行楽ムード漂う伊東線スタイルの洋風駅舎










網代駅訪問ノート
網代駅の開業は1935年(昭和10年)3月30日。熱海-網代間が伊東線最初の開業区間で、3年後に伊東まで全通するまでは当駅が終着駅だった。
駅舎はスペイン風のオレンジ色の瓦や、岩風の装飾を施した腰壁が印象的な洋風木造駅舎。伊東線の途中駅4駅の駅舎は形状は違えど、似たような洋風のデザインが取り入れられた木造駅舎だ。沿線には有名な伊東温泉や熱海だけでなく、網代温泉など温泉地が多く温泉銀座のような路線。海沿いの温暖な気候もあって解放感溢れるイメージ。そんなムードを高めるため行楽ムードある駅舎を造ったのだろうか。
網代駅舎は何年に建てられたかはっきりしないが、伊東線の他の駅舎は、大体開業時辺りに建てられていて、網代駅も上屋の建物財産標が開業約半年前の昭和9年と標されている。なので、大雑把な推測だが、網代駅も開業時かそのあたりなのではないだろうか…
特急踊り子が一日に数本停車するが、無人駅だ。伊東線の途中駅4駅は、2015年(平成27年)3月8日に一斉に無人化された。
[2019年(令和元年)10月訪問](静岡県熱海市)
- レトロ駅舎カテゴリー:
JR・旧国鉄の二つ星レトロ駅舎