終着駅(行き止まりの駅)(2) - 駅と駅舎の旅写真館



美濃赤坂駅 (東海道本線・美濃赤坂線)~味わい深い木造駅舎が佇む終着駅~

東海道本線・美濃赤坂駅の木造駅舎、ホーム側の佇まい

大垣始発の列車は、ものの6分で終点の美濃赤坂駅に到着した。大動脈の東海道本線から約2kmばかりちょろっと分岐すると、美濃赤坂線(赤坂支線)はこれでおしまいだ。レールはこれで途切れる。1面1線のホームで旅客列車はここで行き止まりだが…

矢島駅 (由利高原鉄道・鳥海山ろく線)~新旧駅舎並び立つ終着駅~

由利高原鉄道・矢島駅旧駅舎、国鉄矢島線時代からのもの

由利高原鉄道の薬師堂駅を見た後、終点の矢島駅に降り立った。2000年(平成12年)から供用開始された新築駅舎ながら、秋田杉をふんだんに使い、温もりある雰囲気。立派な新駅舎の横に、こじんまりとしたいかにもローカル線の駅舎っぽい建物があった…

加賀一の宮駅(北陸鉄道・石川線)~門前の見事な和風木造駅舎~

北陸鉄道・石川線・加賀一の宮駅、昭和2年築の和風木造駅舎

野町駅からの列車が石川線の終点、加賀一の宮駅に到着した。鶴来駅までは日中に約30分に1本の列車があるが、鶴来-加賀一の宮間は列車本数が半減する。乗降客は少なく、駅はひっそりとしていた。加賀一の宮駅は現在の終着駅でレールは途切れるが、かつては金名線として約17km先…

鉾田駅 (鹿島鉄道)~看板建築な木造駅舎の後味悪い思い出…~

鹿島鉄道の終点・鉾田駅、プラットホームと改札口

単行のキハ600形気動車に揺られ、終点の鉾田駅に着いた。いつもなら学生の下校で賑わい始める時間帯だろうが、大晦日という事もあるせいか、乗降は少なく、駅は閑散としている。ホームは列車の左右両方にあり、まるで大手私鉄によくある乗降分離型のような感じだ…

伊予鉄道郡中線・郡中港駅とJR予讃線・伊予市駅

味わい深い木造駅舎が残る松前駅でふらり降りてみるなど、伊予鉄道郡中線の初乗りを楽しみ、終点の郡中港駅に到着した。小さな駅舎を持つ有人駅だ。街中にあるが、これが国鉄の駅なら…

武豊駅と武豊港駅~現在の終着駅とかつての終着駅~

武豊駅より先、日本油脂専用線と武豊線・武豊港駅への廃線跡

武豊駅はレールが途切れる武豊線の終着駅だ。だが、かつては約1km先の、武豊港まで引き込み線が延び、貨物駅の武豊港(たけとよみなと)という駅もあった。1886年(明治19年)の武豊線開業時の終点は、現在の場所ではなく、その約1km先の武豊停車場であった…

石勝線・楓駅~1日1往復、日曜運休の駅~

JR北海道・石勝線・楓駅、早朝、3番ホームから出発する1日1本の列車

JR北海道に楓駅という一風変わった駅がある。北海道夕張市にあり、札幌-道東を短絡する石勝線の駅の1つだが、特急が飛ばす本線上から分岐した一線隣りの小さな駅舎に、朝1日1往復の列車のみが発着する。楓駅から新得駅までの約84kmは山林が続くばかりで、集落は点在する程度だ…

尾張瀬戸駅(名鉄・瀬戸線)~洋風の旧駅舎、取壊し前のさよなら公開~

名鉄・瀬戸線・尾張瀬戸駅、取り壊しを控えた洋風の旧駅舎

名鉄瀬戸線の終点、尾張瀬戸駅の最初の記憶は、1978年(昭和53年)、栄町まで延長開業した時の事だ。その頃から鉄道好きだった私は、祖父に連れられて、初乗りに栄町駅からせとでんに乗ったものだ。尾張瀬戸駅に降り立った。その時、見たであろう駅舎のいでたちは全く記憶に残っていない…

伊勢奥津駅(JR東海・名松線)~山間ののどかな終着駅~

JR東海・名松線、伊勢奥津駅、昭和10年の開業以来の木造駅舎

列車は名松線の終点、伊勢奥津駅に到着した。レールはプラットホームを少し行き過ぎた所で尽きていた。このレールは本来なら、山の間を縫うように先に伸び、約20km先の名張まで続くはずだった。しかし、1930年(昭和5年)に参宮急行電鉄(現在の近鉄大阪線・山田線)が先に名張まで開業し先を越されたた…