東京駅丸の内駅舎づくしの旅[4]~復原された駅舎を内部から愉しむ…~
明治の頃、日本鉄道の上野駅と官設鉄道の新橋駅を結ぶ計画があり、その途中に中央停車場が設置される事が決まった。ドイツ人のお雇い外国人で鉄道技術者のフランツ・バルツァーにより概要が策定されたが、彼が提案したのは和風駅舎。しかし、日本側からの反対意見が多く、辰野金吾と葛西萬司が新たに設計。そして1914年(大正3年)、東京駅は華々しく開業した…
東京駅丸の内駅舎づくしの旅[1]~夜景散歩~
レトロ駅舎を巡る旅をするようになって20年近くになるが、東京駅丸の内駅舎を本格的に見てみようという気には不思議とならなかった。2003年に国の重要文化財に指定される前から、大正築のレンガ造りの洋風駅舎は壮麗で、近代建築として既に評価は高く、もちろん私も知っていた。東京駅は幾度となく旅に交錯し、所用でも何度も利用した…
信濃境駅の池庭跡 (JR東日本・中央本線)~青い鳥舞った!?白樺寄り添う枯池~
中央東線の上り列車で信濃境駅で下車すると、自然と「ラーラララーラララー…」と歌っていた。globeのWanderin’ Destinyという歌で、この駅がロケ地となったドラマ「青い鳥」の主題歌だ。10月も後半だとまだ一枚羽織るだけで大丈夫だったが、この駅は凍えるような寒さで、目の前の山には雲がかかる…
JR東日本、横浜支社の木造駅舎って…
横須賀線、横須賀駅。東海道本線の早川駅、根府川駅、真鶴駅… JR東日本・横浜支社管内の木造駅舎に見られるユニークな共通点とは…
日野駅(JR東日本・中央本線)~多摩の農家を模した古民家風駅舎~
中央本線の長い列車がホームから離れると、駅舎の眺めが開けた。1937年(昭和12年)築の木造駅舎が残るが、こうして眺めると、広がるように増築され使い続けられているのがわかる。入母屋屋根からは丸太の棟木が三本突き出ていた…
大磯駅(JR東日本・東海道本線)~駅前ロータリーの中の池庭~
秋の青春18きっぷ的な「秋の乗り放題パス」で帰路に就きつつ駅巡りをしている時、大正築の洋風駅舎が残ると言う大磯駅で下車してみた。首都圏を思わす平塚駅までの風景とは一変、海に近いが高台の木々に囲まれた長閑な風景が広がっていた…
原宿駅舎のディテール~失われゆく都内最古の木造駅舎~
2016年6月、原宿駅が建て替えが発表された。原宿駅と言えば1924年(大正13年)築の木造駅舎が現役で残り、都内最古の木造駅舎として知られていた。2004年に訪れているが、もしかしたら無くなってしまうかもしれないので、そうなる前に訪れたいと思った…
南松本駅 (JR東日本・篠ノ井線)~小さくなり生き残った木造駅舎はもうすぐ失われる…~
木造駅舎が残っている事はなんとなく知っていて訪れたいと思っていたが、やっと降り立つ事ができた。長野県第二の都市、松本市の都市圏にあるだけあって、広大な貨物ヤードの反対側の駅西側一帯は、マンションなどがある街並みが広がり、一日の乗降客は3000人程度と多めだ…
鶴形駅 (JR東日本・奥羽本線)~一風変わった高床式の木造駅舎~
鶴形駅の開業は戦後の1949年(昭和24年)と比較的新しい。当初は仮乗降場で、上下3本ずつの列車が停車したという。駅に昇格したのは1952年(昭和27年)1月25日。木造駅舎は築堤上のレールに合わせた高床式という変わった構造が強いインパクトを発する。古レールなどの鉄骨が駅事務室や待合室のある駅本屋を高くかかげ…
来宮駅 (JR東日本・伊東線)~行楽ムード漂う洒落た洋風木造駅舎~
駅開業の1935年(昭和10年)築の木造駅舎が残る。スペインなど欧州を思わせるオレンジ色の屋根瓦、車寄せや窓周りの装飾など、リゾート地の別荘のような佇まいが印象深い洋風木造駅舎だ。伊豆多賀駅や網代駅など伊東線の駅舎は…