昭和時代初期の駅舎(5) - 駅と駅舎の旅写真館



若桜鉄道・安部駅の池庭跡に置かれた灯篭の気になる文字

若桜鉄道・安部駅、登録有形文化財となった木造駅舎には理髪店が入居。

映画「男はつらいよの」第44作「寅次郎の告白」のロケ地になった事でも知られる、若桜鉄道・若桜線の安部駅で下車してみた。プラットホームの片隅、太く高い木がどっしりと根付いている近くに、庭園の遺構があり、その中に枯れ池がひっそりと残っているのを発見した…

美作滝尾駅(JR西日本・因美線)~懐かしさ溢れる昭和初期の木造駅舎~

因美線の美作滝尾駅、開業の昭和3年以来の木造駅舎

 味わい深い木造駅舎が残る美作滝尾駅。因美線の津山-美作加茂駅間が開業した1928年(昭和3年)に建てられた駅舎だ。窓枠は木製で内部など、各所が非常に原形を留め、「昭和初期の標準的な小規模駅舎」という点が評価され、2008年11月1日付けで登録有形文化財となった…

芦野公園駅 (津軽鉄道)~桜の名所で喫茶店として余生を過ごす木造駅舎~

津軽鉄道・芦野公園駅、マンサード屋根が特徴的な木造の旧駅舎

登校する学生で賑わう津軽鉄道の列車に揺られ、朝、芦野公園駅で下車した。駅は木々で囲まれ森の中のような雰囲気だ。駅名の通り、同駅が最寄となる芦野公園は、青森県有数の桜の名所として知られている。それだけでなく、プラットホームや線路沿いなど、駅周囲にも桜の木が何本も植えられ…

南久留米駅 (JR九州・久大本線)~小さくなっても街並みの中で佇む木造駅舎~

JR九州・久大本線・南久留米駅、半分になったけど趣き感じる木造駅舎

緑豊かな中を駆け抜けた久大本線も、さすがに終点の久留米に近付くにつれ住宅が増え、車窓はいつしか街の風景へと変わっていた。そして久留米駅の一つ手間、南久留米駅に停車するため、列車は徐々に速度を落としていった…

折壁駅(JR東日本・大船渡線) ~汽車旅時代の懐かしい佇まいの木造駅舎~

大船渡線・折壁駅、昔ながらの佇まいの木造駅舎

大船渡線の折壁駅で下車した。改修され真っ白に塗られたが、昔のままの佇まいが趣を感じさせる木造駅舎が現役だ。1928年(昭和3年)の開業時からの駅舎という歴史がある。旧室根村の中心駅だったが、2005年(平成17年)9月20月、一関市と合併した…

加賀一の宮駅(北陸鉄道・石川線)~門前の見事な和風木造駅舎~

北陸鉄道・石川線・加賀一の宮駅、昭和2年築の和風木造駅舎

野町駅からの列車が石川線の終点、加賀一の宮駅に到着した。鶴来駅までは日中に約30分に1本の列車があるが、鶴来-加賀一の宮間は列車本数が半減する。乗降客は少なく、駅はひっそりとしていた。加賀一の宮駅は現在の終着駅でレールは途切れるが、かつては金名線として約17km先…

寺田駅(富山地鉄・本線・立山線)~木造駅舎と気になるホーム上のあの建物…~

富山地鉄・本線と立山線の乗換駅、寺田駅の木造駅舎。昭和築。

富山地方鉄道の寺田駅の本屋は古色蒼然とした木造駅舎だ。富山地鉄には個性的な形状をした古駅舎が多く残っていて、それを思えば。素朴で地味な造りに思う。しかし正面に屋根から三角形の小さな切妻屋根が突き出ているのがアクセントになりモダンさもかすかに漂わす…

品井沼駅 (JR東日本・東北本線)~素朴な造りを残す昭和の木造駅舎~

JR東日本東北本線・品井沼駅、素朴な雰囲気を残した木造駅舎

木造駅舎が残る東北本線の品井沼駅。この駅は1918年(大正7年)8月16日 、旧線区間の松島(旧駅)‐鹿島台駅間に幡谷信号所として開設されのがルーツだ。1932年(昭和7年)12月26日から旅客取り扱いが開始され、その時に品井沼という駅名が与えられた。今の木造駅舎はそれ以来のものだ…

屋島山上駅 (屋島登山鉄道)~近未来的でレトロな…?超個性的駅舎~

屋島山上駅、屋島ケーブルが運行休止となり寂れた駅前

私が源平合戦の古戦場として有名な香川県高松市の屋島に行こうと思ったのは、NHKで放送中の大河ドラマ「義経」に触発されたから… ではない!屋島登山鉄道(通称:屋島ケーブル)の屋島山上駅の存在ゆえだ。本で屋島山上駅の駅舎を目にし、不思議な建物が印象に残り…

琴電屋島駅 (高松琴平電鉄・志度線)~パステルカラーが似合う洋風駅舎~

高松琴平電鉄・志度線・琴電屋島駅、昭和2年築の洋風木造駅舎

屋島登山鉄道、通称・屋島ケーブル・屋島山上駅の駅舎を見るため、琴電屋島駅で下車した。琴電屋島駅は古い木造駅舎が現役だが、綺麗にリニューアルされている。縦長の窓と照明の台座、細かな装飾など、室内は洋風の造りで、、パステル調のピンクと白を基調にした…