宗谷本線(1) - 駅と駅舎の旅写真館

JR北海道・宗谷本線の印象的な駅を巡る鉄道の旅
旭川駅‐稚内駅間の259.4kmの路線、全54駅。荒涼とした人里少ない車窓風景の中、小さな駅ひとつひとつを通りながら日本最北を目指す旅情あふれる路線。短い一本のホームに小さな待合室があるだけの停留所型の駅が多く、木造駅舎、秘境駅も魅力的で、ユニークな駅が揃う。
2021年春のダイヤ改正で、北星駅など12の無人駅が廃止に。


宗谷本線・北比布駅、東六線駅、北剣淵駅~3駅を巡ったある夏の日の風景~

JR宗谷本線・東六線駅、待合室のレトロな駅名看板

2015年9月、石北本線の駅をいくつか訪れ、午後は宗谷本線南部の秘境駅にでも訪れようと思った。手始めは北比布駅だ。しかし、旭川‐名寄間の列車は十数本あっても、北比布駅…いや、これから訪れる東六線駅、北剣淵駅に停車する列車は特に少ない。快速なよろはもちろん、普通列車でさえ何本かは通過してしまう…

宗谷本線2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅・番外編(1)~車窓から見た駅~

宗谷本線、2021年で廃止となる安牛駅

2020年3月、2021年のダイヤ改正で宗谷本線の13駅が廃止する方針であると公表された。そこで2020年の夏、廃止予定駅を中心とした宗谷本線の駅を巡る旅に出た。12月、ダイヤ改正に関する発表で、宗谷本線の廃止となる12駅が正式発表された。廃止となる駅は北から徳満駅、上幌延駅、安牛駅…

ワイズホテル旭川駅前~駅真横のトレインビューが愉しめるホテル~

ワイズホテル旭川駅前のツインルーム

2020年9月の北海道旅行、二日目の宿は旭川。北海道の中ほどにあり、宗谷本線、石北本線、富良野線の列車が交わる要衝・旭川駅は、鉄道旅行や観光の要となる駅。そんな地理的な条件から、ホテルは多いですが、やはり駅至近のホテルが便利…

天塩中川駅 (JR北海道・宗谷本線)~木造駅舎は戦後の建築当時の姿に…~

宗谷本線・天塩中川駅、昔の姿をイメージして改修された木造駅舎

宗谷本線の天塩中川駅には、1953年(昭和28年築)の木造駅舎が現役で使われている。改修で外壁が新建材になるなど、やや味気ない姿になっていたが、2014年の改修で、昭和28年の建築当時の姿をイメージし改修された。私は2回、天塩中川駅に降り立った事がある。一回目は1990年代の前半。当時は簡易委託駅で、記念に硬券の入場券を買い、街中をぶらぶらし…

宗谷本線北部、失われる駅と生き残る駅~2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅2日目~

JR北海道・宗谷本線、廃止が問題になっている抜海駅

深夜0時にホテル入りして5時間後、早くも稚内駅にいた。すっかりきれいになった稚内駅に改めて驚きながら5時20分発の上り一番列車に乗った。乗客は私を含め数人…それも全て鉄道ファンっぽい雰囲気だった。後で訪れる抜海駅を車窓がかすめ一駅、まだぼんやりと暗い勇知駅に列車は進入した…

難関区間、美深町の秘境駅を攻める~宗谷本線 2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅~1日目(2)~

宗谷本線・恩根内駅、夜を迎えた駅前

宗谷本線の無人駅巡りの旅一日目、いよいよ後半戦のスタートだ。名寄以北となると、少ない列車が更に減便されてしまい、駅巡りの難度がより増した。名寄‐美深間は下り列車だと一日4本という少なさ。あまりの少なさに、当初は紋穂内駅もしくは恩根内駅から、天塩川温泉もしくは咲来駅まで駅間徒歩をする計画を立てた。しかし、最低でも10㎞、最大で20kmに及ぶ距離のため無謀と思い計画を練り直した…

宗谷本線、2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅~1日目(1)~

宗谷本線・南比布駅、北海道の典型的な無人駅スタイル

旭川駅前に宿泊した翌日、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を手に、来年の廃駅が見込まれる宗谷本線の無人駅を中心に巡る2日間が始まる。この6日間の北海道旅行の中で、この日がいちばんハードな日程になりそう。なので、朝早く発つ事も多い駅巡りの旅だが、せめて今日の朝は少しホテルでゆっくりしようと思った…

宗谷本線、音威子府駅育ちのプチトマト

宗谷本線・音威子府駅待合室、カゴの中に積まれたプチトマト

16年も前の1992年の夏、確か8月下旬だったと思います。宗谷本線の普通列車を乗継ぎ、稚内を目指している時、音威子府(おといねっぷ)駅で下車しました。何で下車したかはもう覚えていないのですが、有名な駅そばを食べるためか、音威子府駅が終点で乗り換えのため下車したのでしょう…

昔の名前が出ています~新旭川駅~

宗谷本線と石北本線の分岐駅、新旭川駅の木造駅舎

「あた信じてここまできたわ 昔の名前で出ていますぅ~~~」という訳ではないですが、石北本線駅巡りの旅で、新旭川駅で下車しました。ホームの柱や電柱などに取り付けられた縦長のサッポロビールの広告付き駅名標は、JR北海道名物というか、もはや北海道の鉄道風景らしい溢れているとさえ言えます…

新旭川駅(JR北海道・宗谷本線、石北本線)~雪国らしい造りの木造駅舎~

JR北海道、駅開業の大正11年以来の木造駅舎が残る新旭川駅

宗谷本線の旭川行きの上り列車は新旭川駅に入線した。新旭川駅は石北本線との分岐駅だが、籍上では、石北本線が新旭川駅が起点となっていて、宗谷本線としては途中駅となっている。しかし、両線の列車とも全て旭川駅まで直通していて、運行上は途中駅と言える…