東別府駅(JR九州・日豊本線)~取り壊しから救われた明治の木造駅舎~



東別府駅、駅舎と風景

日豊本線・東別府駅、開業の明治44年築の木造駅舎が現役
百年以上も前の明治44年に築の木造駅舎の下、人々があたりまえのように列車を待つ風景は何と感慨深い。
JR日豊本線・東別府駅、跨線橋から見える海(別府湾)
跨線橋を上ると別府湾の眺めが広がった。寝台特急富士で、この海の風景を見ると終点を感じ切なくなったもの…
日豊本線・東別府駅、別府市指定文化財となった明治の木造駅舎
1911年(明治44年)築の素朴な木造駅舎が現役の東別府駅。きれいに改修され次の百年への時を刻んでいる。
JR九州日豊本線・東別府駅、停車場建設記念碑
スロープ脇には開業の前年に建立された停車場建設記念碑が残る。
日豊本線・東別府駅側の線路下のレンガ壁の通路
駅前を少し歩いた。路線の下には水路も通る狭いトンネルのような歩道があった。壁はレンガ張りと歴史感じさせる。
JR九州日豊本線・東別府駅、駅への風格ある階段
桜並木寄り添うスロープもいいが、この風格漂う階段を上がるのも、また味わい深い。
JR九州日豊本線・東別府駅、駅舎前の桜並木
駅舎の前には見事な桜並木が。桜あふれんばかりの春に訪れるのが楽しみだ。
明治の木造駅舎が残る日豊本線・東別府駅、待合室の古い掲示板
待合室には右読みの古い字体で「臨時広告」記された古い掲示板が…しかもちゃんと使われている。
JR九州日豊本線・東別府駅、明治の木造駅舎に国鉄型の電車が入線
駅員さんが見守る中、大分行きの列車がやってきた。趣ある木造駅舎にはやはり国鉄型の車両がより似合う。

東別府駅訪問ノート

 駅開業の1911年(明治44年)以来の木造駅舎が現役だ。これと言って特徴的な造りは無いが、そんな素朴でありふれた駅舎が百年以上も長らえ、現代の風景の中に溶け込んでいるのは、いっそう味わい深い。

 駅は別府湾沿いの国道10号線、別府市街南端に位置する。近くには別府八湯の一つ、浜脇温泉がある。街は豪華な旅館やホテルが並ぶ温泉街ではなく、普通の庶民的な街と言った感じ。

 この木造駅舎は老朽化により2002年に改築が検討されたが、市民らの保存を望む声により、改修される事になり、2004年に工事が完了した。2003年には別府市の有形文化財に指定。人々に愛された駅舎が、また次の時代への時を刻めるのが嬉しい。

 駅舎前や街へ降りるスロープ沿いには、桜の木がたくさん植えられ、葉桜となり盛んに茂る初夏、駅舎の撮影にやや難儀したほど。今度は春に来よう。そう思うと今から胸が高まってきた。

[2020年(令和2年) 6月訪問](大分県別府市)

~◆レトロ駅舎カテゴリー: 三つ星 JR・旧国鉄の三つ星駅舎


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