網代駅(JR東日本・伊東線)~温泉街に佇む洋風木造駅舎~
網代駅の開業は1935年(昭和10年)3月30日。熱海-網代間が伊東線最初の開業区間で、3年後に伊東まで全通するまでは当駅が終着駅だった。駅舎はスペイン風のオレンジ色の瓦や、岩風の装飾を施した腰壁が印象的な洋風木造駅舎…
函館本線、2022年廃止予定駅を自転車で巡る駅旅(1)~八雲駅から森駅へ~
「折りたたみ自転車で駅巡りの旅へ…」暖め続けていた旅を遂に実行する時が来た。考えていた目的地は色々あったが、先ごろ、5駅の廃止検討が報じられた函館本線の南部にした。しかも5駅だけでなく、北海道新幹線の札幌延伸時、函館本線の並行区間の廃止についても言及されたのは、かなり衝撃的だった。長万部以南は貨物需要は旺盛なので、旅客列車の運行取りやめという見方ではあるが…
有間川駅~海に抱かれ佇む古き木造駅舎~(えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン)
北陸本線から第三セクター鉄道に転換されたえちごトキめき鉄道の日本海ひすいライン。有間川駅はその名の通り、眼前に日本海の絶景が広がる場所に位置している。長年の陳情が叶い、戦後の1946年(昭和21年)9月1日に有間川仮乗降場とした開業。その当時からの木造駅舎が残る…
門司港駅 (JR九州・鹿児島本線)~昔の大ターミナル駅の姿を残した威風堂々の洋風木造駅舎~
門司港駅駅舎の名声は、かつては駅舎というものに全く興味が無かったいち鉄道ファンの私でさえ以前から知っていた。とても古い洋風駅舎が残っていて、重要文化財にまでなったとか…。そんな駅舎が建てられたのは1914年(大正3年)。それから約100年後の2010年代、駅舎は大掛かりな保存修理が施され、建築当時の姿に復原された…
豊前松江駅(JR九州・日豊本線)~薔薇の花との競演が印象的な木造駅舎~
豊前松江駅の開業は1897年(明治30年)9月25日。開業時は松江駅という駅名だった。現在の駅名になったのは1945年(昭和20年)5月1日。木造駅舎は1932年(昭和7年)築。使い込まれた木の質感のままの年月が味わい感じさせる木造駅舎だ…
紀伊浦神駅 (JR西日本・紀勢本線)~ひそかな古き味わいが楽しい木造駅舎~
2013年年明けの紀勢本線駅巡りの旅で、最後に訪れたのが木造駅舎が残る紀伊浦神駅だった。駅舎は傾く太陽の光を浴びながら佇んでいた頃だった。ホームから列車が離れた後、駅舎を見てみた。改修されていて木の質感溢れるいでたちという訳ではないが…
神代駅(JR西日本・山陽本線)~山深い秘境駅のような??海沿いの駅~
岩国駅から下り列車に乗り柳井港駅に立ち寄った後、上り列車に乗り、瀬戸内海と島々が望める風光明媚な眺めを車窓から楽しんだ。そして神代駅で下車してみた。上りホームに一歩踏み出すと、先ほどまでの車窓が嘘のように、深い森のように…
根府川駅~東海道本線の数少ない無人駅、慰霊碑と池庭…~
木造駅舎が残る神奈川県のJR東日本の根府川駅で下車してみた。東京‐熱海間の長大編成の普通列車が何本も行き交い、東海道本線東京口の圏内とも言えそうだが、ここまで来るとローカル色も混じり始める。根府川駅は美濃赤坂支線の美濃赤坂駅と荒尾駅を別にすると、東海道本線唯一の無人駅だ…
宗谷本線・抜海駅~日本最北の木造駅舎、そして無人駅へ…~
宗谷本線終点の稚内から2駅南の抜海駅へ…。ここより北の稚内駅と南稚内駅はコンクリート駅舎なので、この抜海駅の駅舎こそが日本最北の木造駅舎だ。開業は1924年(大正13年)6月25日。この小さな駅舎はそれ以来、冬の厳しい寒さに耐え続けてきた…
予讃線・下灘駅の荒れた日本庭園跡
青春18きっぷのポスターやプラットホームから瀬戸内海を望める事で有名なJR予讃線、愛媛県の下灘駅を訪れ、駅構内や周辺を歩いていると、駅舎の横に荒れ果てた庭園の跡を発見した。この庭園の遺構、よく見ると池もあったようだ…