石川台駅(東急電鉄・池上線)~ローカル線のようなレトロなプラットホームが残る駅~



レトロなプラットホームが残る東京23区内の駅

東急電鉄池上線・石川台駅、蒲田方面の1番ホームの木造上屋
池上線・石川台駅。東京23区内の駅だけど、ホームには田舎のローカル線のような古い木造上屋が残る。
東急電鉄池上線・石川台駅、上屋の使い込まれた木の柱
柱からは白く塗られたペンキ越しに使い込まれた木の質感が伝わる。
東急池上線・石川台駅ホームの陶器製の水飲み場
そしてホーム上には水飲み場も残る。この水飲み場の台、陶器製のレトロな逸品。
東急電鉄池上線・石川台駅、1番線側の木造駅舎
蒲田方面の1番ホーム側には、リニューアルされ古さは感じないが、三角屋根が特徴的な木造駅舎が残る。
東急電鉄池上線・石川台駅、駅前を塞ぐ7000系電車
列車が行き交うと、狭い駅前は風景が塞がれたように…
大田区・石川台駅、坂や起伏が多い駅周囲
沿線のこの辺りは起伏が大きい地形で、坂が多い。
東急電鉄・石川台駅、五反田方面方面2番ホーム側駅舎
蒲田方面の2番線側にも、きれいにリニューアルされた木造駅舎が残る。
石川台駅・木造駅舎らしい木の支え
新築のようでも、天井支える柱は古い木のまま…。長い年月を垣間見せる。
東急電鉄池上線・1000系電車が入線した石川台駅
池上線は緑色の7000系が増えたけど、東急には1000系のような赤帯を巻いたステンレス車が似合うかなぁ…
東急池上線・石川台駅、2番線の木造上屋
2番線の木造上屋も古びている。1番線側と違い、3本の柱が束ねられ上屋をがっちり支えている。

石川台駅訪問ノート

 池上線・石川台駅の開業は1927年(昭和2年)8月28日。まだ池上電気鉄道時代の頃で、当時は石川駅といった。しかし1年も経たない1928年(昭和3年)4月13日、現在の石川台に改称された。

 何年築かは不明だが、木造駅舎が残る。古いのだろうが、そう感じさせないほどきれいに改修されている。

 駅舎は蒲田方面、五反田方面と別になっている。駅事務室と出札・改札のみの機能で、ベンチが置かれるなど、乗降客用の待合のスペースはない。

 東京23区内にこういう木造駅舎が残っているのは貴重だが、目を引いたのはプラットホームの佇まい。上屋は屋根こそは変えられているが、柱は使い込まれ古びた木のままでレトロな風情に溢れる。まるで田舎のローカル線のような風景。その下の陶器の水飲み場もレトロな陶器製。

 近年、東急の駅では、戸越銀座駅など木の造りを全面に押し出し、お洒落に改修した駅が話題だが、この石川台駅のように、古き良き趣が残る駅はそれを活かして改修してもらえればと思う。

[2022年(令和4年)1月訪問](東京都大田区)

レトロ駅舎カテゴリー:
一つ星私鉄の1つ星レトロ駅舎
LINEで送る
Pocket