棒線駅(2) - 駅と駅舎の旅写真館



石北本線・旧白滝駅~秘境駅、夜の帳が下りる頃~

JR北海道・石北本線の秘境駅、旧白滝駅

JR北海道・石北本線の遠軽町内の区間に、上白滝駅、白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅と4駅続けて「白滝」と名の付く駅が続き、鉄道ファンからはそれらを総称して「白滝シリーズ」と呼ばれてきた。4駅とも無人駅で、特に白滝駅を除く3駅は、列車本数がとても少なく…

野馳駅 (JR西日本・芸備線)~木の質感豊かな昭和の木造駅舎~

芸備線・野馳駅の木造駅舎、木の質感豊かな待合室

1930年(昭和5年)11月25日開業時から使い続けられる木造駅舎。それ以来大きな改修される事は無かったのだろう。昔のままの造りをよく留め、使い込まれより渋味を増した木の質感が印象深い。旧駅事務室にはタクシー会社が入居し…

三河線・高浜港駅~また消えゆく名鉄の木造駅舎~

名鉄三河線・高浜港駅、昭和15年築の木造駅舎

名鉄三河線、高浜港駅の木造駅舎が2014年度中にも取り壊されるというニュースに接した。思えば2000年以降、木造駅舎など名鉄の古駅舎はばったばったと次々となぎ倒されていくかの如く、取り壊されていったものだ。その理由の一つが駅集中管理システム導入にあわせた老朽駅舎の改築だ…

月崎駅 (小湊鐵道)~春爛漫の駅で木造駅舎と桜を愉しむ…~

小湊鉄道・月崎駅、駅開業の1926年以来の木造駅舎

小湊鉄道は2001年に乗りに来て以来、13年振り2回目の訪問だった。その時の月崎駅での思い出は、この旅での最も印象的な出来事の一つとして心に残っている。その日は元旦、つまり1月1日で、小湊鉄道の初乗りと駅巡りの旅を楽しんでいた…

曽根田駅(福島交通・飯坂線)~運良く生き長らえている木造駅舎~

福島交通・飯坂線・曽根田駅、昭和17年築の木造駅舎

福島駅から1駅、福島交通(飯坂電車)の曽根田駅で下車した。普通の3分の、あるいは4分の1程度しかない狭い島式ホームだ。駅構内の真横をJR東北本線の列車が行き来する。福島駅までの距離は0.6kmで、福島駅に着いた時は、飯坂温泉行きの列車が出てしまった直後で…

尾奈駅(天竜浜名湖鉄道)~小駅なれど2階建ての個性的な木造駅舎~

天竜浜名湖鉄道・尾奈駅の木造駅舎、階段がある側面

国鉄二俣線から転換された第三セクター鉄道、天竜浜名湖鉄道の木造駅舎を巡る旅で、尾奈駅で下車した。単線のレールは築堤上にありプラットホームは1線だ。旧国鉄の古い駅にありがちな、側線や行き止まりの貨物ホームと言った駅構内設備の跡は見当たらない…

深日港駅(南海・多奈川線)~かつては航路への連絡を担った駅~

南海・多奈川線・深日港駅、木の上屋と幅広のプラットホーム

南海電鉄の多奈川線に乗り、終着駅の多奈川駅から折り返してくる時、車内から見た深日港駅の古びた佇まいに引かれふらりと下車してみた。駅は一面一線と、こじんまりとしたローカル線支線の典型的な配線だが、その割にプラットホームは広めの幅が取られている…

用土駅 (JR東日本・八高線)~まだ現役のように佇み続ける木造駅舎~

埼玉県寄居町、JR八高線・用土駅、現役同様に佇み続ける木造駅舎

JR八高線にも木造駅舎が意外と残っているが、その中でいちばん昔ながらの風情を残しているのが用土駅の駅舎だろう。駅舎は開業の1933年(昭和8年)以来のものだ。窓や扉が銀色のサッシに換えられているものの、長年使い込まれた木の壁面がそのままで…

太多線・下切駅~ありし日の春の風景を想う…~

ローカル線典型的な駅のスタイル、棒線駅

岐阜県の多治見駅と美濃太田駅を結ぶ太多線の駅の一つ、下切駅で下車した。単線上に一面のホームがあるだけの無人駅と、典型的なローカル線の駅だ。この駅は、ホーム沿いに何本も桜が植えられている事で、この地域の鉄道ファンにはちょっとは知られた存在だ…

上神梅駅 (わたらせ渓谷鉄道)~使い込まれた木の質感が味わい深い純木造駅舎

わたらせ渓谷鉄道・上神梅駅、木の質感溢れる木造駅舎と改札口

国鉄・JR足尾線から第三セクター鉄道に転換された「わ鐡(わてつ)」こと、わたらせ渓谷鉄道の旅を楽しんでいた。終点の間藤から折り返して来る時、大間々駅の一つ手前の、ひどく古めかしい木造駅舎が気になった。大間々駅で降りた後、再び下り列車に乗って逆戻りし…