新野駅、駅舎と風景
新野駅訪問ノート
新野駅の開業は1937年(昭和12年)6月27日。牟岐線が桑野駅から阿波福井駅まで延伸開業したと同時に開業した。
その時以来と思われる木造駅舎が健在だが、他のJR四国の木造駅舎のように、きれいに…というか味気なく改修されてしまった感…
ただ、そんな改修駅舎のほとんどが、店舗入居や古い駅舎のリニューアルのため、洒落た明るい雰囲気になった。しかし新野駅の駅舎は、木造駅舎らしい素朴さが保たれた外観になったのは注目に値すると思う。
もう一つ気になるのはホームの狭さだ。国有鉄道のちょとした駅なら、長いプラットホーム、側線に貨物ホームなど、それなりの規模を有する場合が多い。かつては島式の2面2線だったようだが、それにしても狭く短いように思う。田舎のローカル線で開業時から大きな需要は見込まれず、小規模な駅となったのだろう。
新野駅の昔の写真を見ると、駅舎の南側、阿波海南方に貨物ホームがあったよう。そのレールは島式ホームの駅舎寄り番線にも面し、両ホームで共有していたよう。
JR四国の木造駅舎と言えば、近年では多くの無人駅のトイレの閉鎖されたり、古い木造駅舎が小さな簡易駅舎にじわじわと改築されているのが話題だ。この四国の旅でも、同じ牟岐線の阿波中島駅が建て替えられる直前だった。新野駅にも建替えの手が迫って来るのだろうか…
[2021年(令和3年)7月訪問](徳島県阿南市)
- レトロ駅舎カテゴリー:
- JR・旧国鉄の一つ星レトロ駅舎