雄信内駅追想~2006年冬、雪に眠る町~
古い木造駅舎が残っている雄信内駅で下車した。駅前通りの突き当りに木造の家屋、線路沿いに農業倉庫がある。しかし人の気配はしない。木造の家屋に至っては押し潰されそうなほど雪を被っている。一軒二軒は人の気配があっても良さそう。しかしこれはほんの序の口に過ぎなかった…
川上駅~無人地帯に佇ずむ味わい深き木造駅舎~(ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線)
久しぶりにちほく高原鉄道へ。転換直前のJR池北線時代に乗りに来て以来で約15年振り。1920年(大正9年)6月1の開業以来の木造駅舎が残る川上駅で下車。左半分程度が新建材で改修されているものの、古い木造駅舎らしい趣をよく残した駅…
ルーストンホテル~森駅徒歩0分のホテルは函館本線の旅に便利~
この冬、特需を迎えるだろう…、いや、もう既に函館本線の駅巡りをする鉄道ファンで賑わってるかもしれない森駅前のビジネスホテル。と言うのも、次回2022年3月のダイヤ改正で、JR北海道の7駅廃止が決まり、その内の5駅が函館本線の駅。しかも森駅に比較的近い位置に集中しているからです。そんな駅を訪ねる旅では、森駅の真正面にあるルーストンホテルを選択。信号に引っかからなければ一分と掛からなく、鉄道旅行にはこの上ない好立地で宿泊料金もお手頃…
鹿部駅(JR北海道・函館本線砂原支線)~堂々たる木造駅舎は街から離れ…~
早朝、森駅を発ち渡島砂原駅、掛澗駅を訪れた後、鹿部駅で下車した。ホームに降り立つと、側線跡の向こうに木造駅舎が目に入った。横に長く大きな木造駅舎で、ローカル線の小駅というレベルではなく、町の玄関口にふさわしい風格溢れる佇まいだ。ホームは幅広く長く、駅舎との間には数線の側線跡が立ちはだかる…
秋深まる砂原支線を駆ける~函館本線2022年廃止予定駅を自転車で巡る駅旅(2)~
来年2022年で廃駅が見込まれる本石倉駅、石谷駅など函館本線の駅を巡った翌日、銚子口駅、流山温泉駅、池田園駅と言った砂原支線の廃止予定駅を中心に巡る計画だ。森駅6時6分発の砂原支線上り列車に、自転車と共に乗り込んだ。最初に渡島砂原駅で下車した。そして一駅戻り、掛澗駅、そしてまた進み…
函館本線、2022年廃止予定駅を自転車で巡る駅旅(1)~八雲駅から森駅へ~
「折りたたみ自転車で駅巡りの旅へ…」暖め続けていた旅を遂に実行する時が来た。考えていた目的地は色々あったが、先ごろ、5駅の廃止検討が報じられた函館本線の南部にした。しかも5駅だけでなく、北海道新幹線の札幌延伸時、函館本線の並行区間の廃止についても言及されたのは、かなり衝撃的だった。長万部以南は貨物需要は旺盛なので、旅客列車の運行取りやめという見方ではあるが…
沿岸バス・豊富留萌線乗り通しの旅(3)~羽幌から終点の留萌市立病院へ~
朝の8時20分に豊富温泉を出て留萌を目指す沿岸バスの豊富留萌線。初山別市街地を出て日本海沿いを走り続けた。このあたりでもうすぐ全行程の半分に差し掛かろうかという頃合いだ。もうすぐ羽幌町に入る。バスは何もない所にポツンと佇む小さなバス停をいくつも通過してゆく。ほとんどのバス停で乗降は無いけれど…
沿岸バス・豊富留萌線乗り通しの旅(2)~羽幌線と昔の自転車旅を辿る路~
日本屈指の長距離路線バスで羽幌線代替バスである沿岸バスの豊富留萌線(幌延留萌線とも…)の旅。豊富温泉で一泊した後は遂に留萌まで一気に南下する。朝、外はの雨が降りしきっていた。今日は半日、バスの中なので、まあこの日に本降りの日が当たってラッキーと言えるのかもしれないが。豊富温泉停留所に着いたが、バスが来る直前まで、反対の乗り場の建物の軒下を借り雨宿りをした…
沿岸バス・豊富留萌線乗り通しの旅(1)~豊富駅‐豊富温泉~
2020年夏、宗谷本線廃止予定駅訪問を中心とした4泊5日の鉄道の旅。色々調べていると、豊富駅と留萌というとんでもない長距離を走る路線バス、沿岸バスの豊富留萌線(幌延留萌線とも…)がある事を知った。豊富留萌線は、道北の稚内市の一つ手前、豊富町の豊富駅から、日本海沿いの初山別村、羽幌町などを経由し、道央の留萌市まで…正確には留萌市民病院に至る路線で、その距離164.9km、バス停の数は169、所要時間は4時間ちょっと…
宗谷本線・北比布駅、東六線駅、北剣淵駅~3駅を巡ったある夏の日の風景~
2015年9月、石北本線の駅をいくつか訪れ、午後は宗谷本線南部の秘境駅にでも訪れようと思った。手始めは北比布駅だ。しかし、旭川‐名寄間の列車は十数本あっても、北比布駅…いや、これから訪れる東六線駅、北剣淵駅に停車する列車は特に少ない。快速なよろはもちろん、普通列車でさえ何本かは通過してしまう…