木造駅舎、窓口跡の向こう側。気になる駅事務室の中…(2)~JR九州編~
鹿児島県、肥薩線の嘉例川駅は、築100年の木造駅舎のある駅として、今や鉄道ファン以外の見物客も多い観光スポットとして定着した感もある。それもあってか、2012年の4月に訪れた時、かつて3回の訪問では閉じられていた駅事務室が開放されていた…
肥前長野駅(JR九州・筑肥線)~廃虚のようなオンボロ駅舎の10年後~
2005年に初めて肥前長野駅を訪れてから10年の歳月が過ぎた。駅開業の1935年(昭和10年)3月1日以来の木造駅舎が残るが、初めて見た時、廃虚のような荒廃振りに大きな衝撃を受けたものだ。待合室は廃品が占拠し、旧駅事務室にも廃品がごちゃごちゃに置かれ、待合室以上に荒れていたものだ。
蔵宿駅 (松浦鉄道・西九州線)~枯池の記念碑は草に埋もれ…~
JR筑肥線の肥前長野駅などを訪れ、伊万里駅で第3セクター鉄道・松浦鉄道の有田行きの列車に乗り換えた。列車は蔵宿駅で列車行き違いのため、数分停車するとアナウンスがあった。ちょうど駅舎側のホームでラッキーと思い、カメラを手にホームに出ると…
三間坂駅(JR九州・佐世保線)~駅舎やホームなど昔からの佇まいが残る駅~
目次 「昔からの行合の駅」らしい広い構内 現代風に改修されながらも昔ながらの佇まいの木造駅舎 追記 「昔からの行合の駅」らしい広い構内 佐世保線の三間坂駅で下車した。長いプラットホーム沿いに草木が豊かに植えられているのを目にし、まるで公園か植物園かという気分に。梅雨の6月、沈んだ色の空からは恵みの雨が降り注ぎ、しっとりと濡れた草木達はいっそう艶やかだ。 構内に目を転じると、2面2線の相対式プラットホームに挟まれ、1線の中線があった。小さなローカル駅では本線以外の中線や側線などは廃され使われていない事が多く、この駅もそうなのだろうと思った。しかし、よく見ると中線の上にも架線が張られ、信号は三つとも赤く灯っていた。いまだ生きているのだ。三線分のレールが伸びる広い構内は、小駅なれど堂々とした雰囲気だ。 ホームを歩いていると、「ようこそ肥前路へ 昔からの行合の駅 三間坂」という看板がフェンスに掛けられているのに気付いた。今では盛んに使われてはいないのだろうが、昔は長大編成の貨物列車や客車列車がこの駅の長い構内で、身を休めるように停車し、道を譲り合ったのだろう。地元の人々は、そんなこの昔か […]
肥前七浦駅 (JR九州・長崎本線)~旧駅事務室まで!古く趣き深い木造駅舎を堪能~
JR九州・長崎本線の駅めぐりを思い立ったのだが、肥前浜駅-諫早駅間の列車の少なさに閉口した。朝、夕夜は区間運転も含めれば概ね一時間に1本はあるが、日中は2時間・・・、上りでは4時間近くも普通列車の間隔が開いてしまい、乗り鉄、駅鉄にとってはまさに難所だ…
有田駅(JR九州・佐世保線)~「1964」 2大イベントに湧く日本の縮図は今も…~-
有田駅の1番ホーム片隅にある枯上がった池の横を、今日もハイパーサルーンが走り抜けてゆく。数年後、松浦鉄道に乗り、有田駅で乗り換えの時間があった。有田駅と言えば、私の中では枯池を見た事が記憶に残っていた。前回はちょっと見ただけだったが、今回はもう少し時間がある…
上有田駅(JR九州・佐世保線)~有田焼の街に佇む明治の木造駅舎~
有田焼で有名な佐賀県有田町にある上有田駅で下車した。プラットホームからは、レンガの煙突がある有田焼窯元の建物や、陶器屋の屋根が連なっている様子が眺められ「陶器の街」に降り立った事をしみじみと感じた。駅舎に掲げられた「日本陶器発祥の地 ようこそ有田へ」という横断幕に迎えられた…
肥前長野駅(JR九州・筑肥線)~廃墟同然の木造駅舎!?~
筑肥線の肥前長野駅で列車から降り、待合室の扉を開けた瞬間驚いた。高齢者用の電動カートは駅利用者が停めているのかもしれないが、ソファーが積まれ、壊れたタバコの自動販売機が放置されるなど、まるで廃品倉庫と化していたのだ…
山本駅 (JR九州・唐津線・筑肥線)~レールの間に堂々と?残る枯池~
山本駅はJR九州・筑肥線、唐津線の乗換駅で、木造駅舎のある1番線と、そこから離れた島式ホームの2・3番線という2面3線という構内配線の、ローカル線の乗換駅らしい広めの駅構内だ。島式ホームの端、構内通路踏切の横に枯池があった…