芸備線(1) - 駅と駅舎の旅写真館

一部廃止の危機にある芸備線・備後落合駅。木次線との接続駅

芸備線の駅をめぐる鉄道の旅

岡山県の備中神代駅から広島駅までの159.1kmを中国山地を縫うように結ぶ。列車は籍上の起点の備中神代駅を越え、伯備線の新見駅まで運行。全44駅。

広島近郊区間は都市型路線の位置付けだが、それ以外はローカル線の趣で、東城‐備後落合間は1日3往復の列車しかない超閑散区間。古い駅舎が多く残り、道後山駅は駅長が「都会を凌ぐモダンな駅舎」と驚かせたという。

閑散区間の廃線が現実味を帯び始めている…



比婆山駅「あの」古い駅時刻表、どこの駅のものだったのか…?

比婆山駅、古い駅時刻表を使いまわした駅名看板(大)

比婆山駅と言えば珍名物があって、それは駅舎の正面に掲げられている駅名看板。漢字とローマ字で駅名が濃い青色の板に掛かれたレトロなものなのですが、よく見ると文字の下に列車の時刻らしきもの浮き出ています。

比婆山駅 (JR西日本・芸備線)~社殿風の木造駅舎と気になるモノ…~

JR西日本芸備線・比婆山駅、社殿風の木造駅舎が現役

比婆山駅の開業は1935年(昭和10年)12月20日。開業当初の駅名は備後熊野駅だが、1956年(昭和31年)に現在の駅名に変更となった。比婆山は駅から北に直線距離で約11㎞にそびえる標高1299mの山で、日本神話の国生み神話女神の伊邪那美が埋葬された地との伝承があり…

野馳駅 (JR西日本・芸備線)~木の質感豊かな昭和の木造駅舎~

芸備線・野馳駅の木造駅舎、木の質感豊かな待合室

1930年(昭和5年)11月25日開業時から使い続けられる木造駅舎。それ以来大きな改修される事は無かったのだろう。昔のままの造りをよく留め、使い込まれより渋味を増した木の質感が印象深い。旧駅事務室にはタクシー会社が入居し…

道後山駅 (JR西日本・芸備線)~昭和モダンな木造駅舎がある秘境駅~

JR西日本・芸備線・道後山駅、モルタルの木造駅舎

早朝、備後落合駅から新見行きの芸備線普通列車に乗った。乗客は私だけだった。備後落合駅から一駅、6時55分に道後山駅に到着した。運賃を払い降りようとすると、運転手さんに「午後まで列車無いんですけど…」と申し訳無さそうに言われた…

備後落合駅(JR西日本・芸備線・木次線)~秘境駅、二つの池~

木次線と芸備線の接続駅・備後落合駅、寂れた広い構内

広島県北東部にある備後落合駅は木次線と芸備線のレールが交わる山間の要衝駅だ。しかしローカル線の衰退で、現在では列車本数も乗降客も大幅に減った。草むした広い構内跡が、かつての面影偲ばせる秘境駅として有名だ…