家城駅、駅舎と風景
家城駅訪問ノート
前回訪れたのは2004年(平成16年)1月。JR東海管内に残った最後の腕木式信号機の廃止を控えていた時だった。
それから16年になろうとしている。駅舎の印象は薄く予定には無かったが、スケジュールに余裕があるのでちょっと下りてみた。
ホーム側から久しぶりに眺めた駅舎は、木の味わいある佇まいで、内部も改修されながらも随所に使い込まれた質感が垣間見えた。いい駅舎だったのだと思った。正面がモルタル等で改修されやや味気無くなってしまったが、それでも昭和10年以来と言う長い歴史を感じさせた。
松阪駅‐家城駅間が票券閉塞式、家城駅‐伊勢奥津駅間がスタフ閉塞式という人力の保安システムのため、スタフや票券の交換という作業が生じる。そのためか、家城駅は1日の乗降客が200人程度とこんじまりとした駅でありながら、JR東海の社員が配置された直営の有人駅になっている。
[2019年(令和元年) 11月訪問](三重県津市)
~◆レトロ駅舎カテゴリー: JR・旧国鉄の一つ星駅舎~