昭和時代戦後の駅舎(2) - 駅と駅舎の旅写真館



茶内駅 (花咲線(根室本線))~こじんまりとした町に建つ木造駅舎~

JR北海道・根室本線(花咲線)・茶内駅。昭和25年築の木造駅舎

花咲線と称される根室本線末端区間では数少ない、駅周辺に街並らしい街並みが形成されている駅。駅舎は戦後の1950年(昭和25年)築。2007年、列車交換でちょっと下車した時は、一面オレンジ色に塗られていたが、2019年降り立ってみると、全く違う緑色に…

宇部新川駅(JR西日本・宇部線)~白鳥のいる池は今…~

JR西日本宇部線・宇部新川駅、1948年築の昭和感漂う駅舎

JR西日本・宇部線の宇部新川駅の駅構内には、池があると聞いていた。しかもよくある水が枯れ廃れたのではなく、水が湛えられ立派に「現役」だという。宇部新川駅には、2002年の夏、引退を控えた旧型電車のクモハ42に乗りに来たときに訪れていた…

旧石切山駅 (定山渓鉄道)~石山振興会館となり廃線後も活用される木造駅舎~

定山渓鉄道・旧石切山駅。廃線後、残存した駅舎は石山振興会館に…

かつて札幌市内に定山渓鉄道という私鉄の鉄道路線があった。東札幌駅‐定山渓間が廃止されたのは1969年(昭和44年)の11月1日。廃線から半世紀近く経とうとしているが、石切山駅の木造駅舎は驚くべき事に現存し、活用されているという…

豊沼駅 (JR北海道・函館本線)~さくらんぼは季節を越え…

JR北海道・函館本線・豊沼駅に残る廃れた池庭

函館本線の上り列車が豊沼駅に進入した時、ふと目に入った駅前のロータリーが気になった。ロータリーには一部、お義理程度に柵が設置されていた。なぜ一部なのだろう…?この「ロータリーに柵」という組み合わせを見て、JR日田彦山線の採銅所駅の池庭を思い出していた…

深川駅 (JR北海道・函館本線・留萌本線)~国鉄形駅舎に添えられた池庭~

JR函館本線・留萌本線・深川駅、駅舎横の池のあるミニ庭園

深川駅で下車し駅前を見ていると、駅舎の横に柵で囲まれた緑豊かな一角があるのを発見した。前回この駅に来た時は冬で雪が積もっていて、存在に気付かなかった。中には木々が植えられごつごつとした岩が配されているのが見え、ちょっとした庭園の風情だ…

三江線・尾関山駅駅の池庭跡

JR西日本・三江線、蘇鉄や植込みが印象的な尾関山駅

三江線の尾関山駅は列車で何度か通り過ぎたことがある。初めてこの駅を車内から見た時、夜の闇の中、構内通路の両側に高く育った2本の蘇鉄が印象的に映ったものだ。構内配線は元々、島式で2線のホームだったと思われる。しかし、駅舎に近い1線の方はかなり前に撤去された…

美瑛駅(JR北海道・富良野線)~石造り駅舎と色づく白樺が印象深い駅~

JR北海道・富良野線・美瑛駅、昭和27年築の石造りの駅舎

駅の開業は1899年(明治32年)。駅舎は1952年(昭和27年)築の石造り駅舎。石は地元で産出された美瑛軟石を使っている。日本では、昔の駅舎と言えば木造が主流だが、そんな中、石造りの駅舎が造られるとは珍しい。美瑛町は、波打つ丘陵に拓かれた畑や牧場が、ヨーロッパの田舎風景のような美しさ…

早月加積駅(富山地方鉄道本線)~エンタシスの柱が特徴的な木造駅舎~

富山地方鉄道本線・早月加積駅、古色蒼然とした木造駅舎

富山行きの列車から早月加積駅の細長い1番線で下車した。駅舎に近い反対ホームの2番線と、併走する複線のJR北陸本線に挟まれていて、ホームはまるで肩身が狭そうな細さだ。駅の開業は戦後で、その当時からと思われる木造駅舎が残る…

西幡豆駅(名鉄蒲郡線)~名鉄のローカル線、小さな木造駅舎~

名鉄蒲郡線・西幡豆駅、小さな木造駅舎が残る

蒲郡線で古い木造駅舎が残る西幡豆駅で降りた。小さくほぼ箱状の単純な造りながら片流れの屋根になっていて目を引く。近年、名鉄では無人駅など末端部の小駅にも駅集中管理システム導入を進めていて、それに伴い古い駅舎の多くが取り壊されてきた。しかし蒲郡線では導入の予定も無いという…

大行司駅 (JR九州・日田彦山線)~プラットホーム眼下の木造駅舎~

JR九州・日田彦山線・大行司駅、1946年築の木造駅舎

JR九州・日田彦山線の大行司駅で降りると、ホームに沿ってズラリと黄色い布が万国旗のように巡らされていた。この黄色い布が掲げられている風景を見て、多くの人が映画「幸福の黄色いハンカチ」を思い出すものだろうが、まさに主演の高倉健ゆかりの駅だ…