純木造駅舎(3) - 駅と駅舎の旅写真館



御来屋駅(JR西日本・山陰本線)~山陰最古の駅舎は産直市場「みくりや市」に~

鳥取県大山町、山陰本線・御来屋駅、明治35年築の木造駅舎

サンライズエクスプレスや特急いなばなどを乗継ぎ、桜訪れた春の山陰路へ…。普通列車に乗り換え木造駅舎が残る御来屋駅で下車した。典型的で素朴な木造駅舎と言えるのだが、1902年(明治35年)、山陰初の鉄道として、境港-御来屋間が開業した当時から残る山陰最古の駅舎だ…

地名駅 (大井川鐵道・大井川本線)~木造駅舎と名物?日本一短いトンネル~

初めてとなる大井川鉄道の旅で、あれこれと下車し駅巡りを楽しみ、木造駅舎が残る地名駅で下車ししてみた。千頭の方を見ると、コンクリートの構造物が列車の門のように路線上に設置されていた。少しカーブがかかった上部には、髪の毛のように雑草が生い茂って…

美濃赤坂駅 (東海道本線・美濃赤坂線)~味わい深い木造駅舎が佇む終着駅~

東海道本線・美濃赤坂駅の木造駅舎、ホーム側の佇まい

大垣始発の列車は、ものの6分で終点の美濃赤坂駅に到着した。大動脈の東海道本線から約2kmばかりちょろっと分岐すると、美濃赤坂線(赤坂支線)はこれでおしまいだ。レールはこれで途切れる。1面1線のホームで旅客列車はここで行き止まりだが…

藻琴駅 (JR北海道・釧網本線)~田舎の校舎のような素朴な木造駅舎~

JR北海道・釧網本線・藻琴駅、素朴で昔ながらの木造駅舎

釧網本線の藻琴駅は、オホーツク海の近くに立地する。田舎の小さな校舎ような素朴な木造駅舎は駅開業の1924年(大正13年)築。それ以来、雪とオホーツク海からの風に長年耐え続けてきたと思うと、味わいもひとしおだ。無人駅だが、旧駅務室跡に喫茶店「トロッコ」が入っている…

川平駅(JR西日本・三江線)~味わいある木造駅舎と駅猫と…~

味わい深い木造駅舎、三江線の川平駅

三江線は山陽と山陰を結ぶ鉄路、陰陽連絡線の路線群の中で、国鉄時代に全通した路線としては最後発だ。比較的新しい新しい路線と言え、古い駅舎はほとんど無いだろうと想像していた。しかし、1963(昭和38)年までに、最後の浜原-口羽間を残して開通していたので、意外と古い駅舎は残っているのだ…

湯里駅 (JR西日本・山陰本線)~時が止まったままの木造駅舎~

jR西日本・山陰本線・湯里駅旧駅舎、時が止まったままの待合室

江津駅から山陰本線の上り列車に乗り湯里駅で降りた。駅は小高い山を切り開いた場所にあり、国道の坂道の横に沿うように駅が設置されている。プラットホームは国道の坂の上と同じ高さにあり、ホーム北端は周囲の集落を見下ろすように位置している。そして、プラットホームからは坂の下に、古びた木造駅舎が佇んでいるのが見下ろせた…

嘉例川駅 (JR九州・肥薩線)~百年の木造駅舎への旅~

明治築、百年の木造駅舎、肥薩線の嘉例川駅

隼人駅から6時5分発の肥薩線1番列車に乗った。冬の2月、空はまだ少しも白む気配は無く、2両の気動車は長い夜の中を駆けている。乗客は私を含めてもたったの数名。6時25分、定刻に嘉例川駅に到着した。まだ真っ暗だ…

上呂駅(JR東海・高山本線)~夕陽に染められ深み増す木造駅舎~

岐阜県萩原町、高山本線・上呂駅、昭和初期からの年月が染み付く木造駅舎。

4月のある日、青春18きっぷを手に、高山本線の駅を巡る旅をしていた。このきっぷは普通列車にしか乗れないが、丸1日有効で、JR在来線全線に乗車できる。1日あたり二千円ちょっとと格安なのはもちろん、乗車区間が細かく決められていなく、思い立ったら、気まぐれに途中下車…

上神梅駅 (わたらせ渓谷鉄道)~使い込まれた木の質感が味わい深い純木造駅舎

わたらせ渓谷鉄道・上神梅駅、木の質感溢れる木造駅舎と改札口

国鉄・JR足尾線から第三セクター鉄道に転換された「わ鐡(わてつ)」こと、わたらせ渓谷鉄道の旅を楽しんでいた。終点の間藤から折り返して来る時、大間々駅の一つ手前の、ひどく古めかしい木造駅舎が気になった。大間々駅で降りた後、再び下り列車に乗って逆戻りし…

三津駅(伊予鉄道・高浜線)~古色蒼然、そして瀟洒な木造駅舎へ…

伊予鉄道・高浜線、古色蒼然とした三津駅の木造駅舎

鉄道の旅の延長で「駅舎」というものに関心が向き、色々な本を読み漁った。ページをめくるたびに現われる古く趣きある駅舎の数々に完全に魅了された。その中で、特に私の気を引き、絶対に訪れたいと強く思わせた駅がいくつかあった。伊予鉄道の三津駅は、そんな駅の1つだった…