福野駅(JR西日本・城端線)~富山最古の駅舎を再訪…~
約6年振りに福野駅を訪れた。古い木造駅舎が残り、ホーム側には、かつて正面に掲げられていた古い駅名標が保存されていた。使用感はもちろん書体もえらく古めかしい。1970年(昭和45年)頃から、駅舎改修の2015年(平成27年)まで使われていたとか。前回は離れる列車からこの駅名標を目にし「あああ…見逃した!」と悔しいく思ったもの…
木崎駅(伊勢崎線)~東武鉄道で数少なくなった木造駅舎らしさ溢れる駅舎

夕刻、伊勢崎線の木崎駅にやってきた。2面2線の相対式プラットホームの間に、中線1線が外された痕跡がある。使い古された板張りが夕陽を浴びる光景は、古き良き情感を一層かき立てる。私が駅巡りを始めた2000年代、群馬県や栃木県の東武の末端区間には、味わい豊かな木造駅舎がまだ残っていたもの。しかし2010年頃までにほぼ取り壊された…
藪原駅~山荘風に改修された明治の木造駅舎~(JR東海・中央本線)

中央本線(中央西線)の藪原駅へ…。塩尻駅から約30㎞ほど南の木曽の山中に分け入った所にある駅だ。約20年ほど前、駅を巡るようになった頃に訪れて以来の訪問だ。ハーフティンバー調の装飾が施された木造駅舎という記憶がある。久々に訪れると、ホーム側の木造駅舎らしい佇まいに驚いた…
油須原駅(平成筑豊鉄道・田川線)~復元改修された明治の木造駅舎~

国鉄田川線から第三セクターの平成筑豊鉄道に転換された油須原駅。かつて2回訪れた事がある。豊州鉄道として開業した明治28年(1895年)以来の駅舎が残ると聞き、初めて訪れたのは2006年6月。古い木造駅舎にはレトロな丸ポストが良く似合っていた。2回目は2015年6月。9年の歳月は古い木造駅舎を、いっそう古色蒼然とさせた…
吉野口駅(JR西日本和歌山線・近鉄吉野線)~明治の木造駅舎が宿すレトロさ~

近鉄吉野線の列車に乗り吉野口駅にやってきた。吉野口駅はJR西日本の和歌山線との乗換駅。列車本数はそれほど多くなく、駅は静か。3面5線のホームは持て余し気味…。しかし、石積みに古い木の上屋が掛けられたプラットホームが並ぶ様はどこか懐かしく、古き良き時代の鉄道風景を見ているかのよう…
土讃線・善通寺駅~明治の木造駅舎の重厚でレトロな車寄せを愛でる~

琴平駅を訪れた後、一駅隣の善通寺駅で下車した。ここにも立派な木造駅舎が残っている。駅舎に面した1番ホームは幅が広く、ホームを覆う上屋も大きく、支える木の柱は古び歴史を感じさせる。堂々たる主要駅の趣きだ。2面3線のホームを有し、更に駅舎と反対側の現在は駐車場となっているスペースも、ホームらしき造りを残している。貨物ホームだったのだろうか…
京終駅 (JR西日本・桜井線)~開業の明治時代のイメージに改修された木造駅舎~

JR桜井線は、関西本線の奈良駅からJR和歌山線の高田駅を結ぶ路線で、奈良駅から一駅、1.9km行くと京終駅(きょうばてえき)だ。変わった読み方をする難読駅だが、奈良時代に都が置かれた平城京の東側半分「左京」と、続きの小さな出っ張り「外京」から外れた場所に位置し、「京が果てる」という響きがとても合う駅名だ…
東別府駅(JR九州・日豊本線)~取り壊しから救われた明治の木造駅舎~

駅開業の1911年(明治44年)以来の木造駅舎が現役だ。これと言って特徴的な造りは無いが、そんな素朴でありふれた駅舎が百年以上も長らえ、現代の風景の中に溶け込んでいるのは、いっそう味わい深い。駅は別府湾沿いの国道10号線、別府市街南端に位置する。近くには別府八湯の一つ、浜脇温泉がある…
曳家後の浜寺公園駅旧駅舎、カフェにギャラリーに工事中でも活用中

南海電鉄本線、堺市にある浜寺公園駅と言えば、明治40年(1907年)築の洋風木造駅舎が有名だったが、南海本線の高架化により2016年に109年の歴史に幕を下ろした。しかし、新駅舎前での保存が決まり、高架化工事の真っ最中だ。工事期間中、旧駅舎は「曳家(ひきや)」という工法で、解体せずそのままの姿で仮の場所に移動、保存される…
倶利伽羅駅 (IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道)~明治の木造駅舎~

富山県の県境がすぐ近くにある石川県東端の駅・倶利伽羅駅で下車した。北陸新幹線開業でJR北陸本線が第三セクター鉄道化された区間、IRいしかわ鉄道とあいのかぜ富山鉄道の境界駅で、前者が管理する駅だ。JR時代から何度も通り過ぎた道だが、こうして下車したのは初めてだ…