田丸駅 (JR東海・参宮線)~面白い造り留める大正の木造駅舎~
駅の開業は参宮鉄道時代の1893年(明治26年)12月31日。1907年(明治40年)には国有化された。現在の木造駅舎は1912年(大正元年)築だ。白色をベースにし柱や縁が赤色に塗られアクセントになっていで、古さは感じるが、明るい雰囲気に仕上げられている…
鼓ヶ浦駅(近鉄名古屋線)~昔は大勢の海水浴客を迎えた小洒落た駅舎~
近鉄の白子駅から伊勢街道を歩き、隣の鼓ヶ浦駅までやってきた。だいぶ改修されているが、古くからと思われる木造駅舎が健在。駅舎をぐるりと囲むような軒が印象的だ。開業は、伊勢鉄道時代の1915年(大正4年)9月10日。当時は子安観音という駅名で、駅の位置は現在より300mほど南にあったという…
家城駅 (JR東海・名城線)~木造駅舎らしい味わい秘めた駅~
前回訪れたのは2004年(平成16年)1月。JR東海管内に残った最後の腕木式信号機の廃止を控えていた時だった。それから16年、久しぶりに訪れた木造駅舎は、古い木の質感を残す、趣ある佇まいだった…
神志山駅(JR東海・紀勢本線)~古民家風のユニークな木造駅舎~
乗ってきた普通列車と上りの特急南紀が発車し景色が開けると、プラットホームが意外と短い事に気づいた。旧国鉄の「本線」と名のつく路線の駅は、とても長いプラットホームを持っている事が多い。半世紀以上前の鉄道全盛期の頃…
柘植駅(関西本線・草津線)~古き木造駅舎映える緑豊かな池庭跡~
数年前の夜、関西本線と草津線が交わる柘植駅で降りた時、駅舎の前に枯池があるのは知っていた。しかし完全に暗くなっていて、デジタルカメラの感度を上げでも不鮮明な写りだったので、いつか柘植駅を再訪し、この枯池をじっくり眺めてみたいと思っていた。そして2010年の4月、遂に再訪する事ができた…
関西本線・佐那具駅の枯池~ひっそり佇む信楽焼のタヌキが哀愁誘う…~
名実共に「本線」だったかつての名残を留める長い長いホームのあるJR西日本・関西本線の佐那具駅。上りホーム西側、奈良方に枯池があった。荒れ果てた雰囲気だが、岩が組まれた燈篭のようなオブジェが目を引いた。そしてよく見ると、信楽焼のあの狸が佇んでいるのが見えた…
一身田駅 (JR東海・紀勢本線)~木造駅舎の旅~
余った青春18きっぷの消化試合で、あてもなく近辺のJR東海の列車を乗り歩いていた。亀山駅から紀勢本線の下り列車に乗り、ふらりと一身田駅に降り立ってみた。2面2線のホームは長く幅も広く、両線の間には中線が外された形跡までもある。「本線」の風格を感じる構内で…
伊勢奥津駅(JR東海・名松線)~山間ののどかな終着駅~
列車は名松線の終点、伊勢奥津駅に到着した。レールはプラットホームを少し行き過ぎた所で尽きていた。このレールは本来なら、山の間を縫うように先に伸び、約20km先の名張まで続くはずだった。しかし、1930年(昭和5年)に参宮急行電鉄(現在の近鉄大阪線・山田線)が先に名張まで開業し先を越されたた…