高山本線(1) - 駅と駅舎の旅写真館

高山本線の印象的な駅をめぐる鉄道の旅
岐阜駅から飛騨の山々の間を駆け、日本海側の富山駅へ抜ける225.8kmの路線で、45駅を擁する。上呂駅や飛騨小坂駅をはじめ、古く趣きある木造駅舎が多く残る。猪谷駅以北がJR西日本、以南がJR東海となるが、両者で駅舎改修の仕方が異なるのがユニーク。



飛騨一ノ宮駅(JR東海・高山本線)~古く味わい深い佇まいの木造駅舎~

木造駅舎残る飛騨一ノ宮駅、車寄せ下のユニークな駅名看板

飛騨一ノ宮駅の開業は、飛騨小坂駅から坂上駅まで延伸開業した1934年(昭和9年)10月25日。現在も残る木造駅舎はその時以来のものだ。やや大きめの木造駅舎は、宮村の玄関口だった時代を感じさせる。改修の手は入っているものの、木の質感豊かで味わい深く、木の古めかしい上屋も…

駅・桜旅2022~気まぐれに南美濃の桜を求め…~

中央本線の秘境駅、古虎渓駅で咲き誇る桜

20年振りに秘境駅として知られる古虎渓駅を訪れた。記憶ではもっと多くの桜の木でわさわさしていた気がするが見事に咲き誇るのはたった一本だけだった… あの黒い木の桜はまだ蕾ばかり。そんな蕾ばかりの桜も可愛らしくて、またいいもの… 華やいだ桜がまさに目の前に迫った。手を伸ばすと届く距離、 しばし桜と戯れた…

飛騨小坂駅(JR東海・高山本線)~御嶽を控えた山荘風木造駅舎~

飛騨小坂駅の木造駅舎。御嶽を控え、千木を取り入れた車寄せ。

飛騨小坂駅は、長野県と岐阜県に跨る霊峰・御嶽山の登山口としてかつては賑わったという。登山客を意識したためだろうか…、丸太を組んだ山荘風の造りが印象的な木造駅舎だ。車寄せの千木も、山荘風の駅舎ながら、霊峰の玄関口らしい威厳を不思議と添える…

杉原駅 (JR東海・高山本線)~木造駅舎で雨音を聞きながら…~

JR高山本線・杉原駅、県境に近く秘境駅の趣き

高山本線の列車は、強い雨のためか数分遅れて杉原駅に到着した。駅は山間の斜面に立地し、ホームより一段高い所に駅舎があった。石垣の上に木造駅舎がある風景は独特の風情がある。階段の上には、「飛騨最北端の駅 杉原」と書かれた駅名標位の大きさの看板が掲げられていた…

上呂駅(JR東海・高山本線)~夕陽に染められ深み増す木造駅舎~

岐阜県萩原町、高山本線・上呂駅、昭和初期からの年月が染み付く木造駅舎。

4月のある日、青春18きっぷを手に、高山本線の駅を巡る旅をしていた。このきっぷは普通列車にしか乗れないが、丸1日有効で、JR在来線全線に乗車できる。1日あたり二千円ちょっとと格安なのはもちろん、乗車区間が細かく決められていなく、思い立ったら、気まぐれに途中下車…