中小私鉄(1) - 駅と駅舎の旅写真館

中小私鉄の印象的な駅をめぐる鉄道の旅
木造駅舎など古く趣きある駅舎、ローカル線の無人駅、ふと魅かれ下車した駅etc…。地方のローカル私鉄は、鄙びたムードはもちろん、駅舎や駅構内に鉄道会社毎の個性が出るのが面白い。古くレトロな設備だとなおさら…


御室仁和寺駅 (京福電鉄・北野線)~仁和寺門前に佇む和風木造駅舎~

京福電鉄北野線・御室仁和寺駅、車寄せが和風の造りの木造駅舎

御室仁和寺駅は1925年(大正14年)、京福電鉄の起源の京都電燈時代に開業した。当初は「御室駅」という駅名だったが、2007年(平成19年)に現在の駅名となった。世界遺産の古刹・仁和寺を控え和風の造りが印象深いた木造駅舎だ。しかし路面電車の駅であるためか、小さな切符売場があるだけの…

秩父駅旧駅舎(秩父鉄道) ~移築され余生を過ごす洋風木造駅舎~

秩父鉄道、移築保存された洋風建築の旧秩父駅舎

秩父駅の旧駅舎は、前身の上武鉄道時代、1914年(大正3年)の開業時からのものだ。吹き抜けの明り取りの塔屋を載せた造りが特徴的で、広い屋根にびっしり詰められた黒い屋根瓦や、半切妻の車寄せが味わい深い洋風木造駅舎だ。設計は地元秩父出身の坂本朋太郎氏…

芦野公園駅旧駅舎・喫茶「駅舎」~昭和のアレみたいな窓口跡~

喫茶店「駅舎」が入る津軽鉄道・芦野公園駅の旧駅舎

津軽鉄道の芦野公園駅を再訪しました。約4年半前にも訪れていたのですが、旧駅舎で営業している喫茶店「駅舎」は営業時間外で利用する事ができませんでした。今回は念願の内部へ。だいぶアレンジされていますが、木を貴重にした落ち着いた店内で温かみのある雰囲気…

千垣駅 (富山地鉄・立山線)~立山を目前に佇む古色蒼然とした木造駅舎~

富山地鉄立山線、大正開業の千垣駅、古い木造駅舎

いくつもの富山地鉄の木造駅舎を訪れてきたが、まだ未訪で気になっていた立山線の千垣駅で降り立った。平行する県道6号線と、常願寺川の間に立地する駅だ。立山へあと少しとなった鉄路は、ここまで来ると景色は山深くなり、まだ雪を被った山々が見えた…

旧石切山駅 (定山渓鉄道)~石山振興会館となり廃線後も活用される木造駅舎~

定山渓鉄道・旧石切山駅。廃線後、残存した駅舎は石山振興会館に…

かつて札幌市内に定山渓鉄道という私鉄の鉄道路線があった。東札幌駅‐定山渓間が廃止されたのは1969年(昭和44年)の11月1日。廃線から半世紀近く経とうとしているが、石切山駅の木造駅舎は驚くべき事に現存し、活用されているという…

春爛漫の小湊鉄道、桜駅巡りの旅~駅・桜旅2014~

小湊鉄道・高滝駅、プラットホームの桜並木

今回、千葉県の小湊鉄道へのアクセスは、飛行機で成田空港まで行き、バスで鶴舞バスターミナルまで行き、そこから小湊鉄道の駅まで歩くという一風変わったルートにしてみた。地図を見ると、バスターミナルから最寄り駅は上総鶴舞駅、上総大久保駅、高滝駅の3駅…

月崎駅 (小湊鐵道)~春爛漫の駅で木造駅舎と桜を愉しむ…~

小湊鉄道・月崎駅、駅開業の1926年以来の木造駅舎

小湊鉄道は2001年に乗りに来て以来、13年振り2回目の訪問だった。その時の月崎駅での思い出は、この旅での最も印象的な出来事の一つとして心に残っている。その日は元旦、つまり1月1日で、小湊鉄道の初乗りと駅巡りの旅を楽しんでいた…

曽根田駅(福島交通・飯坂線)~運良く生き長らえている木造駅舎~

福島交通・飯坂線・曽根田駅、昭和17年築の木造駅舎

福島駅から1駅、福島交通(飯坂電車)の曽根田駅で下車した。普通の3分の、あるいは4分の1程度しかない狭い島式ホームだ。駅構内の真横をJR東北本線の列車が行き来する。福島駅までの距離は0.6kmで、福島駅に着いた時は、飯坂温泉行きの列車が出てしまった直後で…

大沢内駅(津軽鉄道・津軽鉄道線)~雪の中に佇む昭和感漂う木造駅舎~

津軽鉄道・大沢内駅、昭和感溢れる木造駅舎

駅は1930年(昭和5年)10月4日の開業。建築時期ははっきりとしないが、古くからの木造駅舎が残っている。サーモンピンク色のモルタル壁のが印象的で、変っているのがL字状の形状だ。待合室など中心になる部分に対し、直角に配置された部分は、駅員の居住スペースっぽい造り…

広電廿日市駅 (宮島線)~広電最後のレトロな木造駅舎~

広島電鉄宮島線・広電廿日市駅の木造駅舎

JR宮島口駅から広電に乗り換え、10分程度で広電廿日市駅に着いた。2面2線のプラットホームだが、それぞれ低い部分と高い部分があるのが目を引く。専用の軌道を持ち「鉄道線」に分類される宮島線は、今でこそ路面電車の「軌道線」と直通運転をしているが、昔は宮島線専用の高床車…