま…」よくそう評される美作滝尾駅の木造駅舎。国内でも最上級の木造駅舎の一つで、国の登録有形文化財に指定されている。岡山県津山市にあるJR西日本・因美線の駅で、映画「男はつらいよ」最終作の「寅次郎紅の花」のロケ地になった事でも広く知られている…
知和駅(JR西日本因美線)~時が止まったままの郷愁溢れる木造駅舎~

木造駅舎が残る知和駅を訪れるため、早朝5時1分津山発の因美線始発列車に、折りたたんだ自転車を抱え乗り込んだ。と言っても、この列車は快速で知和駅は通過してしまう… 定刻の5時28分、美作加茂駅に到着した。少し駅を撮影すると、駅の外で自転車を展開した。ここからは自転車で知和駅へ向かう…
神戸駅(JR西日本)~瀟洒な貴賓室があった重厚な洋風駅舎~

大阪難波駅から阪神電車に乗り三ノ宮駅に。そして神戸駅にやって来た。ゆとりもって配されたプラットホームと、重厚な上屋が私鉄と違う国鉄駅らしさを漂わせていた。神戸駅には1930年(昭和5年)、駅の高架化に先駆けて建てられた洋風駅舎がいまだに健在。かつては貴賓室があった事で知られている…
飛騨一ノ宮駅(JR東海・高山本線)~古く味わい深い佇まいの木造駅舎~

飛騨一ノ宮駅の開業は、飛騨小坂駅から坂上駅まで延伸開業した1934年(昭和9年)10月25日。現在も残る木造駅舎はその時以来のものだ。やや大きめの木造駅舎は、宮村の玄関口だった時代を感じさせる。改修の手は入っているものの、木の質感豊かで味わい深く、木の古めかしい上屋も…
養老渓谷駅 (小湊鐡道)~三角屋根の木造駅舎は春めき行楽ムード漂う…~

2000年代の前半に訪れて以来、2度目の訪問。駅は月崎駅と終着駅となった上総中野間が、1928年(昭和3年)5月16日に延伸開業した時に開業。当初は朝生原駅という名称だったが、1954年(昭和29年)12月1日に現在の駅名に。その名の通り、自然豊かで温泉も湧く養老渓谷の最寄駅で…
出雲横田駅(JR西日本・木次線)~小駅なれど神社のような風格の和風木造駅舎~

小粒だけど本当に見事な和風駅舎。日本神話に、スサノオノミコトと結婚したと伝えられる櫛稲田姫(クシナダヒメ)を祀っている稲田神社を控え、和の粋を凝らした車寄せ、校倉造の壁、入母屋の屋根など、堂々たる社殿。きれいに整えられた植栽や和風の外観を持つトイレ、日本庭園風の空間と言った脇役も、この駅の魅力を高めている…
豊前松江駅(JR九州・日豊本線)~薔薇の花との競演が印象的な木造駅舎~

豊前松江駅の開業は1897年(明治30年)9月25日。開業時は松江駅という駅名だった。現在の駅名になったのは1945年(昭和20年)5月1日。木造駅舎は1932年(昭和7年)築。使い込まれた木の質感のままの年月が味わい感じさせる木造駅舎だ…
信濃境駅の池庭跡 (JR東日本・中央本線)~青い鳥舞った!?白樺寄り添う枯池~

中央東線の上り列車で信濃境駅で下車すると、自然と「ラーラララーラララー…」と歌っていた。globeのWanderin’ Destinyという歌で、この駅がロケ地となったドラマ「青い鳥」の主題歌だ。10月も後半だとまだ一枚羽織るだけで大丈夫だったが、この駅は凍えるような寒さで、目の前の山には雲がかかる…
南甲府駅 (JR東海身延線)~重厚感溢れるターミナル駅風のレトロ駅舎~

甲府駅から身延線に乗り3駅、南甲府駅で下車した。身延線はJR東海の管轄でオレンジ色の帯の313系電車がすれ違っていた。何本もの側線が広がる風景はまるで海が広がっているようで、出番待ちの313系や作業用車が留置されていてもなお余る。昔は貨物の取り扱いも盛んだったという。そして側線の向こうに見える駅舎は巨大だ…
谷村町駅 (富士急行大月線)~柔らかな洋風ムードに改修された木造駅舎~

駅の開業は1924年(昭和4年)6月19日。その時以来の木造駅舎が現役だ。観光色も強い富士急は、同社の木造駅舎を洋風の雰囲気にきれいに改修されてしている例が多い。この谷村町駅も、色使いが柔らかく、屋根に洒落た風向計が載せられ、童話に出てきそうなどこかかわいらしいムードが漂う…