昭和時代初期の駅舎(6) - 駅と駅舎の旅写真館



合戦場駅 (東武鉄道・日光線)~古武士のような風格漂う木造駅舎~

東武鉄道・日光線・合戦場駅、昭和初期築と言われる木造駅舎

日光線の合戦場駅で下車した。これと言ってユニークな造形や際立った外観ではないが、素朴さが良く、長年、使い込まれ味わいのある木造駅舎だ。1929年(昭和4年)の開業当初からの駅舎とか…

信濃竹原駅 (長野電鉄・長野線)~開かずの駅舎の味わい深さよ…~

長野電鉄・長野線・信濃竹原駅、閉鎖されながらも古い木造駅舎が残る

木造駅舎が残る信濃竹原駅で下車したが、改札口は板で塞がれ「出口はあちら側でございます」という案内が貼り付けられていた。駅舎こそは健在だが、もう使用停止されていたのだった。駅への出入口は駅舎が無いかの如く、ホーム端となっている…

用土駅 (JR東日本・八高線)~まだ現役のように佇み続ける木造駅舎~

埼玉県寄居町、JR八高線・用土駅、現役同様に佇み続ける木造駅舎

JR八高線にも木造駅舎が意外と残っているが、その中でいちばん昔ながらの風情を残しているのが用土駅の駅舎だろう。駅舎は開業の1933年(昭和8年)以来のものだ。窓や扉が銀色のサッシに換えられているものの、長年使い込まれた木の壁面がそのままで…

川平駅(JR西日本・三江線)~味わいある木造駅舎と駅猫と…~

味わい深い木造駅舎、三江線の川平駅

三江線は山陽と山陰を結ぶ鉄路、陰陽連絡線の路線群の中で、国鉄時代に全通した路線としては最後発だ。比較的新しい新しい路線と言え、古い駅舎はほとんど無いだろうと想像していた。しかし、1963(昭和38)年までに、最後の浜原-口羽間を残して開通していたので、意外と古い駅舎は残っているのだ…

鉾田駅 (鹿島鉄道)~看板建築な木造駅舎の後味悪い思い出…~

鹿島鉄道の終点・鉾田駅、プラットホームと改札口

単行のキハ600形気動車に揺られ、終点の鉾田駅に着いた。いつもなら学生の下校で賑わい始める時間帯だろうが、大晦日という事もあるせいか、乗降は少なく、駅は閑散としている。ホームは列車の左右両方にあり、まるで大手私鉄によくある乗降分離型のような感じだ…

上呂駅(JR東海・高山本線)~夕陽に染められ深み増す木造駅舎~

岐阜県萩原町、高山本線・上呂駅、昭和初期からの年月が染み付く木造駅舎。

4月のある日、青春18きっぷを手に、高山本線の駅を巡る旅をしていた。このきっぷは普通列車にしか乗れないが、丸1日有効で、JR在来線全線に乗車できる。1日あたり二千円ちょっとと格安なのはもちろん、乗車区間が細かく決められていなく、思い立ったら、気まぐれに途中下車…

三津駅(伊予鉄道・高浜線)~古色蒼然、そして瀟洒な木造駅舎へ…

伊予鉄道・高浜線、古色蒼然とした三津駅の木造駅舎

鉄道の旅の延長で「駅舎」というものに関心が向き、色々な本を読み漁った。ページをめくるたびに現われる古く趣きある駅舎の数々に完全に魅了された。その中で、特に私の気を引き、絶対に訪れたいと強く思わせた駅がいくつかあった。伊予鉄道の三津駅は、そんな駅の1つだった…

野田城駅(JR東海・飯田線)~古びた木造駅舎と桜並木が美しい駅~

JR東海・飯田線・野田城駅、昭和7年築の木造駅舎が現役

4月、飯田線の本長篠方面の列車に乗り、野田城駅に停車した。上りホームに何本もの桜の木が寄り添うように並び、満開でピンクの花をぎっしりと咲かせている。一瞬で車窓は桜色に染められ、桜の園に停車したような気分だ。その美しさに車内のあちこちから感嘆の声が漏れた…

乙川駅 (JR東海・武豊線)~武豊線ゆかりの蒸気機関車に会いに行く~

乙川駅近く、半田市民ホールに静態保存されていた蒸気機関車C11-265

数週間程前に訪れた武豊線の亀崎駅と半田駅の間に、乙川(おっかわ)という駅がある。1933年(昭和8年)開業の古い歴史がある駅だが。最古と言われる亀崎駅の木造駅舎、JR最古の現役木造跨線橋のある半田駅のように、これといったものがあったり、有名な駅という訳でははない。