土讃線(1) - 駅と駅舎の旅写真館

JR四国・土讃線の駅をめぐる鉄道の旅

多度津駅から高知を経て窪川駅へと至る全長198.7㎞、61駅の路線。瀬戸内海側から渓谷が印象深い大歩危・小歩危を超えて太平洋側へと至る、ダイナミックさが溢れる路線。

JR四国では発足の頃、古駅舎はほとんど改修されたというイメージだが、洋風駅舎の琴平駅JR四国唯一の純木造駅舎の坪尻駅など、土讃線には不思議と名駅舎が残っている。



土讃線・善通寺駅~明治の木造駅舎の重厚でレトロな車寄せを愛でる~

土讃線・善通寺駅の木造駅舎、車寄せ越しに駅前を見る

琴平駅を訪れた後、一駅隣の善通寺駅で下車した。ここにも立派な木造駅舎が残っている。駅舎に面した1番ホームは幅が広く、ホームを覆う上屋も大きく、支える木の柱は古び歴史を感じさせる。堂々たる主要駅の趣きだ。2面3線のホームを有し、更に駅舎と反対側の現在は駐車場となっているスペースも、ホームらしき造りを残している。貨物ホームだったのだろうか…

琴平駅(JR四国・土讃線)~こんぴらさん門前の洋風木造駅舎~

こんぴらさんのお膝元の洋風木造駅舎、琴平駅(JR四国土讃線)

特急南風で琴平駅に降り立った。アンパンマンのキャラクター達で溢れた大正の洋風駅舎、そして金刀比羅宮の門前の駅に、混乱した気分にさせされた。アンパンマン列車に慣れた地元の人々には日常の光景なのだろうが。しかし列車が行くと景色は開け、2・3番ホームを覆う木造の上屋の軒飾りには、こんぴらさんを意味する丸金(マルコン)マークがたくさんあしらわれていた…

土讃線・坪尻駅~超秘境駅に残るJR四国唯一の純木造駅舎~

土讃線・坪尻駅、今やJR四国唯一となった純木造駅舎が残る

7月のある日、阿波池田駅から多度津行きの普通列車に乗った。乗客はたったの二人。地元の人はともかく、夏休み期間で、本来ならもう少し乗り鉄がいると思ったのだが、そんなのは私だけ。コロナウィルスの猛威で出控えている人が多いのだろう。吉野川を渡り、ぐるりとカーブし阿波池田の市街地を見下ろすと、レールは山の中に分け入った…

塩入駅 (JR四国・土讃線)~見事な植栽がある池庭跡~

JR四国・土讃線・塩入駅、木造駅舎横の植木が見事な池庭(跡?)

土讃線の塩入駅で、列車行き違いのため数分間の停車時間があった。ホームに降りて歩いているとみると、駅舎の横のいくつもの植木の中に、小さな池ががあるのを発見した。強く魅かれ僅か数分の見学時間では惜しく、もっとじっくり見たいという気持ちが湧き上がってきた…

吾桑駅 (JR四国・土讃線)~ご当地な形をした池のある駅~

JR四国・土讃線・吾桑駅ホームに停車する1000形気動車

土讃線の上り普通列車で高知を目指している時、吾桑駅(あそうえき)で10分程度の停車時間があり、列車の外に出てみた。木造駅舎のある1番ホームを歩いていると、木々が植えられた茂みがあった。気になり覗き込んでみると、そこには水を湛えた小さな池があるのを発見した…