セントラルホテル武雄温泉駅前~西九州新幹線のトレインビューが愉しめるホテル~



武雄温泉駅前のビジネスホテル

 折りたたみ自転車でゆく佐賀県駅巡りの旅。二日目の宿は肥前鹿島駅あたりで考えていたけど、宿の数自体がそんなに多くない上に手ごろな所は空き無し。

 だったらと武雄温泉で検討したけど、そっちもほぼ満室。ならばと嬉野温泉を見たら、料金は少し高くなるものの比較的空きはあり。ならば武雄温泉か肥前鹿島に空きが出ないかと、数日、様子をうかがってていた。すると武雄温泉駅のビジネスホテル「セントラルホテル武雄温泉駅前」に空きが出て、即予約。料金や自分の予定の両面から、ちょうどいい宿が取れた。待ってみて良かった。


 夕方、肥前長野駅から約22㎞走ってきて、武雄市の市街地に着いた頃にはすっかり夜に。

武雄温泉の楼門と折りたたみ自転車BROMPTON

 それでもせっかく温泉で有名な武雄に来たのだからと、武雄温泉のランドマーク・楼門まで行き愛車の折りたたみ自転車と共に記念撮影。そして、通り掛りのコンビニで夕食を買ってからチェックイン。

セントラルホテル武雄温泉駅前別館、スーペリアダブルルーム

 部屋は別館のスーペリアダブルルーム。

セントラルホテル武雄温泉駅前別館、スーペリアダブルルームのベッド

 ダブルベッドと言ってもセミダブルで、実質的にはシングルルームのようなものだろうか?二人では狭いけど、ひとりだから問題は無い。ベッドサイドにもコンセントがあるのは便利。

セントラルホテル武雄温泉駅前入口やユニットバス前

 扉やユニットバスがある廊下側。ビジネスホテルなので部屋は狭め。だけど内装に木が使われていて控えめな配色の部屋は落ち着いた雰囲気。設備はきれいで快適。それに、ちょっと手を伸ばしたり数歩歩くだけで必要な所に行ける狭さはものぐさな私にはちょうといい(笑)

セントラルホテル武雄温泉駅前、デスクまわり

 デスクは窓際に沿って設置。冷蔵庫、電気ケトル、空気清浄機と一通りのものを装備。

西九州新幹線新幹線プラットホームまで50mのトレインビューが愉しめる部屋

 そしてカーテンを開けると…

ホテルの部屋から見た西九州新幹線と佐世保線の武雄温泉駅

 何と武雄温泉駅の駅舎が目の前に!ホテルが駅前あるという事は知っていた。だけど、今回は部屋に空きが出ただけで幸運と思い、トレインビューとか眺めは全く期待していなかったので、意表を突かれ嬉しかった。

 ガラスの中に金網が仕込まれたような窓だったのがやや見づらく残念だけったけど、ちょっと工夫すれば何とか撮影はできるし、列車に気がいっているとそれほど気にならない。

西九州新幹線のトレインビューが望めるセントラルホテル武雄温泉駅前

 駅舎だけでなく左側を見ると、佐世保方と長崎方の線路が望め、駅に発着する西九州新幹線や佐世保線の列車がよく見えた。

 部屋は7階だったというのも幸運で、高架駅の武雄温泉を行き交う列車を軽く見下ろせる感じでちょうどいい。低層階だと見えなかったかも。

武雄温泉駅ホームと西九州新幹線のトレインビューが愉しめるホテル

 50メートルほど先…、ほぼ真正面には西九州新幹線のホームが見え、N700S系かもめ号が停車しているのが見えた。

 静かだと特急リレーかもめが到着した時に、ブレーキでレールがきしむ音がかすかに聞こえ、その後、かもめ号の車内に人がぞろぞろと乗って来る様子も見え面白かった。


 佐世保線の列車ももちろん見られた。

武雄温泉駅前のホテルから佐世保線キハ47のトレインビュー

 キハ47運用による普通列車、21時18分着の上り江北行き。

セントラルホテル武雄温泉駅前のトレインビュー、特急みどり

 武雄温泉駅の最終列車となる23時30分発、佐世保行き特急みどり。887系運用による「白いみどり」。

夜0時を過ぎほどんどの照明が落とされた武雄温泉駅舎

 その日の列車が全て終わってしまうと、駅の灯りは必要最小限のものだけ残しほとんど消され、まるで眠りに就いたかのように暗くなっていた。

トレインビューの温泉露天風呂!?

 最近は温泉があるビジネスホテルが増えてきたが。このセントラルホテル武雄温泉駅前にもある。なんとも武雄温泉の2つの源泉を引き湯しているとの事。露天風呂もあり、女湯の方はトレインビュー露天風呂とか!?。

 …という訳で、夕食後に行ってきた。場所は私が泊まっている別館最上階の8階。さすがに露天風呂の周囲は背の高さほどの曇りガラスで囲まれ湯船に浸かりながらは無理だったけど、背伸びすると眼下には武雄温泉駅が!温泉から駅や列車を眺めるのは「おおっ!」と思うと同時に、裸だと思うと変な気分に。長い間、見ていようという気にはならないけど、レアな体験だった。

地のもある充実の無料朝食

 セントラルホテル武雄温泉駅前には無料朝食が付いている。無料朝食をうたうビジネスホテルが増えてきたが、何のかんの言って私達の払う宿泊料から出ているので、朝食込み込みという言い方がより正確だろうと個人的には思うので、無料といういい方は好きではない。まあ、ものは言いようという事で…。

 時間はチェックイン時の事前予約制で、毎時00分と30分からで30分の時間制限付き。ちなみに、部屋に持ち帰って食べる事も選択できるけど、そちらも時間指定が必要。起きた時の気分で行けないのは不便だけど、満席で待たされるよりかはマシかもしれない。

 何はともあれ1階の朝食会場へ…

セントラルホテル武雄温泉駅前、無料朝食バイキング

 朝食はバイキングスタイルで、ホットミールのおかずは想定を上回る品揃え。ビジネスホテルの無料朝食が出始めた頃は、おにぎりとかコールドミール中心だったけど、それを思えば充実したもの。


 料理の中には地元メーカーなどに佐賀県の地のものも…

セントラルホテル武雄温泉駅前無料朝食、佐賀米と朝カレー

 佐賀県産のお米と朝カレー。

セントラルホテル武雄温泉駅前・無料朝食、若木やの冷奴

 峠の豆腐や「豆腐処 若木屋」の冷奴。

 後で調べたら、前日、肥前長野駅から武雄市に来る時、国道498号線を南下したが、その沿線にあったよう。

セントラルホテル武雄温泉駅前・無料朝食、宮地ハムのウインナー

 佐賀県産の良質な豚肉を使った宮地ハムのあらびきウインナー。


 この内容の朝食バイキングだったら2000円位だろうか?宿泊料は12000円弱だったので、部屋代10000位で朝食2000円位と言った感じだろう。「朝食料込だろうが~」とぶつぶつ言ったけど、この内容なら納得。おいしくいただいた。

部屋から西九州新幹線のトレインビューが愉しめるセントラルホテル武雄温泉駅前

 コーヒーを持って部屋に戻り、ちょっとトレインビューを愉しんだ後、チェックアウト。

愛車の折りたたみ自転車とセントラルホテル武雄温泉駅前

 ホテルの看板の前で、愛車の折りたたみ自転車・BROMPTONと記念撮影。両側のゾウの像がなぜかタイ風?というかアジア風…

武雄温泉駅目の前の温泉のあるビジネスホテル・セントラルホテル

 セントラルホテル武雄温泉駅前と武雄温泉駅。とても近くて本当に目と鼻の先。茶色い建物が別館で、続きで一部が写り込んでいる白っぽいビルが本館。

武雄温泉駅舎

 せっかく武雄温泉駅に来たので、駅舎もちょっと見てみた。

JR九州、西九州新幹線と佐世保線が乗り入れる武雄温泉駅北口

 前日の夜、通った北口こと楼門口。タクシー乗り場の他は駐車場があるだけで、車でちょっと停まってピックアップするという利用を想定したのか、スペースにあまり余裕が無い。武雄温泉の温泉街はここから1㎞弱。

JR九州・西九州新幹線・佐世保線の武雄温泉駅南口

 南口こと御船山口。駅前に広場もあり、こちらの方が正面といった感じ。まあたいして広くないので、どっち口とかはあまり関係ないだろうけど。

 昔の高架駅舎は、灰色や白色などで無機質なデザインが多かったように思う。しかし茶色いボードがデザイン感あり、連続したガラス窓が解放感与えるなど、武雄市や武雄温泉の玄関口として、無機質にならないようにしていると感じる。

 駅前は広く公園のよう、イベントスペースとしても使えそうで、座る所もいっぱいあって、天気が良ければ座って一休みも良さそう。

 首都圏の街にありそうな立派な駅舎なのは、地方とは言えさすが新幹線駅。だけど朝、通勤通学の人が多少いたけど、全体的に静かな雰囲気だった。高架化される前から、元々、こんな感じだったのかもしれない。

武雄温泉駅前の広場の水場、犬用のリード留め

 広場の一角には手洗い用の水場も。いちばん左の水道は低い位置にあり、犬のリードを引っかけるフックも。ここで犬を洗っていいのだろうか?

武雄温泉駅前の街並み

 さあ、有明海沿いの駅を目指し。今日も旅が始まった。

 武雄温泉駅を離れるのが名残惜しく、駅から少し離れて振り返った。写真左の建物はお世話になったセントラルホテルの本館だ。

[2024年(令和6年10月訪問)](佐賀県武雄市)

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(※トレインビューの部屋を希望される際は「列車がよく見える部屋」など事前のリクエストをお勧めします。但し、客室の位置やタイプ、宿泊プランなど諸条件により、この宿泊記のようなトレインビュー環境になるとは限りません。)