宗谷本線2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅・番外編(1)~車窓から見た駅~



12もの駅が廃止になる宗谷本線

2020年3月、2021年のダイヤ改正で宗谷本線の13駅が廃止される方針であると公表された。

そこで2020年の夏、廃止予定駅を中心とした宗谷本線の駅を巡る旅をした。

JR北海道宗谷本線、秘境駅ムード溢れる紋穂内駅
2021年の廃止駅の一つ、紋穂内駅。

 2020年12月、ダイヤ改正に関する発表で、宗谷本線の廃止となる12駅が正式発表された。廃止となる駅は北から
『徳満駅、上幌延駅、安牛駅、豊清水駅、紋穂内、南美深駅、北星駅、下士別駅、北剣淵駅、東六線駅、北比布駅、南比布駅』

 3月の発表時点でリストに入っていた抜海駅は、旅行者に人気があり反対の声が大きく、行く末に注目が集まっていたが、存続に。また、恩根内駅は自治体の美深町が維持費を負担する事に早い段階で存続が決まっていた。

 それらの駅とは反対に、3月時点ではリストに入っていなかった徳満駅の廃止が決まった。

 廃止日はダイヤ改正日の3月13日の土曜日。廃止駅の最終営業日は前日の3月12日となる。

 2020年は全ての廃止予定駅では下車しなかった。しかし過去の旅で、降りていたり、車内から写真を撮ったりしていたりと、全ての廃止駅の姿を捕らえていた。そんな駅の姿を紹介していこうと思う。

2008年、車窓から見た廃止駅の風景

 2008年、抜海駅など宗谷本線の駅を巡る旅をした。その途上で、偶然にも車内から廃止となる駅を撮影していた。

徳満駅

宗谷本線、2021年で廃止となる徳満駅(豊富町)

 稚内から数えて5つ目の徳満駅。モロに物置の糠南駅には負けるけど、工事現場の小さな詰所のようなプレハブ小屋は、駅の待合室は駅とは思えない簡素さ。元々、牧場や原野があるだけの人口希薄地帯で、需要は見込めず、これができる精一杯の事だったのだろう。

 駅前に徳満会館という公民館らしきものがあった。

 駅から800メートル東に宮の台展望台というサロベツ原野を見渡せる展望台がある。この程度の距離なら歩いて15分程度で徒歩圏内と言えそうだ。「サロベツ展望台前」とか他の駅名だったら、少しは乗降客がいて存続につながったろうか…


(北海道天塩郡豊富町)

安牛駅

宗谷本線、2021年で廃止となる安牛駅

 貨車に連結された車掌車・ヨ3500形の廃車体が待合室となった、いわゆるダルマ駅。周辺はやはり牧場と原野。

 ウィキペディアを見ると、それでも1981年は1日13人の乗降客数がいたという。

 今後、利用客が極端に少ない駅の維持には、自治体などの負担が条件となる。幌延町は町内にいくつもある秘境駅でさかんに町おこしをしているが、負担は重い。上幌延駅と安牛駅は諦めざるを得なかったのだろう。


(北海道天塩郡幌延町)

北星駅

 名寄に宿泊した翌日、北星駅を訪ねようとしたが、反対方向の旭川方面の列車に乗ってしまうというあり得ないミス。それでも、バスやタクシーを乗り継ぎ、やっとの思いで訪れた。

宗谷本線、2021年で廃止の北星駅(名寄市)

 あまり居られたなかったが、それでも廃止が決まった今、あの時訪れておいて良かったと心から思う。しかし、だからこそ、2020年、車窓から見た北星駅の変わりようが侘しかった。その時の記事は以下へどうぞ。
2008年の北星駅訪問記
2020年、車窓から見た北星駅


(北海道名寄市)

下士別駅

 北星駅から上り列車に乗った。

宗谷本線、2021年で廃止となる下士別駅

 車窓から見た下士別駅。小屋程度の簡素な待合室だが徳満駅より広い。一般家屋用のサッシの引戸が面白い。

 畑や牧場が広がるのどかな風景ではあるが開けた雰囲気で、周囲にはポツリポツリではあるが家屋が点在する。他の宗谷本線の駅とは違い秘境駅という雰囲気には程遠いように思えた。

 だけど地図を見ると、一駅南で4㎞ほど先の士別駅は周囲が碁盤目のように整備された街であるのに対し、天塩川を境にがらりと変わっているのに驚かされた。


(北海道士別市)


『宗谷本線2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅』その他のページは以下へどうぞ。
番外編(2)~2015年訪れた駅(北比布駅、東六線駅、北剣淵駅)

2020年訪問記1日目(1) 旅の始まり(南比布駅、日進駅…)
2020年訪問記1日目(2) 難関区間・美深町の秘境駅を攻める(紋穂内駅、豊清水駅、南美深駅…)
2020年訪問記2日目 宗谷本線北部、失われる駅と生き残る駅 (抜海駅、上幌延駅、天塩中川駅…)


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