信濃境駅の池庭跡 (JR東日本・中央本線)~白樺寄り添う枯池~



ドラマ「青い鳥」の清澄駅にて…

 中央東線の上り列車で信濃境駅で下車すると、自然と
「ラーラララーラララー…」
と歌っていた。

 globeのWanderin’ Destinyという歌で、この信濃境駅がロケ地となったドラマ「青い鳥」の主題歌だ。

 10月も後半になると暑さはだいぶ落ち着き、一枚羽織るだけで大丈夫だったが、この駅は凍えるような寒さで、目の前の山には雲がかかる。標高は921mにも達するので、それもそうだ。

 Wanderin’ Destinyを頭の中と口でヘビロテしつつ駅前を一通り見て戻ってきた。駅舎前の植込みに何気に目をやると枯池があった。

JR東日本・中央本線(中央東線)、信濃境駅の池庭跡と駅舎

 20年近く前も、信濃境駅に降り立った事があるが、この枯池の存在には全く気付かなかった。いやその当時は枯池というものを意識すらしていなかったからだが。

 植木や木が豊かに植えこまれているが、やはりどっしりとした一本の白樺の木がより印象的だ。水が湛えられた昔は目立ち、小さな駅舎を霞ませる庭園だったのかもしれない。今でも誰かがたまに手入れしているのか…?水が枯れてしまった今も荒れ果てた感じはせず、庭園の趣きは残る。

JR中央本線(中央東線)・信濃境駅、池庭跡の通路のようなモノ

 池のほとりには、どうぞ近くでご覧くださいとばかりに、コンクリート板が通路のように敷かれていた。

JR中央本線(中央東線)・信濃境駅の枯池

 池の真ん中には、U字状のコンクリートをひっくり返したようなものが置かれていた。かつては鯉か金魚が泳ぎ、このトンネルをくぐったのだろう。

[2020年(令和2年)10月訪問](長野県諏訪郡富士見町)

信濃境駅訪問ノート

「青い鳥」の清澄駅ことJR中央本線・信濃境駅、ロケ地となった木造駅舎

 木造駅舎は駅開業の1928年(昭和3年)11月1日以来のものが改修されながらも使い続けられている。

 中央本線(中央東線)の長野県内のいちばん南東にある駅で、直線距離で2.5㎞ほどで山梨県との県境がある。駅名は開業当時は境村だった事による。

 冒頭でも触れたが、信濃境駅はドラマ「青い鳥」で清澄駅としてメインのロケ地となった事が何と言っても有名だ。主演の豊川悦司の駅員役が話題に。駅舎やホームなど実際の駅は信濃境駅が使われたが、駅前の街並みは隣の富士見駅の商店街が使われたと言う。1997年と20年以上前に放送された作品だが、ドラマの象徴的なシーンに登場したプラットホームの鳥かごはいまだ吊るされ、待合室には写真も展示されている。

JR中央本線(中央東線)・信濃境駅、待合室のドラマ「青い鳥」の展示

 訪問後、何気に信濃境駅を画像検索していると、池庭跡の位置に小さな水車が映り込んでいる写真を何枚か見つけた。数年前までは水車があったようだ。ただその当時まで池に水があったかはわからないが…

 そして「青い鳥」を見返していると、4話の前半で、駅長(前田吟)が池の鯉に餌をあげているシーンが!ぜひご覧あれ!


レトロ駅舎カテゴリー: 三つ星 JR・旧国鉄の一つ星レトロ駅舎