飛騨一ノ宮駅(JR東海・高山本線)~古く味わい深い佇まいの木造駅舎~

飛騨一ノ宮駅の開業は、飛騨小坂駅から坂上駅まで延伸開業した1934年(昭和9年)10月25日。現在も残る木造駅舎はその時以来のものだ。やや大きめの木造駅舎は、宮村の玄関口だった時代を感じさせる。改修の手は入っているものの、木の質感豊かで味わい深く、木の古めかしい上屋も…
古虎渓駅へふたたび…~川流れる山間にポツンと佇む都市型秘境駅~

中央本線(中央西線)の秘境駅として知られる古虎渓駅を久しぶりに訪ねようと思った。2002年の春に訪れて以来だ。その旅で訪れた定光寺駅には、その後も何度か訪れているのだが、古虎渓駅は本当にその時以来。その時の訪問記は掲載しているのだが、もう20年も過ぎているし、古虎渓駅の方はさらっとしか触れていないので、アップデートも兼ねて、再訪してみたいものと思っていた…
駅・桜旅2022~気まぐれに南美濃の桜を求め…~

20年振りに秘境駅として知られる古虎渓駅を訪れた。記憶ではもっと多くの桜の木でわさわさしていた気がするが見事に咲き誇るのはたった一本だけだった… あの黒い木の桜はまだ蕾ばかり。そんな蕾ばかりの桜も可愛らしくて、またいいもの… 華やいだ桜がまさに目の前に迫った。手を伸ばすと届く距離、 しばし桜と戯れた…
武豊線・半田駅、役目を終える明治築の国内最古の跨線橋

JR東海武豊線の半田駅が駅高架化工事のため、駅舎など主な設備での営業が6月5日をもって終了となる。半田駅と言えば、1910年(明治43年)築の国内最古の跨線橋がいまだ使われ続けている事で知られている。意味的には「同じ場所でずっと使い続けられている」だが、110年もずっと佇み続けているのは驚嘆に値し、愛知県下初の鉄道路線である武豊線の歴史を感じさせる鉄道遺産だ…
田丸駅 (JR東海・参宮線)~面白い造り留める大正の木造駅舎~

駅の開業は参宮鉄道時代の1893年(明治26年)12月31日。1907年(明治40年)には国有化された。現在の木造駅舎は1912年(大正元年)築だ。白色をベースにし柱や縁が赤色に塗られアクセントになっていで、古さは感じるが、明るい雰囲気に仕上げられている…
南甲府駅 (JR東海身延線)~重厚感溢れるターミナル駅風のレトロ駅舎~

甲府駅から身延線に乗り3駅、南甲府駅で下車した。身延線はJR東海の管轄でオレンジ色の帯の313系電車がすれ違っていた。何本もの側線が広がる風景はまるで海が広がっているようで、出番待ちの313系や作業用車が留置されていてもなお余る。昔は貨物の取り扱いも盛んだったという。そして側線の向こうに見える駅舎は巨大だ…
木造駅舎でたまに見かける動輪マーク入り木製長椅子

木造駅舎とかレトロ駅舎めぐりの旅なんかをしていると、色々と古い設備や施設を駅で見つける事があります。待合室では、古い木製の長椅子(ベンチ)がいまだに使われている駅もあります。年月を経て渋みがしみ込んだ木のベンチは、古く味わい深いオーラを放ち、強い存在感があります…
家城駅 (JR東海・名城線)~木造駅舎らしい味わい秘めた駅~

前回訪れたのは2004年(平成16年)1月。JR東海管内に残った最後の腕木式信号機の廃止を控えていた時だった。それから16年、久しぶりに訪れた木造駅舎は、古い木の質感を残す、趣ある佇まいだった…
神志山駅(JR東海・紀勢本線)~古民家風のユニークな木造駅舎~

乗ってきた普通列車と上りの特急南紀が発車し景色が開けると、プラットホームが意外と短い事に気づいた。旧国鉄の「本線」と名のつく路線の駅は、とても長いプラットホームを持っている事が多い。半世紀以上前の鉄道全盛期の頃…
飛騨小坂駅(JR東海・高山本線)~御嶽を控えた山荘風木造駅舎~

飛騨小坂駅は、長野県と岐阜県に跨る霊峰・御嶽山の登山口としてかつては賑わったという。登山客を意識したためだろうか…、丸太を組んだ山荘風の造りが印象的な木造駅舎だ。車寄せの千木も、山荘風の駅舎ながら、霊峰の玄関口らしい威厳を不思議と添える…