洋風駅舎(6) - 駅と駅舎の旅写真館



鉾田駅 (鹿島鉄道)~看板建築な木造駅舎の後味悪い思い出…~

鹿島鉄道の終点・鉾田駅、プラットホームと改札口

単行のキハ600形気動車に揺られ、終点の鉾田駅に着いた。いつもなら学生の下校で賑わい始める時間帯だろうが、大晦日という事もあるせいか、乗降は少なく、駅は閑散としている。ホームは列車の左右両方にあり、まるで大手私鉄によくある乗降分離型のような感じだ…

諏訪ノ森駅(南海電鉄・南海本線)~大正築の小さな洋館駅舎~

南海電鉄・本線、諏訪ノ森駅上りホーム側の西駅舎。大正8年築の洋風木造建築。

浜寺公園駅の洋風木造駅舎を堪能した後、上り列車に乗り、1つ隣の諏訪ノ森駅で下車した。浜寺公園駅がもの静かな雰囲気だったのに対し、こちらは商店街の中にあり、街は活気づいていた。諏訪ノ森駅の配線は上り下りのホームが別になっている2面2線だ。しかし…

浜寺公園駅 (南海電鉄・本線)~今も輝く明治の洋風木造駅舎~

明治40年築、南海・浜寺公園駅の洋風木造駅舎(大阪府堺市)

国内には洋風駅舎は数あれど、大阪府の堺市にある南海の浜寺公園駅は最も素晴らしい洋風駅舎の1つに数えられるだろう。この洋風木造駅舎は1897年(明治30年)に浜寺駅として開業した。南海電鉄は松並木が美しいこの地区に遊園地を作り、昔は大阪からのリゾート客で、駅は大変賑わったと言う…

新八日市駅(近江鉄道・八日市線)~大正の洋風駅舎はかつての本社駅~

近江鉄道・新八日市駅、前身の湖南鉄道の本社が入っていた洋風木造駅舎

近江鉄道の主要駅の1つで本線と交わる八日市駅から、八日市線の近江八幡行きに乗ると、すぐに新八日市駅だ。八日市駅からわずか0.6kmで、八日市市街地に意外い近いが、乗降した乗客はまばらで、駅前はこじんまりとしていた。しかし、2階建ての立派な木造駅舎が威風堂々と建つ…

三津駅(伊予鉄道・高浜線)~古色蒼然、そして瀟洒な木造駅舎へ…

伊予鉄道・高浜線、古色蒼然とした三津駅の木造駅舎

鉄道の旅の延長で「駅舎」というものに関心が向き、色々な本を読み漁った。ページをめくるたびに現われる古く趣きある駅舎の数々に完全に魅了された。その中で、特に私の気を引き、絶対に訪れたいと強く思わせた駅がいくつかあった。伊予鉄道の三津駅は、そんな駅の1つだった…

尾張瀬戸駅(名鉄・瀬戸線)~洋風の旧駅舎、取壊し前のさよなら公開~

名鉄・瀬戸線・尾張瀬戸駅、取り壊しを控えた洋風の旧駅舎

名鉄瀬戸線の終点、尾張瀬戸駅の最初の記憶は、1978年(昭和53年)、栄町まで延長開業した時の事だ。その頃から鉄道好きだった私は、祖父に連れられて、初乗りに栄町駅からせとでんに乗ったものだ。尾張瀬戸駅に降り立った。その時、見たであろう駅舎のいでたちは全く記憶に残っていない…