因美線、存続が心配な超ローカル区間と取り壊し予定の木造駅舎を巡る

今年2022年に入り、JR西日本からローカル線の収支が公表された。因美線では、東津山‐智頭間が公表の対象となった。この区間で100円を稼ぐのに必要な経費(営業係数)は1963円。公表された30区間の中でも上位に入る悪さ。他の利益で穴埋めしているのだろうが、区間単体で見ると、とてもやっていけないのは誰にでも解り、「廃線」の二文字さえちらつく…
宝木駅(JR西日本・山陰本線)~かつて銀行が入居していた木造駅舎は建替えの運命…~

自転車で日本海沿いを走り坂を超えると、行く先に街並を見下ろした。目的の宝木駅はあの中だ。無人駅となった駅で、寂れどれだけひっそりした所にあるのかと想像していたが、坂を下ると、家屋などが密集する懐かしい雰囲気の街並があった。古くからの街なのだろう。これなら、かつて駅に銀行が入居していたのも納得…
ホテルニューオータニ鳥取宿泊記~山陰本線を愉しめるトレインビューホテル~

因美線や山陰本線などの駅を巡る輪行鉄旅、2日目の宿。最初は鳥取駅前のリーズナブルなビジネスホテルにしようと思っていたのだが、県都鳥取だからまああるだろうとのんびり構えていた。しかしいざ数日前に予約しようとなると、めぼしいホテルは満室。そこで意外と安い値段で出ていたのがホテルニューオータニ鳥取…
若桜鉄道・隼駅~懐かしい昭和の木造駅舎がある駅はライダーの聖地!?~

若桜鉄道の隼駅には、先程訪れたばかりの八東駅とほぼ同型の木造駅舎が現役で残っている。1929年(昭和4年)の築で、駅の開業は翌年の1月20日。開業以来の駅舎だ。サッシ窓が少し惜しいが、それでも押縁下見の木の外壁が、木造駅舎本来の味わい深さを感じさせる…
八東駅 (若桜鉄道)~昭和の木造駅舎など古き良きローカル線の風情が残る駅~

若桜鉄道のレールバスで運転室の横に立ち、いわゆる「かぶりつき」をしていた。八東駅がどんどん近づくと、プラットホーム横に行き止まりのホーム跡が残っているのが見え驚かされた。ローカル駅なれど、まるでターミナル駅を思わす堂々とした構内配線だ…
若桜鉄道・安部駅の池庭跡に置かれた灯篭の気になる文字

映画「男はつらいよの」第44作「寅次郎の告白」のロケ地になった事でも知られる、若桜鉄道・若桜線の安部駅で下車してみた。プラットホームの片隅、太く高い木がどっしりと根付いている近くに、庭園の遺構があり、その中に枯れ池がひっそりと残っているのを発見した…
列車でゆく桜満開の山陰路~駅・桜旅2007~

桜満開の山陰路、ローカル線の列車に揺られきままに下車し、咲き誇る桜を愉しむ旅。JR西日本、山陰本線~三江線~山口線へ。山陰最古の駅舎と桜の老木、駅舎と共に列車が再びやってくるの待つ桜、打ち棄てられたホーム跡を華やかに彩る桜…
御来屋駅(JR西日本・山陰本線)~山陰最古の駅舎は産直市場「みくりや市」に~

サンライズエクスプレスや特急いなばなどを乗継ぎ、桜訪れた春の山陰路へ…。普通列車に乗り換え木造駅舎が残る御来屋駅で下車した。典型的で素朴な木造駅舎と言えるのだが、1902年(明治35年)、山陰初の鉄道として、境港-御来屋間が開業した当時から残る山陰最古の駅舎だ…