昭和時代初期の駅舎(1) - 駅と駅舎の旅写真館

昭和初期築のレトロな木造駅舎、木次線・出雲八代駅

昭和時代初期に建てられたレトロな駅舎を巡る鉄道の旅。

戦前の昭和の一桁、元年(1926年12月25日)から昭和9年(1934年)に建てられた古く趣きある駅舎の数々。

国有鉄道(当時は鉄道省)では、昭和5年通達「小停車場本屋標準図」により、小規模駅舎の一定の規格が策定された。JRとなった現在でも、似たような造りの木造駅舎がいくつも残る。ありふれた造りながらも、その時代感じさせ、味わい深さはひとしおだ。

私鉄もこの年代にいくつもユニークな駅舎が建てられた。

※ヘッダー画像: 出雲八代駅(JR西日本・木次線)

(※並び順は、建築年順ではなく、記事の日付順となっています。)



石蟹駅(JR西日本・伯備線)~木造駅舎は簡易委託駅らしさ残る…~

JR伯備線・石蟹駅の木造駅舎、木々が多く植えられている

石蟹駅にも古い木造駅舎が現役で残っている。方谷駅と同じく、開業の1928年(昭和3年)10月25日以来のもの。駅は植木鉢の草木や花など、植物でいっぱいだ。駅舎の出入口周辺も緑豊かなのが目を引く…

方谷駅(JR西日本・伯備線)~昭和の素朴な木造駅舎のレトロモダン~

JR西日本・伯備線・方谷駅、昭和3年築の木造駅舎(岡山県高梁市)

山の間を高梁川沿いに走り、列車は方谷駅に停車した。方谷駅では開業の昭和3年(1925年)10月25日以来の木造駅舎現役だ。藍色の昔ながらの駅名標を掲げ、軒を支える木の柱など、いかにも年月を経た木造駅舎らしい雰囲気に溢れる。駅舎をより印象強くしているものが、何と言っても、この車寄せを支える2本のモルタル造りの柱で、まるで昭和の洋館住宅のよう…

芦ノ牧温泉駅(会津鉄道・会津線)~木造駅舎は今年で白寿~

会津鉄道・芦ノ牧温泉駅、国鉄会津線時代からの木造駅舎。昭和初期の1927年開業時築。

列車が芦ノ牧温泉駅に進入する時、運転席横から構内を見渡した。2面のホームがあり行き違いができ、側線跡も残るゆとりある配線。そして来年2027年で100歳の木造駅舎が建つ。会津下郷駅もそうだったが、元国鉄・会津線だけあって、この駅にも国鉄駅らしい風情がよく残っている…

雲井駅~信楽高原鐵道に残る唯一の木造駅舎を訪ねる~

信楽高原鉄道・雲井駅、開業の昭和8年以来の木造駅舎が残る

30年振り位に信楽高原鉄道を訪れていた。貴生川駅からぐいぐいと坂を登り山深さを増す風景を見るにつけ、都となって間もない恭仁宮を捨ててまで、よく紫香楽宮に遷都しようと思い立ったものと思い列車に揺られ、雲井駅に到着した。この駅には同社唯一の木造駅舎が残っているという…

姨捨駅(JR東日本・篠ノ井線)~善光寺平を抱く洋風木造駅舎~

JR篠ノ井線、長野県千曲市にある姨捨駅、昭和レトロな洋風木造駅舎

2026年新春、篠ノ井線の駅を巡り、姨捨駅で下車した。平成の初期に訪れて以来か…、いや2000年代初めの頃にも訪れたか…?とにかく20年以上振りの久し振りの訪問。特急しなので何度も通る機会はあったが、再び降り立つまで随分と経ってしまったものだ。1番線に駅舎が建っている。1934年(昭和9年)築の木造駅舎は健在で何より。元々、洋風の洒落た造りだったが…

肥前浜駅(JR九州・長崎本線)~開業の昭和初期の姿が復元された木造駅舎~

JR肥前浜駅の木造駅舎、正面窓口の造りが復元。

長崎本線の肥前浜駅にやってきた。2010年以来、約14年振り2度目の訪問。開業の1930年(昭和5年)11月30日の開業以来の木造駅舎が改修されながら使われて来た。洋風の趣きで、個性的でレトロさ感じさせるいい駅舎だったもの。2024年10月、国民スポーツ大会に出席されるため、天皇皇后両両陛下が佐賀県を訪問されたが、訪問地としてこの小さな無人駅が選ばれた…

西岸駅(のと鉄道・七尾線)~昭和初期の木造駅舎は長閑なムード…~

開業の昭和7年以来の木造駅舎が現役、のと鉄道七尾線・西岸駅

穴水駅から七尾行の列車に乗り二駅、木造駅舎が残る西岸駅で下車した。ホームから駅舎の方を見ると、木の窓枠の向こうのがらんとした旧駅事務室の中に、木の机が置かれているのが見えた。どこか田舎の分校のような風情。壁はグリーン基調に塗装されている。しかし、それでも木造駅舎らしい古い木の質感が伝わり味わい深さがあふれていた…

東大館駅(JR東日本・花輪線)~駅名標が国鉄時代を醸し出す木造駅舎~

JR東日本花輪線・東大館駅、昭和4年築の素朴な木造駅舎

大館に到着し、ホテルで旅装を解いてから、再び自転車で出た。行く先は花輪線の東大館駅。明日、東大館駅から列車に乗るので、その時に見てもよかったのだが、早朝で時間が無さそうなので、じっくり見ておきたいと思った。急に古めかしい感じの街並みになった。右に向くと、目的地の東大館駅の木造駅舎があった…

星越駅(住友別子鉱山鉄道)~銅山閉山・廃線後も保存された木造駅舎~

別子鉱山鉄道廃線後も生き残った洋風木造駅舎、星越駅。

愛媛県新居浜市の別子銅山は住友が開発・経営した日本有数の銅山だった。採掘された銅を運び出すため、「住友別子鉱山鉄道」「別子鉄道」などと通称される鉱山鉄道が明治に開業、住友により運行された。後に旅客輸送も開始。1977年に廃線となり、半世紀近くが過ぎたが、星越駅の駅舎は改修・保存されている。

西桐生駅(上毛電鉄・上毛線)~絹織の街のレトロな洋館駅舎~

上毛電鉄・西桐生駅、昭和3年の開業以来の印象深い洋風駅舎

終着駅でもあり始発駅でもある西桐生駅は、上毛電鉄桐生側のターミナル駅。行き止まりレールの先に改札口があった。近年はローカル駅でもICカードの導入が進んでいるが、西桐生駅は有人改札。のどかで古風な感じすらした。待合室には昔ながらの切符売場の造りが残っていた。柵のようなもので描かれたアールデコ調の装飾がレトロさ醸し出しとても洒落ている。