JR四国(1) - 駅と駅舎の旅写真館

木造駅舎、ローカル線の駅etc…印象的なJR四国の駅を巡る鉄道の旅。

香川県、愛媛県、徳島県、高知県の四国に路線網を持つ。古く趣きあるレトロ駅舎は、JR化後の徹底的な改修によりほぼ絶滅。しかし、海の絶景で知られる予讃線・下灘駅や、トップクラスの秘境駅・土讃線の坪尻駅など、ユニークな駅は多い。



伊予桜井駅(JR四国・予讃線)~改修されているけど木造駅舎らしさ溢れる…~

JR四国・予讃線・伊予桜井駅、木造駅舎らしい佇まい溢れる…

予讃線の松山行きの列車は、もうすぐ伊予桜井駅に到着しようとしていた。他愛もない事を考えながら車窓の外を見ていると、そんな考えを吹き飛ばすような佇まいに目を奪われた。今回、伊予桜井駅を訪問するつもりは無かった。しかし思いがけず魅かれ、列車が離れる程に、行きたいという思いが強くなった…

新野駅(JR四国牟岐線)~改修されながらも素朴さ残す木造駅舎~

JR四国牟岐線・新野駅、改修され生き残る昭和の木造駅舎

新野駅(あらたのえき)の開業は1937年(昭和12年)6月27日。牟岐線が桑野駅から阿波福井駅まで延伸開業したと同時に開業した。その時以来と思われる木造駅舎が健在だが、他のJR四国の木造駅舎のように、きれいに…というか味気なく改修されてしまった感がするが…

土讃線・善通寺駅~明治の木造駅舎の重厚でレトロな車寄せを愛でる~

土讃線・善通寺駅の木造駅舎、車寄せ越しに駅前を見る

琴平駅を訪れた後、一駅隣の善通寺駅で下車した。ここにも立派な木造駅舎が残っている。駅舎に面した1番ホームは幅が広く、ホームを覆う上屋も大きく、支える木の柱は古び歴史を感じさせる。堂々たる主要駅の趣きだ。2面3線のホームを有し、更に駅舎と反対側の現在は駐車場となっているスペースも、ホームらしき造りを残している。貨物ホームだったのだろうか…

琴平駅(JR四国・土讃線)~こんぴらさん門前の洋風木造駅舎~

こんぴらさんのお膝元の洋風木造駅舎、琴平駅(JR四国土讃線)

特急南風で琴平駅に降り立った。アンパンマンのキャラクター達で溢れた大正の洋風駅舎、そして金刀比羅宮の門前の駅に、混乱した気分にさせされた。アンパンマン列車に慣れた地元の人々には日常の光景なのだろうが。しかし列車が行くと景色は開け、2・3番ホームを覆う木造の上屋の軒飾りには、こんぴらさんを意味する丸金(マルコン)マークがたくさんあしらわれていた…

土讃線・坪尻駅~超秘境駅に残るJR四国唯一の純木造駅舎~

土讃線・坪尻駅、今やJR四国唯一となった純木造駅舎が残る

7月のある日、阿波池田駅から多度津行きの普通列車に乗った。乗客はたったの二人。地元の人はともかく、夏休み期間で、本来ならもう少し乗り鉄がいると思ったのだが、そんなのは私だけ。コロナウィルスの猛威で出控えている人が多いのだろう。吉野川を渡り、ぐるりとカーブし阿波池田の市街地を見下ろすと、レールは山の中に分け入った…

塩入駅 (JR四国・土讃線)~見事な植栽がある池庭跡~

JR四国・土讃線・塩入駅、木造駅舎横の植木が見事な池庭(跡?)

土讃線の塩入駅で、列車行き違いのため数分間の停車時間があった。ホームに降りて歩いているとみると、駅舎の横のいくつもの植木の中に、小さな池ががあるのを発見した。強く魅かれ僅か数分の見学時間では惜しく、もっとじっくり見たいという気持ちが湧き上がってきた…

吾桑駅 (JR四国・土讃線)~ご当地な形をした池のある駅~

JR四国・土讃線・吾桑駅ホームに停車する1000形気動車

土讃線の上り普通列車で高知を目指している時、吾桑駅(あそうえき)で10分程度の停車時間があり、列車の外に出てみた。木造駅舎のある1番ホームを歩いていると、木々が植えられた茂みがあった。気になり覗き込んでみると、そこには水を湛えた小さな池があるのを発見した…

予讃線・下灘駅の荒れた日本庭園跡

JR四国・予讃線・下灘駅、駅舎横にひっそり残る池庭跡

青春18きっぷのポスターやプラットホームから瀬戸内海を望める事で有名なJR予讃線、愛媛県の下灘駅を訪れ、駅構内や周辺を歩いていると、駅舎の横に荒れ果てた庭園の跡を発見した。この庭園の遺構、よく見ると池もあったようだ…

予讃線・堀江駅の池庭跡~列車もう来るけど、反対ホームまでダッシュで見に行く~

JR四国・予讃線・堀江駅。貨車の廃車体を使いまわした簡易駅舎。

かつての国鉄・仁堀連絡船を偲ぶように、呉線の安芸阿賀駅からか阿賀港まで歩き、呉・松山フェリーに乗り、夕暮れの瀬戸内海を渡り堀江港に到着した。港から5分歩くとJR四国・予讃線の堀江駅だ…

阿波大宮駅 (JR四国・高徳線)の池庭跡

JR四国・高徳線・阿波大宮駅の枯れた池と木造駅舎

JR高徳線・阿波大宮駅は徳島県の北端、香川県との県境付近にある駅だ。小さな木造駅舎が残るが、無人駅となっていて、一日の利用客は20人程度とひっそりとし、秘境駅の様相さえ漂わす。駅舎に面したプラットホームの端に、枯れた池庭跡が残っていた…