簡易駅舎(1) - 駅と駅舎の旅写真館

ローカル線の無人駅にポツンと佇む簡易駅舎

小さく設備がシンプルな駅舎… 簡易駅舎をめぐる鉄道の旅

機能は待合室だけか+α程度の、駅本屋に相当する建物。1面1線の停留場型の無人駅に簡素な待合室が添えられただけの駅は、昔からのローカル線の駅風景さながら。

しかし、かつては立派な駅舎があったが、建て替えで新駅舎はびっくりする程、小さく質素になってしまうケースも。余剰となった貨車の廃車体を再利用した珍駅舎も。

(※ヘッダー画像: 留萌本線・幌糠駅)



宗谷本線・北比布駅、東六線駅、北剣淵駅~3駅を巡ったある夏の日の風景~

JR宗谷本線・東六線駅、待合室のレトロな駅名看板

2015年9月、石北本線の駅をいくつか訪れ、午後は宗谷本線南部の秘境駅にでも訪れようと思った。手始めは北比布駅だ。しかし、旭川‐名寄間の列車は十数本あっても、北比布駅…いや、これから訪れる東六線駅、北剣淵駅に停車する列車は特に少ない。快速なよろはもちろん、普通列車でさえ何本かは通過してしまう…

宗谷本線北部、失われる駅と生き残る駅~2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅2日目~

JR北海道・宗谷本線、廃止が問題になっている抜海駅

深夜0時にホテル入りして5時間後、早くも稚内駅にいた。すっかりきれいになった稚内駅に改めて驚きながら5時20分発の上り一番列車に乗った。乗客は私を含め数人…それも全て鉄道ファンっぽい雰囲気だった。後で訪れる抜海駅を車窓がかすめ一駅、まだぼんやりと暗い勇知駅に列車は進入した…

難関区間、美深町の秘境駅を攻める~宗谷本線 2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅~1日目(2)~

宗谷本線・恩根内駅、夜を迎えた駅前

宗谷本線の無人駅巡りの旅一日目、いよいよ後半戦のスタートだ。名寄以北となると、少ない列車が更に減便されてしまい、駅巡りの難度がより増した。名寄‐美深間は下り列車だと一日4本という少なさ。あまりの少なさに、当初は紋穂内駅もしくは恩根内駅から、天塩川温泉もしくは咲来駅まで駅間徒歩をする計画を立てた。しかし、最低でも10㎞、最大で20kmに及ぶ距離のため無謀と思い計画を練り直した…

宗谷本線、2021年廃止予定駅と気になる無人駅を巡る旅~1日目(1)~

宗谷本線・南比布駅、北海道の典型的な無人駅スタイル

旭川駅前に宿泊した翌日、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を手に、来年の廃駅が見込まれる宗谷本線の無人駅を中心に巡る2日間が始まる。この6日間の北海道旅行の中で、この日がいちばんハードな日程になりそう。なので、朝早く発つ事も多い駅巡りの旅だが、せめて今日の朝は少しホテルでゆっくりしようと思った…

御室仁和寺駅 (京福電鉄・北野線)~仁和寺門前に佇む和風木造駅舎~

京福電鉄北野線・御室仁和寺駅、車寄せが和風の造りの木造駅舎

御室仁和寺駅は1925年(大正14年)、京福電鉄の起源の京都電燈時代に開業した。当初は「御室駅」という駅名だったが、2007年(平成19年)に現在の駅名となった。世界遺産の古刹・仁和寺を控え和風の造りが印象深いた木造駅舎だ。しかし路面電車の駅であるためか、小さな切符売場があるだけの…

筑肥線・鹿家駅、旧駅舎へのオマージュ

JR筑肥線・鹿家駅、旧駅舎時代からの桜の木と新しい簡易駅舎

JR九州・筑肥線の鹿家駅。かつては木造駅舎があり、2005年に訪れた事があります。しかし2013年に老朽化のため取り壊されたしまいました。保存の動きがありましたが、残念ながら実現しませんでした。2015年、筑肥線に乗った時、どうなっているのかなと鹿家駅に下りてみる事に…

中川駅 (JR東日本・奥羽本線(山形線) )~貨車駅舎の不思議~

奥羽本線(山形線)中川駅、貨車の廃車体を再利用した簡易駅舎

改築のため2017年9月末で使用停止となった奥羽本線(山形線)の神町駅舎を訪れた後、帰路に着きつつ駅巡りでもしようかと思っていた。しかし、山形線と愛称が付けられている新庄‐福島間では、私が好むような木造駅舎はほぼ壊滅と言っていい状態だ…

石北本線・旧白滝駅~秘境駅、夜の帳が下りる頃~

JR北海道・石北本線の秘境駅、旧白滝駅

JR北海道・石北本線の遠軽町内の区間に、上白滝駅、白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅と4駅続けて「白滝」と名の付く駅が続き、鉄道ファンからはそれらを総称して「白滝シリーズ」と呼ばれてきた。4駅とも無人駅で、特に白滝駅を除く3駅は、列車本数がとても少なく…

三江線・尾関山駅駅の池庭跡

JR西日本・三江線、蘇鉄や植込みが印象的な尾関山駅

三江線の尾関山駅は列車で何度か通り過ぎたことがある。初めてこの駅を車内から見た時、夜の闇の中、構内通路の両側に高く育った2本の蘇鉄が印象的に映ったものだ。構内配線は元々、島式で2線のホームだったと思われる。しかし、駅舎に近い1線の方はかなり前に撤去された…

西幡豆駅(名鉄蒲郡線)~名鉄のローカル線、小さな木造駅舎~

名鉄蒲郡線・西幡豆駅、小さな木造駅舎が残る

蒲郡線で古い木造駅舎が残る西幡豆駅で降りた。小さくほぼ箱状の単純な造りながら片流れの屋根になっていて目を引く。近年、名鉄では無人駅など末端部の小駅にも駅集中管理システム導入を進めていて、それに伴い古い駅舎の多くが取り壊されてきた。しかし蒲郡線では導入の予定も無いという…