石川台駅(東急電鉄・池上線)~ローカル線のようなレトロなプラットホームが残る駅~
池上線・石川台駅の開業は1927年(昭和2年)8月28日。まだ池上電気鉄道時代の頃で、当時は石川駅といった。何年築かは不明だが、木造駅舎が残る。古いのだろうが、そう感じさせないほどきれいに改修されている…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[5]~重要文化財駅舎の壮麗な外観~
究極の駅舎ホテル・東京ステーションホテルに宿泊し、昼前にチェックアウトした。帰路に就くまでどう過ごそうか考えたが、東京駅丸の内駅舎をじっくり見て過ごすつもりだ。昨日はライトアップされた丸の内駅舎の夜景を存分に堪能した。昼はどんな顔を見せてくれるのだろうか。天気は曇り空、だけど駅舎を撮影するのはこの位がちょうどいい…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[4]~復原された駅舎を内部から愉しむ…~
明治の頃、日本鉄道の上野駅と官設鉄道の新橋駅を結ぶ計画があり、その途中に中央停車場が設置される事が決まった。ドイツ人のお雇い外国人で鉄道技術者のフランツ・バルツァーにより概要が策定されたが、彼が提案したのは和風駅舎。しかし、日本側からの反対意見が多く、辰野金吾と葛西萬司が新たに設計。そして1914年(大正3年)、東京駅は華々しく開業した…
東京ステーションホテル宿泊記~東京駅丸の内駅舎づくしの旅[2]~
創建の大正時の姿への復原された東京駅丸の内駅舎。駅舎内の東京ステーションホテルは戦災で失われた3階部分も復原されリニューアルオープンとなった。リニューアル後は、重要文化財となった歴史的な建物を活かしつつ、より瀟洒でラグジュアリーな駅舎ホテルとなった。客室数は多くないが、335mという長さのため、部屋からの眺望により、客室の種類は更に細分化されている。おすすめの客室を…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[1]~夜景散歩~
レトロ駅舎を巡る旅をするようになって20年近くになるが、東京駅丸の内駅舎を本格的に見てみようという気には不思議とならなかった。2003年に国の重要文化財に指定される前から、大正築のレンガ造りの洋風駅舎は壮麗で、近代建築として既に評価は高く、もちろん私も知っていた。東京駅は幾度となく旅に交錯し、所用でも何度も利用した…
日野駅(JR東日本・中央本線)~多摩の農家を模した古民家風駅舎~
中央本線の長い列車がホームから離れると、駅舎の眺めが開けた。1937年(昭和12年)築の木造駅舎が残るが、こうして眺めると、広がるように増築され使い続けられているのがわかる。入母屋屋根からは丸太の棟木が三本突き出ていた…
ときわ台駅 (東武鉄道・東上線)~開業時の姿が再現された東京23区内のレトロ駅舎~
ときわ台駅は1935年(昭和10年)の開業。開業当時は武蔵常盤台駅という駅名だったが、1951年(昭和26年)に現在の駅名に改称された。駅舎は開業以来の洋風駅舎だ。使い込まれた大谷石の壁、青いスペイン瓦の屋根、改札ホールの高い天井、破風板の波線と玉の文様など、洋風の造りが素晴らしい駅舎だ。
原宿駅舎のディテール~失われゆく都内最古の木造駅舎~
2016年6月、原宿駅が建て替えが発表された。原宿駅と言えば1924年(大正13年)築の木造駅舎が現役で残り、都内最古の木造駅舎として知られていた。2004年に訪れているが、もしかしたら無くなってしまうかもしれないので、そうなる前に訪れたいと思った…
鳩ノ巣駅(JR東日本・青梅線)~駅舎とホームの間に埋もれた池庭跡~
青梅線も立川や青梅を超え鳩ノ巣駅まで来ると、周囲の風景は山深く、まるで中央西線か中国山地の駅かと思える。駅名標には標高306mと標されていた。駅前の人家はまばらでローカル線の風情満点。東京都の別の顔を実感させられる。きっと休日には登山やハイキングなど…
田端駅の鑑賞池(JR東日本・山手線、京浜東北線)
駅の中にひっそりと存在する池のある庭「池庭」や、廃れたその遺構「枯池」に興味を持つようになって、ウェブ上で何気にあれこれ調べていると、いつしかJR東日本の田端駅に「鑑賞池」なるものがある事を知った。田端駅と言えば東京都北区にある山手線と京浜東北線の乗換駅で、1日の利用客は約4万以上…