飛騨一ノ宮駅、駅舎と風景
飛騨一ノ宮駅訪問ノート
飛騨一ノ宮駅の開業は、飛騨小坂駅から坂上駅まで延伸開業した1934年(昭和9年)10月25日。現在も残る木造駅舎はその時以来のものだ。
やや大きめの木造駅舎は、宮村の玄関口だった時代を感じさせる。改修の手は入っているものの、木の質感豊かで味わい深く、ホームから駅舎に続く木の古めかしい上屋も、古い駅らしさを感じさせる。
あと車寄せに頂上に、神社建築で見られる千木(ちぎ)の造りが見られるのが面白い。飛騨一宮水無神社の最寄駅である事にあやかって、神社風の装飾を取り入れたのだろう。千木の造りは、同じ高山本線の飛騨小坂駅にも見られる。飛騨小坂駅の方は、霊山・御嶽の登山口として賑わっていたからとの事だ。
余談だが、私があれこれ駅を観察し撮影している時に、警察官がやってきた。職務質問されるのかと思ったら、そのままいなくなった。…と思ったら、パトカーの中にいたり、また車外に出てきたりと…。つかず離れずで、こちらの動きを監視していたのかもしれない。地元の人しか利用しないような小さな駅で、よそ者がうろついていると不審に映るのだろう。誰かが通報したのかもしれない。
[2022年(令和4年)2月訪問](岐阜県高山市一之宮町)
- レトロ駅舎カテゴリー:
- JR・旧国鉄の二つ星レトロ駅舎