文化財登録された駅(1) - 駅と駅舎の旅写真館

登録有形文化財のプレート(美作滝尾駅駅舎)

登録有形文化財、重要文化財…駅と鉄道の歴史を語る生き証人が残る駅を訪ねる旅

古くレトロな駅舎(駅本屋)がいくつも国の登録有形文化財に指定されている。他に、プラットホーム、上屋など、地味であまり注目されない駅の建築物や設備が登録されるケースもあり、鉄道遺産たる古く歴史ある駅の価値が見直されつつある。

より厳しい基準を満たした重要文化財の駅舎は、現在の所、門司港駅舎東京駅丸の内駅舎旧大社駅舎の3つ。

自治体指定の文化財、古く歴史あるものが認められたという意味で、近代化産業遺産も便宜的にこちらで。

(※ヘッダー画像: 美作滝尾駅(JR西日本・因美線) )



神戸駅(JR西日本)~瀟洒な貴賓室があった重厚な洋風駅舎~

JR西日本・東海道本線・山陽本線の神戸駅、昭和9年築の洋風駅舎

大阪難波駅から阪神電車に乗り三ノ宮駅に。そして神戸駅にやって来た。ゆとりもって配されたプラットホームと、重厚な上屋が私鉄と違う国鉄駅らしさを漂わせていた。神戸駅には1930年(昭和5年)、駅の高架化に先駆けて建てられた洋風駅舎がいまだに健在。かつては貴賓室があった事で知られている…

日本最古の駅舎・旧長浜駅舎をじっくり見る

日本最古の駅舎、洋風の長浜駅初代駅舎(現・長浜鉄道スクエア)

現役最古の駅舎として、1886年(明治19年)築と推定されているJR武豊線の亀崎駅の木造駅舎はよく知られている。しかし現役ではないものを含めれば1882年(明治15年)築の旧長浜駅舎が最古となる。官設鉄道が国鉄のはるか前身、工部省鉄道局の管轄だった頃で、北陸線(後に北陸本線)という名称が与えられる以前の古い時代の頃だ…

東京駅丸の内駅舎づくしの旅[5]~重要文化財駅舎の壮麗な外観~

重要文化財に指定された東京駅丸の内駅舎、皇室専用出入口がある中央付近

究極の駅舎ホテル・東京ステーションホテルに宿泊し、昼前にチェックアウトした。帰路に就くまでどう過ごそうか考えたが、東京駅丸の内駅舎をじっくり見て過ごすつもりだ。昨日はライトアップされた丸の内駅舎の夜景を存分に堪能した。昼はどんな顔を見せてくれるのだろうか。天気は曇り空、だけど駅舎を撮影するのはこの位がちょうどいい…

東京駅丸の内駅舎づくしの旅[4]~復原された駅舎を内部から愉しむ…~

東京丸の内駅舎、装飾が美しいドームを見上げる

明治の頃、日本鉄道の上野駅と官設鉄道の新橋駅を結ぶ計画があり、その途中に中央停車場が設置される事が決まった。ドイツ人のお雇い外国人で鉄道技術者のフランツ・バルツァーにより概要が策定されたが、彼が提案したのは和風駅舎。しかし、日本側からの反対意見が多く、辰野金吾と葛西萬司が新たに設計。そして1914年(大正3年)、東京駅は華々しく開業した…

東京ステーションホテル宿泊記~東京駅丸の内駅舎づくしの旅[2]~

東京ステーションホテル・ツインルーム、皇居外苑が見えるパレスビュー

創建の大正時の姿への復原された東京駅丸の内駅舎。駅舎内の東京ステーションホテルは戦災で失われた3階部分も復原されリニューアルオープンとなった。リニューアル後は、重要文化財となった歴史的な建物を活かしつつ、より瀟洒でラグジュアリーな駅舎ホテルとなった。客室数は多くないが、335mという長さのため、部屋からの眺望により、客室の種類は更に細分化されている。おすすめの客室を…

東京駅丸の内駅舎づくしの旅[1]~夜景散歩~

真正面の行幸通りから見たJR東京駅丸の内駅舎の夜景

レトロ駅舎を巡る旅をするようになって20年近くになるが、東京駅丸の内駅舎を本格的に見てみようという気には不思議とならなかった。2003年に国の重要文化財に指定される前から、大正築のレンガ造りの洋風駅舎は壮麗で、近代建築として既に評価は高く、もちろん私も知っていた。東京駅は幾度となく旅に交錯し、所用でも何度も利用した…

美濃市駅(長良川鉄道)~国鉄駅らしい懐かしい佇まいに溢れる駅~

長良川鉄道・美濃市駅、木造の上屋が重厚な駅舎への通路

2015年秋、長良川鉄道のレトロ駅舎を巡り帰路に就いていた。やや高い所にある美濃市駅に停車した。予定には無かったが、車窓の外に広がった夕景が私の足を引き留めた。その時、駅舎など古い駅施設が残ってるものと思ったが、夜であまりはっきり見られなかったし、写真も十分に撮れなかった。それから約6年後、再び美濃市駅に降り立った…

土讃線・善通寺駅~明治の木造駅舎の重厚でレトロな車寄せを愛でる~

土讃線・善通寺駅の木造駅舎、車寄せ越しに駅前を見る

琴平駅を訪れた後、一駅隣の善通寺駅で下車した。ここにも立派な木造駅舎が残っている。駅舎に面した1番ホームは幅が広く、ホームを覆う上屋も大きく、支える木の柱は古び歴史を感じさせる。堂々たる主要駅の趣きだ。2面3線のホームを有し、更に駅舎と反対側の現在は駐車場となっているスペースも、ホームらしき造りを残している。貨物ホームだったのだろうか…

琴平駅(JR四国・土讃線)~こんぴらさん門前の洋風木造駅舎~

こんぴらさんのお膝元の洋風木造駅舎、琴平駅(JR四国土讃線)

特急南風で琴平駅に降り立った。アンパンマンのキャラクター達で溢れた大正の洋風駅舎、そして金刀比羅宮の門前の駅に、混乱した気分にさせされた。アンパンマン列車に慣れた地元の人々には日常の光景なのだろうが。しかし列車が行くと景色は開け、2・3番ホームを覆う木造の上屋の軒飾りには、こんぴらさんを意味する丸金(マルコン)マークがたくさんあしらわれていた…

門司港駅(2)~復原された大正築の重要文化財駅舎をもっと愉しむ~

夜になりライトアップされる門司港駅駅舎

竣工の大正当時の姿に復原された門司港駅の洋風駅舎。2階に復刻されたみかど食堂でランチをいただき、ヴェールが外され全貌を現した門司港駅舎を正面から堪能した後、右側に回り込み西に少し歩いた。すると駅構内の車両留置線横の扉が開いているのに気付いた。足を踏み入れたいけど、ここ一般人立ち入り禁止だよなあ…。しかし、ただの通行人が何人も駅から、または駅へと通り抜けていた。どうやら通路として開放されているらしい…