昭和時代初期の駅舎(3) - 駅と駅舎の旅写真館



沼牛駅~深名線廃線から21年…甦った木造駅舎~

深名線廃線から21年…見事に蘇った沼牛駅の木造駅舎

深名線が廃止から20年になろうとしている頃、意外にもいくつかの木造駅舎が残っている事を知った。鷹泊駅、沼牛駅、政和駅、添牛内駅と4駅の木造駅舎が傷みが進みながらも残っているらしい。その中の一つ、沼牛駅の駅舎は地元の人が買い取り、雪下ろしや補修などをし地道に守ってきたという…

越後岩沢駅~JR飯山線最後のレトロ駅舎!?~

JR東日本飯山線・越後岩沢駅、昭和2年築の木造駅舎

2016年夏、山形と新潟を訪れ、飯山線を経て長野から特急しなので帰路に就くつもりでいた。そこで、飯山線にいい木造駅舎がある駅が無いかとウェブ上で情報を漁った。しかし、31駅中、古い姿を留めた駅舎は僅か1駅、越後岩沢駅だけだった…

向ヶ丘遊園駅 (小田急電鉄・小田原線)~都会の街並みの中生き残る小さな木造駅舎)~

小田急電鉄・小田原線、マンサード屋根が特徴的な向ヶ丘遊園駅北口駅舎

2回目の訪問となる小田急電鉄の向ヶ丘遊園駅。2000年代の前半で、ほぼ残存していた向ヶ丘遊園モノレール線の廃線跡を辿り、正門前駅まで雨の中歩いたものだ…。北口駅舎は駅開業の1927年(昭和2年)築の木造駅舎だ…

大矢駅 (長良川鉄道・越美南線)~国鉄ローカル線らしさ残す駅~

長良川鉄道・大矢駅、素朴で味わいある木造駅舎が残る

20年振りに、岐阜県の長良川鉄道を訪れ、昼頃、大矢駅で降りてみた。国鉄越美南線時代は美濃下川と名乗り、1986年(昭和61年)12月11日の第三セクター転換時に現在の駅名に変更された。小高い山に囲まれた中、2面2線の相対式プラットホームがあり…

野馳駅 (JR西日本・芸備線)~木の質感豊かな昭和の木造駅舎~

芸備線・野馳駅の木造駅舎、木の質感豊かな待合室

1930年(昭和5年)11月25日開業時から使い続けられる木造駅舎。それ以来大きな改修される事は無かったのだろう。昔のままの造りをよく留め、使い込まれより渋味を増した木の質感が印象深い。旧駅事務室にはタクシー会社が入居し…

太市駅 (JR西日本・姫新線)~改修箇所が惜しいけど木造駅舎らしい味わい残す…~

JR姫新線・太市駅、一部が新建材で改修された木造駅舎

少しスケジュールに余裕があり、播磨新宮駅までに一駅、余分に下車できることが解った。姫新線この区間で木造駅舎が残る駅となると、余部駅と東觜崎駅、そして太市駅だ。この中で太市駅だけまだ訪れた事が無かったので、まぁ太市駅にでもしておこうかと思った…

飛騨小坂駅(JR東海・高山本線)~御嶽を控えた山荘風木造駅舎~

飛騨小坂駅の木造駅舎。御嶽を控え、千木を取り入れた車寄せ。

飛騨小坂駅は、長野県と岐阜県に跨る霊峰・御嶽山の登山口としてかつては賑わったという。登山客を意識したためだろうか…、丸太を組んだ山荘風の造りが印象的な木造駅舎だ。車寄せの千木も、山荘風の駅舎ながら、霊峰の玄関口らしい威厳を不思議と添える…

杉原駅 (JR東海・高山本線)~木造駅舎で雨音を聞きながら…~

JR高山本線・杉原駅、県境に近く秘境駅の趣き

高山本線の列車は、強い雨のためか数分遅れて杉原駅に到着した。駅は山間の斜面に立地し、ホームより一段高い所に駅舎があった。石垣の上に木造駅舎がある風景は独特の風情がある。階段の上には、「飛騨最北端の駅 杉原」と書かれた駅名標位の大きさの看板が掲げられていた…

上白滝駅(JR北海道・石北本線)~1日たった2本の列車しか停車しない駅~

JR北海道・石北本線の秘境駅・上白滝駅、昭和7年築の木造駅舎

北海道のJR石北本線、下白滝駅‐上川駅間の約50kmの区間内には、下白滝駅、旧白滝駅、白滝駅、上白滝駅、奥白滝駅と、白滝と名の付く駅が連続し、いつしか「白滝シリーズ」と称されるようになった。奥白滝駅こそ2001年に旅客廃止、信号所に格下げになってしまった…

石北本線・下白滝駅の荒れた庭園跡と古駅舎

JR北海道・石北本線・下白滝駅、木造駅舎横の池庭跡

丸瀬布駅からタクシーで下白滝駅に乗りつけた。線路両側を小高い山に挟まれた空間の駅前には牧場がある以外、建物はほんの数軒だ。開業の1929年(昭和4年)以来の古い木造駅舎が残るが、元々の木材とは違った素材の板が所々にあてがわれ補修されている…