吉良吉田駅(名鉄西尾線・蒲郡線)~三線交わった分岐駅に佇む小さな木造駅舎~
西尾線の列車に乗り終点の吉良吉田駅へ。蒲郡線との接続駅で、かつては三河線とも繋がっていたが、2004年に海線と称された区間が廃線。3線のちょうど合流点にある吉良吉田駅の敷地は三角状。ゆとりある敷地は乗換え通路として機能し、庭園風の一角には金魚が泳ぐ小さな池もあった…
三島二日町駅(伊豆箱根鉄道・駿豆線)~簡素だが洋風の要素が印象的なレトロ駅舎…~
三島二日町駅に訪れる予定は無かった。しかし修善寺行き列車から見た駅舎の木枠の窓に思わず魅かれ後で降りてみようと決めた。駿豆線では自転車をそのまま列車に載せられるサイクルトレインのサービスをしている。三島二日町駅までは自転車で走れない距離ではないけど、折角そういうサービスがあるなら利用したくなる…
伊予桜井駅(JR四国・予讃線)~改修されているけど木造駅舎らしさ溢れる…~
予讃線の松山行きの列車は、もうすぐ伊予桜井駅に到着しようとしていた。他愛もない事を考えながら車窓の外を見ていると、そんな考えを吹き飛ばすような佇まいに目を奪われた。今回、伊予桜井駅を訪問するつもりは無かった。しかし思いがけず魅かれ、列車が離れる程に、行きたいという思いが強くなった…
銚子電鉄・海鹿島駅~戦後的な??造りが印象的な木造駅舎~
銚子電鉄に乗り、海鹿島駅(あしかじまえき)で下車。関東最東端の駅だとか…。古い改札口の「ご乗車 ありがとうございました 海鹿島駅」に出迎えられた。起源と言える銚子遊覧鉄道は1913年(大正2年)に開業。同時に海鹿島駅も開業。しかし4年後に廃線…
宝木駅(JR西日本・山陰本線)~かつて銀行が入居していた木造駅舎は建替えの運命…~
自転車で日本海沿いを走り坂を超えると、行く先に街並を見下ろした。目的の宝木駅はあの中だ。無人駅となった駅で、寂れどれだけひっそりした所にあるのかと想像していたが、坂を下ると、家屋などが密集する懐かしい雰囲気の街並があった。古くからの街なのだろう。これなら、かつて駅に銀行が入居していたのも納得…
初代松島駅~東北本線旧線跡に残る洋風木造駅舎~
宮城県松島町にある東北本線の松島駅は2代目で、1代目は2.5㎞程北の内陸側に位置していた。初代の松島駅は日本鉄道時代の1890年(明治23年)4月6日に開業した。当時、岩切-品井沼間は現在の海側でなく、内陸側にレールが敷かれていた。しかし「海線」が開業すると、旧来の「山線」は廃止された。廃止され半世紀以上過ぎているが、初代の松島駅は当時の駅舎が転用され残存している…
下船渡駅(JR東日本・大船渡線BRT)~鉄道時代からの木造駅舎が大改修されながらも残る…~
16年振りに大船渡線を訪れた。前回2006年は木造駅舎が残る折壁駅など、いくつかの駅で下車した。下船渡駅にも木造駅舎がある事は知っていたが、スケジュールの都合上、訪れる事ができず心残りだった。そしてあの大震災…、風光明媚な海沿いにレールが伸びていた大船渡線を何もかも変えてしまった…
紀州鉄道・西御坊駅~ミニローカル私鉄の終着駅、そして日高川駅跡へ…~
JR御坊駅から紀州鉄道の御坊駅へ。路線距離2.7㎞で日本一短いローカル私鉄と称される紀州鉄道、運賃表は小さい看板一枚でこと足りる…わずか10分程度で終着駅の御坊駅に到着した。1面1線の棒線駅で、古めかしい木造駅舎が街並みの一角に遠慮がちに佇む姿は、昔ながらの私鉄小駅らしい風情溢れる…
石川台駅(東急電鉄・池上線)~ローカル線のようなレトロなプラットホームが残る駅~
池上線・石川台駅の開業は1927年(昭和2年)8月28日。まだ池上電気鉄道時代の頃で、当時は石川駅といった。何年築かは不明だが、木造駅舎が残る。古いのだろうが、そう感じさせないほどきれいに改修されている…
富貴駅(河和線・知多新線)~名鉄では本当に貴重な素朴な木造駅舎~
私が駅巡りを始めた頃2000年代の前半、営業距離が長く末端にローカル線を多く抱えていた名鉄には、まだ古駅舎が多く残っていた。しかしこの20年ですっかり数を減らしたもの。そんな中、河和線と知多新線の分岐駅である富貴駅では、まだ古い木造駅舎が現役だ…