鶴形駅 (JR東日本・奥羽本線)~一風変わった高床式の木造駅舎~



鶴形駅、駅舎と風景

奥羽本線・鶴形駅近く、秋北バスの鶴形停留所
奥羽本線の二ツ井駅から秋北バスで鶴形停留所へ。バス停はこじんまりとした街並みの中にあった。100mばかり南に歩くと鶴形駅だ。
JR東日本奥羽本線・鶴形駅、戦後築の高床式の木造駅舎
鶴形駅の木造駅舎は築堤のレールに合わせた高床式という変わった構造。きれいな花々が駅に彩りを添える。
奥羽本線・鶴形駅、高床式駅舎の1階部分は自転車置場やトイレがある
一階部分はトイレのある小室と自転車置場があり空間を有効活用。駅舎を支える鉄の柱には所々で古レールが使われていた。
奥羽本線・鶴形駅、ベランダのような出入口から周囲を見渡す
駅舎への階段を上ると車寄せ的な出入口がある。周囲を見下ろすと、ベランダにいるかのよう。2階からの視点が新鮮だ。
奥羽本線・鶴形駅の木造駅舎、広めの待合室
待合室はやや広めで無人駅となり窓口は塞がれていた。特急かもしかが窓の外をかすめるように通過していった。
奥羽本線・鶴形駅、地元小学生による手書きの駅案内図
鶴形小学校生徒による駅の地図。手書きの楽しさが溢れている。
JR東日本・奥羽本線・鶴形駅、駅舎ホーム側
駅舎とホームは少し離れていて、築堤上にあるホームとは短い橋で結ばれている。
JR東日本・奥羽本線、鶴形駅に入線した701系電車
2番線に秋田方面行きの普通列車が入線。都会的な701系電車は、秋田仕様のピンクの帯をまとっていた。

鶴形駅訪問ノート

 奥羽本線・鶴形駅の開業は戦後の1949年(昭和24年)と比較的新しい。当初は仮乗降場で、上下3本ずつの列車が停車したという。

 正式な駅に昇格したのは1952年(昭和27年)1月25日。今の木造駅舎は昇格当時からのものだが、築堤上のレールに合わせた高床式という変わった構造が強いインパクトを発する。古レールなどの鉄骨が駅事務室や待合室のある駅本屋を高くかかげ、1階は壁が無い屋外と言った感じ。1階の大部分が自転車置場で、片隅の小さな一室がトイレとなっている。

 無人駅だが、目の前にある鶴形小学校の生徒たちが、色々と活動していてるようだ。待合室には駅構内図や歴史紹介など手書きの掲示物あり、清掃活動時の写真なども展示されていた。

 また地元住民によるボランティアグループの鶴寿会が1965年(昭和40年)より長きに渡って、駅清掃の奉仕活動を続け、「鉄道の日」鉄道関係功労者大臣賞を受賞するなど表彰されている。

 駅前やホームに鉢植えの花々がいくつも置かれ、駅を華やかにしている。

 駅は1971年(昭和46年)に早々と無人化されてしまったが、地元の人々の愛着が変わらず駅を包みこんでいる。

[2007年(平成19年) 9月訪問](秋田県能代市)

~◆レトロ駅舎カテゴリー: 一つ星 JR・旧国鉄の一つ星駅舎


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