レトロなプラットホームが残る東京23区内の駅










石川台駅訪問ノート
池上線・石川台駅の開業は1927年(昭和2年)8月28日。まだ池上電気鉄道時代の頃で、当時は石川駅といった。しかし1年も経たない1928年(昭和3年)4月13日、現在の石川台に改称された。
何年築かは不明だが、木造駅舎が残る。古いのだろうが、そう感じさせないほどきれいに改修されている。
駅舎は蒲田方面、五反田方面と別になっている。駅事務室と出札・改札のみの機能で、ベンチが置かれるなど、乗降客用の待合のスペースはない。
東京23区内にこういう木造駅舎が残っているのは貴重だが、目を引いたのはプラットホームの佇まい。上屋は屋根こそは変えられているが、柱は使い込まれ古びた木のままでレトロな風情に溢れる。まるで田舎のローカル線のような風景。その下の陶器の水飲み場もレトロな陶器製。
近年、東急の駅では、戸越銀座駅など木の造りを全面に押し出し、お洒落に改修した駅が話題だが、この石川台駅のように、古き良き趣が残る駅はそれを活かして改修してもらえればと思う。
[2022年(令和4年)1月訪問](東京都大田区)
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私鉄の1つ星レトロ駅舎