藻琴駅 (JR北海道・釧網本線)~田舎の校舎のような素朴な木造駅舎~



レストランが入る駅

JR北海道・釧網本線・藻琴駅、素朴で昔ながらの木造駅舎

 釧網本線の藻琴駅は、オホーツク海の近くに立地する。田舎の小さな校舎ような素朴な木造駅舎は駅開業の1924年(大正13年)築。それ以来、雪とオホーツク海からの風に長年耐え続けてきたと思うと、味わいもひとしおだ。

 無人駅だが、旧駅務室跡に喫茶店「トロッコ」が入っている。釧網本線は北海道東端のローカル線ながら、1980年代後半から、無人駅となった古い木造駅舎内に飲食店が相次いで開業し、当時としては珍しい活用に驚かされたもの。「ていしゃば」が入る北浜駅などと共に、グルメライン釧網本線の一端を担う駅のひとつだ。

JR北海道・釧網本線・藻琴駅、窓枠まで木製の純木造駅舎

 外観は古い木のままの板張りだが、窓枠までも木製だ。木造駅舎らしさ味わい溢れる。

 「トロッコ」が入居していて、有人駅のように人がいる時間が多いためだろうか…、廃れて寂しい雰囲気となってしまっている事が多い他の無人駅の木造駅舎に比べ、どこか生き生きとした雰囲気を感じる。

釧網本線・藻琴駅、国鉄時代からと思われるホーローの古い駅名看板

 車寄せには、古い看板でよく使われる琺瑯(ホーロー)という素材が使われた駅名看板が掲げられる。何十年とこの駅に掲げられいるのだろ。錆び付きながらも木の車寄せに掲げられた様はレトロさをより醸し出す。笠付きの裸電球も、味わいのある雰囲気を添える。

釧網本線・藻琴駅の木造駅舎、旧駅事務室は飲食店に

 旧駅務室は飲食店に転用されたため大きく改装されている。改装後、荷物用の窓口はお店の出入口になり、出札口は新しいものが作られた。かつては簡易委託で、恐らくはトロッコの店員が切符を売っていたのだろうが、、それも1992年に廃止され、完全に無人化されてしまった。

 ちょうど昼時で、トロッコで昼食をと期待していた。しかし稼ぎ時の昼に人の気配は1つもしない。残念ながら本日は休業の様子だった…。

釧網本線・藻琴駅の木造駅舎、原形を良くとどめた待合室

 駅舎正面以外の窓枠はサッシに取り替えられたり、カラフルなベンチが置かれていたりするが、天井や造り付けの長椅子など、内部は木のままで、木造駅舎らしい造りをよく残していた。

 藻琴駅の待合室は、同じ釧網本線内にある近隣の木造駅舎、鱒浦駅、止別駅、北浜駅に比べ、やや広くなっている。1961年(昭和36年)までは東藻琴村営軌道が、藻琴駅まで乗り入れていたが、昔は乗り換え客などで賑わっていたのだろうか。

JR釧網本線・藻琴駅、駅舎ホーム側の貝殻を使った駅名看板

 駅舎ホーム側のかつての改札口の上にも駅名看板が掲げられていた。何かを一つ一つ並べ、ひらがなで「もこと」という文字が形作られていた。よく見ると、それは貝殻だった。オホーツクにいちばん近い駅と称される北浜駅ほどではないが、この駅から海までは直線距離で300mほどで意外と近い。この貝殻は近くの岸で拾ってきたのだろうか?見えないが、海風が流れてきそうなほどオホーツク海に近い駅なんだなと感じさせられた。

[2006年2月訪問](北海道網走市)

~◆レトロ駅舎カテゴリー: 二つ星 JR・旧国鉄の二つ星駅舎

藻琴駅・基本情報+

鉄道会社と路線
JR北海道・釧網本線
駅所在地
北海道網走市字藻琴38番地1
駅開業日
1924年(大正13年)11月15日
駅舎竣工年
1924年(大正13年) ※駅開業以来の駅舎
その他
・釧網本線の網走駅-浜小清水駅間の駅巡りの旅には、網走バスの小清水線が補完として使えるかもしれない。藻琴駅最寄のバス停は藻琴駅前。
時刻など詳しくは、網走バス路線バス時刻表のページから小清水線へ。
・2014年公開の映画「抱きしめたい」のロケ地となり、主演の錦戸亮と北川景子がトロッコで食事をするシーンも登場したとの事…。

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