文化財登録された駅(4) - 駅と駅舎の旅写真館



日中線・熱塩駅~廃線後も日中線記念館として保存された洋風駅舎~

国鉄日中線・熱塩駅'(現・日中線記念館)。昭和13年築の洋風木造駅舎

1984年の廃線後も日中線記念館として駅舎が保存されている国鉄日中線の終着駅・熱塩駅を訪ねたいと思った。しかし日中線代替バスさえも2012年に廃止され、今では喜多方市が運営する予約制乗り合いタクシー、デマンドタクシーが代替となっている…

矢岳駅 (JR九州・肥薩線)~日本の原風景の中に佇む明治の木造駅舎~

JR九州・肥薩線・矢岳駅、1909年(明治42年)以来の木造駅舎

人吉駅から吉松行きの始発列車に乗った。単行の列車に乗り込んだのは何と私1人。十何年前、初めて肥薩線のこの区間の下り列車に乗った時も1人だった事に驚いたが…。肥薩線は2004年に九州新幹線が開業してから、観光路線として注目されるようになった…

大畑駅 (JR九州・肥薩線)~周囲に民家が無い秘境駅で夜を迎える…~

JR九州・肥薩線、夜の大畑駅、浮かび上がる定期券や名刺

肥薩線の旅を楽しんでいた4月のある夕方、人吉駅から吉松行きの列車に乗り、一駅の大畑駅(おこばえき)で下車した。かつては難所「矢岳越え」を往来する列車たちが、ひと時、体を休めた広い構内跡のあちこちは満開の桜で彩られていた…

遠州森駅 (天竜浜名湖鉄道)~木造駅舎の昔のままの息遣いが味わい深い駅~

天竜浜名湖鉄道・遠州森駅の木造駅舎、木のベンチが味わい深い待合室

国鉄二俣線から転換された第3セクター鉄道・天竜浜名湖鉄道(愛称: 天浜線)に数年ぶりに訪れた。前回は新所原駅から乗ったので、今回は掛川駅から乗ってみた。小さな駅が続いたが、9駅目の遠州森駅に着くと、長めの3線分のホームという配線だ…

出雲大社前駅 (一畑電車大社線)~和風の旧大社駅とは対極の洋風駅舎~

一畑電車・大社線・出雲大社前駅、開業の1930年以来の超個性的な洋風駅舎

廃線されて久しいJRの大社線・大社駅跡から10分ほど歩いて、やっと出雲大社の門前らしい雰囲気になってくると、一畑電車の出雲大社前駅が目の前に現われた。約9年振りの訪問だ。和風木造駅舎として名高いJR・国鉄の旧大社駅駅舎を見た後だと…

旧大社駅 (JR西日本・大社線)~至高の和風木造駅舎を訪ねる旅~

大社線・大社駅、神々しい駅舎内部と芸術品のような出札口(切符売場)

大社線の廃止から20年以上過ぎたが、終着駅だった旧大社駅の駅舎はいまだに健在だ。この壮麗な社寺風の和風木造駅舎は1924年(大正13年)建築された。寺社か老舗旅館かという純和風の外観の大柄な駅舎は、和風駅舎の最高傑作という賞賛を贈っても、まだ言い足りない…

羽前成田駅 (山形鉄道フラワー長井線)~骨董品のような待合室に出会える木造駅舎~

山形鉄道フラワー長井線・羽前成田駅、大正築の木造駅舎

第三セクター鉄道、山形鉄道フラワー長井線の羽前成田駅には、国鉄長井線時代から使い継がれている木造駅舎が残っている。フラワー長井線は、ちょっと前までは木造駅舎がよく残っていたらしいが、西大塚駅など残った木造駅舎は少なくなった…

足尾駅(わたらせ渓谷鐵道)~昔の駅風景を今に残す味わい深い駅~

わたらせ渓谷鉄道・足尾駅、堂々とした木造駅舎

群馬県の桐生駅から栃木県の間藤駅まで伸びる第三セクター鉄道、「わ鐵」こと、わたらせ渓谷鐵道の列車に乗り、終点のひとつ手前の足尾駅に到着した。2009年11月、大正元年に建てられた駅本屋やプラットホームなど、足尾駅のいくつもの古い駅施設が国の登録有形文化財となり注目を集めていた…

若桜鉄道・隼駅~懐かしい昭和の木造駅舎がある駅はライダーの聖地!?~

若桜鉄道・隼駅の木造駅舎、原形をよく留めた窓口跡

若桜鉄道の隼駅には、先程訪れたばかりの八東駅とほぼ同型の木造駅舎が現役で残っている。1929年(昭和4年)の築で、駅の開業は翌年の1月20日。開業以来の駅舎だ。サッシ窓が少し惜しいが、それでも押縁下見の木の外壁が、木造駅舎本来の味わい深さを感じさせる…

八東駅 (若桜鉄道)~昭和の木造駅舎など古き良きローカル線の風情が残る駅~

若桜鉄道・八東駅、遺跡のように埋もれた側線ホーム跡

若桜鉄道のレールバスで運転室の横に立ち、いわゆる「かぶりつき」をしていた。八東駅がどんどん近づくと、プラットホーム横に行き止まりのホーム跡が残っているのが見え驚かされた。ローカル駅なれど、まるでターミナル駅を思わす堂々とした構内配線だ…