行川アイランド駅へ再び…~16年振りに訪れると~
行川アイランドの衰退とともに駅利用者も少なくなっていたが、閉園後は1日20人程度まで乗客数は落ち込んだ。そんな経緯でも駅名が変わらなかった事や、広大な園跡地はそのままでで、行川アイランド駅は秘境駅とみなされるようになっていったのだろう。今どうなっているのだろうとずっと気になっていた。訪れてから16年と半年が過ぎようとする頃、久しぶりに訪れる事にした…
雄信内駅追想~2006年冬、雪に眠る町~
古い木造駅舎が残っている雄信内駅で下車した。駅前通りの突き当りに木造の家屋、線路沿いに農業倉庫がある。しかし人の気配はしない。木造の家屋に至っては押し潰されそうなほど雪を被っている。一軒二軒は人の気配があっても良さそう。しかしこれはほんの序の口に過ぎなかった…
宗太郎駅(JR九州・日豊本線)~秘境駅の池は廃れても枯れる事無く…~
JR九州日豊本線の宗太郎駅。山中にある駅周辺は民家数軒しかない集落で、停車する列車は下りが早朝の1本、上りが早朝の1本と夜の1本と、たった3本!あとは特急にちりんがひたすら通過していくだけで、九州トップクラスの秘境駅として知られている。2000年代の前半に訪れているが、その後、宗太郎駅構内に池があるらしい事を他人のウェブサイトで知った。しまった!これは見落としていたなぁ…
川上駅~無人地帯に佇ずむ味わい深き木造駅舎~(ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線)
久しぶりにちほく高原鉄道へ。転換直前のJR池北線時代に乗りに来て以来で約15年振り。1920年(大正9年)6月1の開業以来の木造駅舎が残る川上駅で下車。左半分程度が新建材で改修されているものの、古い木造駅舎らしい趣をよく残した駅…
古虎渓駅へふたたび…~川流れる山間にポツンと佇む都市型秘境駅~
中央本線(中央西線)の秘境駅として知られる古虎渓駅を久しぶりに訪ねようと思った。2002年の春に訪れて以来だ。その旅で訪れた定光寺駅には、その後も何度か訪れているのだが、古虎渓駅は本当にその時以来。その時の訪問記は掲載しているのだが、もう20年も過ぎているし、古虎渓駅の方はさらっとしか触れていないので、アップデートも兼ねて、再訪してみたいものと思っていた…
秋深まる砂原支線を駆ける~函館本線2022年廃止予定駅を自転車で巡る駅旅(2)~
来年2022年で廃駅が見込まれる本石倉駅、石谷駅など函館本線の駅を巡った翌日、銚子口駅、流山温泉駅、池田園駅と言った砂原支線の廃止予定駅を中心に巡る計画だ。森駅6時6分発の砂原支線上り列車に、自転車と共に乗り込んだ。最初に渡島砂原駅で下車した。そして一駅戻り、掛澗駅、そしてまた進み…
土讃線・坪尻駅~超秘境駅に残るJR四国唯一の純木造駅舎~
7月のある日、阿波池田駅から多度津行きの普通列車に乗った。乗客はたったの二人。地元の人はともかく、夏休み期間で、本来ならもう少し乗り鉄がいると思ったのだが、そんなのは私だけ。コロナウィルスの猛威で出控えている人が多いのだろう。吉野川を渡り、ぐるりとカーブし阿波池田の市街地を見下ろすと、レールは山の中に分け入った…
有間川駅~海に抱かれ佇む古き木造駅舎~(えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン)
北陸本線から第三セクター鉄道に転換されたえちごトキめき鉄道の日本海ひすいライン。有間川駅はその名の通り、眼前に日本海の絶景が広がる場所に位置している。長年の陳情が叶い、戦後の1946年(昭和21年)9月1日に有間川仮乗降場とした開業。その当時からの木造駅舎が残る…
宗谷本線・北比布駅、東六線駅、北剣淵駅~3駅を巡ったある夏の日の風景~
2015年9月、石北本線の駅をいくつか訪れ、午後は宗谷本線南部の秘境駅にでも訪れようと思った。手始めは北比布駅だ。しかし、旭川‐名寄間の列車は十数本あっても、北比布駅…いや、これから訪れる東六線駅、北剣淵駅に停車する列車は特に少ない。快速なよろはもちろん、普通列車でさえ何本かは通過してしまう…
宗谷本線2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅・番外編(1)~車窓から見た駅~
2020年3月、2021年のダイヤ改正で宗谷本線の13駅が廃止する方針であると公表された。そこで2020年の夏、廃止予定駅を中心とした宗谷本線の駅を巡る旅に出た。12月、ダイヤ改正に関する発表で、宗谷本線の廃止となる12駅が正式発表された。廃止となる駅は北から徳満駅、上幌延駅、安牛駅…