大間々駅(わたらせ渓谷鐡道)~国鉄ローカル線の主要駅らしさを残す木造駅舎~
久しぶりのわたらせ渓谷鐡道。どの駅に行こうか迷ったが、今回は味わい深い木造駅舎である事で有名な上神梅駅ではなく、大間々駅を選んだ。大間々駅には2003年の1月以来、何と20年振り。2番ホームに降り立つと桜が見事に咲き誇っていた。けれど雨水がしたたる花びらの風情もなかなかいいもの。駅舎に面した1番ホームは見事な木造上屋で覆われていた…
JR畝傍駅貴賓室~往時のまま時だけが流れた気高き空間~
畝傍駅の駅舎内に残る貴賓室を見たいと思い続けていたが、遂にその機会に恵まれた。大阪で他の用事もあり6日前に畝傍駅を訪れたばかりだが、これは訪れずにはいられない。駅舎は取り壊しの危機に瀕していて、この機会を逃すと、もう次は無いかもしれない…
畝傍駅(JR西日本・桜井線)~貴賓室がそのまま残る威容溢れる木造駅舎~
JR桜井線(愛称: 万葉まほろば線)には、貴賓室を備えた昭和15年築の木造駅舎が残っている事で知られている。駅の開業は1893年(明治26年)。桜井線の起源となる大阪鉄道・高田‐桜井間の開業時だ。初代天皇の神武天皇陵や、神武天皇と皇后を祀る橿原神宮に近く、参拝客で駅は賑わったという。皇族の利用も想定され、駅は開業時から貴賓室を備えていた…
新野駅(JR四国牟岐線)~改修されながらも素朴さ残す木造駅舎~
新野駅(あらたのえき)の開業は1937年(昭和12年)6月27日。牟岐線が桑野駅から阿波福井駅まで延伸開業したと同時に開業した。その時以来と思われる木造駅舎が健在だが、他のJR四国の木造駅舎のように、きれいに…というか味気なく改修されてしまった感がするが…
渡波駅(JR東日本・石巻線)~ひそかなレトロさが楽しい洋風木造駅舎~
渡波駅の開業は1939年(昭和14年)10月7日。その時以来の木造駅舎が東日本大震災を乗り越え現役だ。駅舎は一見きれいに改修されシンプルだ。しかし縦長の大きな窓や待合室天井の造りなど、洋風の造りが印象深く、随所にレトロさを残している
網代駅(JR東日本・伊東線)~温泉街に佇む洋風木造駅舎~
網代駅の開業は1935年(昭和10年)3月30日。熱海-網代間が伊東線最初の開業区間で、3年後に伊東まで全通するまでは当駅が終着駅だった。駅舎はスペイン風のオレンジ色の瓦や、岩風の装飾を施した腰壁が印象的な洋風木造駅舎…
鹿部駅(JR北海道・函館本線砂原支線)~堂々たる木造駅舎は街から離れ…~
早朝、森駅を発ち渡島砂原駅、掛澗駅を訪れた後、鹿部駅で下車した。ホームに降り立つと、側線跡の向こうに木造駅舎が目に入った。横に長く大きな木造駅舎で、ローカル線の小駅というレベルではなく、町の玄関口にふさわしい風格溢れる佇まいだ。ホームは幅広く長く、駅舎との間には数線の側線跡が立ちはだかる…
東佐野駅 (JR西日本・阪和線)~洋風な屋根が特徴的な小さな木造駅舎~
東佐野駅の開業は阪和電気鉄道時代の1939年(昭和14年)1月9日。当初の駅名は泉ヶ丘駅。同社子会社が開発した泉が丘住宅地の最寄駅として設置された。阪和電気鉄道はその後、南海電鉄に合併。1944年5月1日に戦時買収により国有化され、東佐野駅に改名された。木造駅舎は開業以来のもの。急角度の半切妻屋根が特徴的で…
日野駅(JR東日本・中央本線)~多摩の農家を模した古民家風駅舎~
中央本線の長い列車がホームから離れると、駅舎の眺めが開けた。1937年(昭和12年)築の木造駅舎が残るが、こうして眺めると、広がるように増築され使い続けられているのがわかる。入母屋屋根からは丸太の棟木が三本突き出ていた…
比婆山駅 (JR西日本・芸備線)~社殿風の木造駅舎と気になるモノ…~
比婆山駅の開業は1935年(昭和10年)12月20日。開業当初の駅名は備後熊野駅だが、1956年(昭和31年)に現在の駅名に変更となった。比婆山は駅から北に直線距離で約11㎞にそびえる標高1299mの山で、日本神話の国生み神話女神の伊邪那美が埋葬された地との伝承があり…