法華口駅 (北条鉄道)~古色蒼然とした大正時代の木造駅舎~
法華口駅は、播州鉄道として大正4年(1915年)に開業した時以来の古い木造駅舎が現役だ。駅舎はこれといって際立った造形やインパクトはないが、素朴でありふれた造りで、年月を纏ったような鄙びた雰囲気が趣深く印象的だ。しかし、屋根に掛けられている白いシートが目立つ…
屋島山上駅 (屋島登山鉄道)~近未来的でレトロな…?超個性的駅舎~
私が源平合戦の古戦場として有名な香川県高松市の屋島に行こうと思ったのは、NHKで放送中の大河ドラマ「義経」に触発されたから… ではない!屋島登山鉄道(通称:屋島ケーブル)の屋島山上駅の存在ゆえだ。本で屋島山上駅の駅舎を目にし、不思議な建物が印象に残り…
琴電屋島駅 (高松琴平電鉄・志度線)~パステルカラーが似合う洋風駅舎~
屋島登山鉄道、通称・屋島ケーブル・屋島山上駅の駅舎を見るため、琴電屋島駅で下車した。琴電屋島駅は古い木造駅舎が現役だが、綺麗にリニューアルされている。縦長の窓と照明の台座、細かな装飾など、室内は洋風の造りで、、パステル調のピンクと白を基調にした…
元山駅(高松琴平電鉄・長尾線)~ことでん最古の明治の木造駅舎~
「ことでん」こと高松琴平電気鉄道・長尾線の元山駅は高松市内の住宅街にあり、狭い駅前には自転車がひしめき、多くの利用客がいる事を覗わせる。木造駅舎は1912年(明治45年)、高松電気軌道として開業した時以来の古いもので、ことでん最古の駅舎だ…
嘉例川駅 (JR九州・肥薩線)~百年の木造駅舎への旅~
隼人駅から6時5分発の肥薩線1番列車に乗った。冬の2月、空はまだ少しも白む気配は無く、2両の気動車は長い夜の中を駆けている。乗客は私を含めてもたったの数名。6時25分、定刻に嘉例川駅に到着した。まだ真っ暗だ…
諏訪ノ森駅(南海電鉄・南海本線)~大正築の小さな洋館駅舎~
浜寺公園駅の洋風木造駅舎を堪能した後、上り列車に乗り、1つ隣の諏訪ノ森駅で下車した。浜寺公園駅がもの静かな雰囲気だったのに対し、こちらは商店街の中にあり、街は活気づいていた。諏訪ノ森駅の配線は上り下りのホームが別になっている2面2線だ。しかし…
上神梅駅 (わたらせ渓谷鉄道)~使い込まれた木の質感が味わい深い純木造駅舎
国鉄・JR足尾線から第三セクター鉄道に転換された「わ鐡(わてつ)」こと、わたらせ渓谷鉄道の旅を楽しんでいた。終点の間藤から折り返して来る時、大間々駅の一つ手前の、ひどく古めかしい木造駅舎が気になった。大間々駅で降りた後、再び下り列車に乗って逆戻りし…
浜寺公園駅 (南海電鉄・本線)~今も輝く明治の洋風木造駅舎~
国内には洋風駅舎は数あれど、大阪府の堺市にある南海の浜寺公園駅は最も素晴らしい洋風駅舎の1つに数えられるだろう。この洋風木造駅舎は1897年(明治30年)に浜寺駅として開業した。南海電鉄は松並木が美しいこの地区に遊園地を作り、昔は大阪からのリゾート客で、駅は大変賑わったと言う…
武豊駅と武豊港駅~現在の終着駅とかつての終着駅~
武豊駅はレールが途切れる武豊線の終着駅だ。だが、かつては約1km先の、武豊港まで引き込み線が延び、貨物駅の武豊港(たけとよみなと)という駅もあった。1886年(明治19年)の武豊線開業時の終点は、現在の場所ではなく、その約1km先の武豊停車場であった…