東別府駅、駅舎と風景
東別府駅訪問ノート
駅開業の1911年(明治44年)以来の木造駅舎が現役だ。これと言って特徴的な造りは無いが、そんな素朴でありふれた駅舎が百年以上も長らえ、現代の風景の中に溶け込んでいるのは、いっそう味わい深い。
駅は別府湾沿いの国道10号線、別府市街南端に位置する。近くには別府八湯の一つ、浜脇温泉がある。街は豪華な旅館やホテルが並ぶ温泉街ではなく、普通の庶民的な街と言った感じ。
この木造駅舎は老朽化により2002年に改築が検討されたが、市民らの保存を望む声により、改修される事になり、2004年に工事が完了した。2003年には別府市の有形文化財に指定。人々に愛された駅舎が、また次の時代への時を刻めるのが嬉しい。
駅舎前や街へ降りるスロープ沿いには、桜の木がたくさん植えられ、葉桜となり盛んに茂る初夏、駅舎の撮影にやや難儀したほど。今度は春に来よう。そう思うと今から胸が高まってきた。
[2020年(令和2年) 6月訪問](大分県別府市)
~◆レトロ駅舎カテゴリー: JR・旧国鉄の三つ星駅舎~