青部駅 (大井川鐵道・大井川本線)~木造駅舎と桜と古豪車両… レトロな春の風景~

元近鉄の特急型車両16000系の各駅停車に乗り青部駅で下車した。プラットホームに沿って並ぶ桜の木々と、その向こうに広がる茶畑に出迎えられた。現在は一面一線の棒線駅だが、レールが剥がされた小さなホーム跡が残っている…
御来屋駅(JR西日本・山陰本線)~山陰最古の駅舎は産直市場「みくりや市」に~

サンライズエクスプレスや特急いなばなどを乗継ぎ、桜訪れた春の山陰路へ…。普通列車に乗り換え木造駅舎が残る御来屋駅で下車した。典型的で素朴な木造駅舎と言えるのだが、1902年(明治35年)、山陰初の鉄道として、境港-御来屋間が開業した当時から残る山陰最古の駅舎だ…
地名駅 (大井川鐵道・大井川本線)~木造駅舎と名物?日本一短いトンネル~

初めてとなる大井川鉄道の旅で、あれこれと下車し駅巡りを楽しみ、木造駅舎が残る地名駅で下車ししてみた。千頭の方を見ると、コンクリートの構造物が列車の門のように路線上に設置されていた。少しカーブがかかった上部には、髪の毛のように雑草が生い茂って…
美濃赤坂駅 (東海道本線・美濃赤坂線)~味わい深い木造駅舎が佇む終着駅~

大垣始発の列車は、ものの6分で終点の美濃赤坂駅に到着した。大動脈の東海道本線から約2kmばかりちょろっと分岐すると、美濃赤坂線(赤坂支線)はこれでおしまいだ。レールはこれで途切れる。1面1線のホームで旅客列車はここで行き止まりだが…
藻琴駅 (JR北海道・釧網本線)~田舎の校舎のような素朴な木造駅舎~

釧網本線の藻琴駅は、オホーツク海の近くに立地する。田舎の小さな校舎ような素朴な木造駅舎は駅開業の1924年(大正13年)築。それ以来、雪とオホーツク海からの風に長年耐え続けてきたと思うと、味わいもひとしおだ。無人駅だが、旧駅務室跡に喫茶店「トロッコ」が入っている…
川平駅(JR西日本・三江線)~味わいある木造駅舎と駅猫と…~

三江線は山陽と山陰を結ぶ鉄路、陰陽連絡線の路線群の中で、国鉄時代に全通した路線としては最後発だ。比較的新しい新しい路線と言え、古い駅舎はほとんど無いだろうと想像していた。しかし、1963(昭和38)年までに、最後の浜原-口羽間を残して開通していたので、意外と古い駅舎は残っているのだ…
湯里駅 (JR西日本・山陰本線)~時が止まったままの木造駅舎~

江津駅から山陰本線の上り列車に乗り湯里駅で降りた。駅は小高い山を切り開いた場所にあり、国道の坂道の横に沿うように駅が設置されている。プラットホームは国道の坂の上と同じ高さにあり、ホーム北端は周囲の集落を見下ろすように位置している。そして、プラットホームからは坂の下に、古びた木造駅舎が佇んでいるのが見下ろせた…
嘉例川駅 (JR九州・肥薩線)~百年の木造駅舎への旅~

隼人駅から6時5分発の肥薩線1番列車に乗った。冬の2月、空はまだ少しも白む気配は無く、2両の気動車は長い夜の中を駆けている。乗客は私を含めてもたったの数名。6時25分、定刻に嘉例川駅に到着した。まだ真っ暗だ…
上呂駅(JR東海・高山本線)~夕陽に染められ深み増す木造駅舎~

4月のある日、青春18きっぷを手に、高山本線の駅を巡る旅をしていた。このきっぷは普通列車にしか乗れないが、丸1日有効で、JR在来線全線に乗車できる。1日あたり二千円ちょっとと格安なのはもちろん、乗車区間が細かく決められていなく、思い立ったら、気まぐれに途中下車…
上神梅駅 (わたらせ渓谷鉄道)~使い込まれた木の質感が味わい深い純木造駅舎

国鉄・JR足尾線から第三セクター鉄道に転換された「わ鐡(わてつ)」こと、わたらせ渓谷鉄道の旅を楽しんでいた。終点の間藤から折り返して来る時、大間々駅の一つ手前の、ひどく古めかしい木造駅舎が気になった。大間々駅で降りた後、再び下り列車に乗って逆戻りし…