洋風駅舎(4) - 駅と駅舎の旅写真館



向ヶ丘遊園駅 (小田急電鉄・小田原線)~都会の街並みの中生き残る小さな木造駅舎)~

小田急電鉄・小田原線、マンサード屋根が特徴的な向ヶ丘遊園駅北口駅舎

2回目の訪問となる小田急電鉄の向ヶ丘遊園駅。2000年代の前半で、ほぼ残存していた向ヶ丘遊園モノレール線の廃線跡を辿り、正門前駅まで雨の中歩いたものだ…。北口駅舎は駅開業の1927年(昭和2年)築の木造駅舎だ…

南海電鉄・浜寺公園駅~明治の洋風木造駅舎、現役最終日の夜~

南海、明治の洋風駅舎の引退迫る浜寺公園駅に集まる人々

2016年(平成28年)1月27日、南海電鉄・浜寺公園駅の明治築の洋風木造駅舎が遂に現役引退の時を迎える。この駅舎、1907年(明治40年)、東京駅を設計した事で有名な辰野金吾が片岡安と大阪で設立した「辰野片岡事建築事務所」が手掛けた事で知られている。駅舎は高架の新駅舎の前に移築され…

南海電鉄・浜寺公園駅、失われゆく名脇役を愛でる~現役引退迫る明治の洋風駅舎~

南海電鉄本線・浜寺公園駅、歴史感じる石積みのプラットホーム

2016年年明け、南海本線の浜寺公園駅を訪れた。浜寺公園駅の駅舎は明治40年(1907年)に建てられた洋風木造駅舎が現役で残っている事で知られている。しかしその駅舎も、南海本線の高架化により2016年1月27日を最後に役目を終える。名高い駅舎そのものは保存される事になった。しかしそれ以外の多くのものは失われゆく運命にある。それらは地味ながら、どれも駅舎と共に浜寺公園駅を構成し続けた一員で、歴史感じさせる興味深いものばかり…

えちぜん鉄道・永平寺口駅、池庭の移り変わり

えちぜん鉄道・勝山永平寺線・永平寺口駅、駅舎裏手の池庭(2004年)

永平寺口駅に始めて訪れたのは、1990年代前半だ。まだ京福電気鉄道時代で、分岐していた永平寺線が健在で、東古市駅と呼ばれていた頃だった。そして桜の花咲く2006年4月、2回目の訪問を果たした。永平寺線はとうに廃止となり、駅名は永平寺への参詣鉄道を強調する永平寺口駅へと再び改名されてい…

白河駅 (JR東日本・東北本線)~大正の洋風駅舎など歴史と風格漂う駅…~

JR東日本東北本線・白河駅、大正ロマン漂う洋風木造駅舎

JR白河駅は1887年(明治20年)、東北本線の前身、日本鉄道時代の開業。開業当時は120mほど北に位置していたという。現在の洋風木造駅舎は2代目駅舎で1921年(大正10年)の築。東北本線の主要駅ではあるが、町の玄関口の座は東北新幹線の新白河駅に譲った。

日中線・熱塩駅~廃線後も日中線記念館として保存された洋風駅舎~

国鉄日中線・熱塩駅'(現・日中線記念館)。昭和13年築の洋風木造駅舎

1984年の廃線後も日中線記念館として駅舎が保存されている国鉄日中線の終着駅・熱塩駅を訪ねたいと思った。しかし日中線代替バスさえも2012年に廃止され、今では喜多方市が運営する予約制乗り合いタクシー、デマンドタクシーが代替となっている…

出雲大社前駅 (一畑電車大社線)~和風の旧大社駅とは対極の洋風駅舎~

一畑電車・大社線・出雲大社前駅、開業の1930年以来の超個性的な洋風駅舎

廃線されて久しいJRの大社線・大社駅跡から10分ほど歩いて、やっと出雲大社の門前らしい雰囲気になってくると、一畑電車の出雲大社前駅が目の前に現われた。約9年振りの訪問だ。和風木造駅舎として名高いJR・国鉄の旧大社駅駅舎を見た後だと…

新村駅 (アルピコ交通・上高地線)~使い込まれた味わいが素晴らしい木造駅舎~

アルピコ交通(松本電鉄)・新村駅、開業の大正10年以来の木造駅舎

まもなく駅舎が新築されると聞き、アルピコ交通の新村駅を訪れた。10年ほど前に訪れて以来の訪問だ。プラットホームに降り立つと植えられた松がまず印象的に映った。もう何十年も前に植えられたのだろうか…?JRより幅がやや狭い島式ホームにあって、見上げる程に高く成長している…

美瑛駅(JR北海道・富良野線)~石造り駅舎と色づく白樺が印象深い駅~

JR北海道・富良野線・美瑛駅、昭和27年築の石造りの駅舎

駅の開業は1899年(明治32年)。駅舎は1952年(昭和27年)築の石造り駅舎。石は地元で産出された美瑛軟石を使っている。日本では、昔の駅舎と言えば木造が主流だが、そんな中、石造りの駅舎が造られるとは珍しい。美瑛町は、波打つ丘陵に拓かれた畑や牧場が、ヨーロッパの田舎風景のような美しさ…

伊勢崎駅 (JR東日本・両毛線、東武鉄道・伊勢崎線)~ハイカラな洋風駅舎~

JR両毛線・東武伊勢崎線の伊勢崎駅、ハイカラな洋風木造駅舎

JR両毛線には、栃木駅、佐野駅などハイカラな古い洋風駅舎が多く残っていた。昭和9年(1934年)築の伊勢崎駅駅舎もその一つだ。特にファサードの洋風っぽい造りが印象的で、両毛線の古駅舎らしさを感じる…