昭和時代戦後の駅舎(3) - 駅と駅舎の旅写真館



中塩田駅(上田電鉄・別所線)~荒れ果てた洋風駅舎は…~

上田電鉄、傷みが激しい中塩田駅の木造駅舎(2004年)

 中塩田駅は終点の別所温泉駅と共通デザインの洋風木造駅舎だ。建築時期は不明らしいが、上田丸子電鉄時代に建てられたとの事。上田電鉄と丸子鉄道が合併し、上田丸子電鉄が発足したのが1943年(昭和18年)だ。そして、別所温泉駅の駅舎が建てられたのが1950年(昭和25年)なので…

江部乙駅(JR北海道・函館本線)~梨の木が印象的な駅…~

函館本線・江部乙駅、梨の木が植えられたプラットホーム

夕刻、空が暗くなり始めた頃、江部乙駅で下車した。縦長の窓が印象的なモルタル駅舎で、寒さが厳しい北海道の駅らしく二重窓になっている。外側の窓枠は木製のままだ。札幌方向には、雑草に埋もれながらも側線ホームの跡が残ってい・・・

岳南富士岡駅 (岳南鉄道(現・岳南電車))~古い木造駅舎とパートの駅員さん~

岳南鉄道(岳南電車)・岳南富士岡駅、古めかしい木造駅舎

岳南富士岡駅で下車すると、まず留置されている廃車体が目に付いた。東急から転籍してきた5000系電車で、十年ほど前、私が初めて岳南鉄道に乗りに来た時に乗車したのもこの形式だった。今では元京王の3000系が改造された車両が取って変わっている…

岳南原田駅 (岳南鉄道) ~凝った仕掛けがあった駅の池庭~

岳南鉄道 (現・岳南電車) 岳南原田駅、ホーム片隅の構内通路横にある枯池

岳南鉄道の駅巡りの旅で、岳南原田駅で下車した。台風が接近していて、雨だけでなく風も強く、しっかり握った傘は、今にも反り返りそうなほど風に煽られている。プラットホームホーム先端、構内通路の横に枯池があるのを発見した…

下吉田駅 (富士急・大月線)~ターミナル駅のような風格溢れる駅舎~

富士急行・下吉田駅の駅舎、天井が高く広々とした待合室

風格を感じさせる造りの富士急行・大月線、下吉田駅駅舎。中央の待合室と窓口がある部分の天井が高く造られ、その両翼に業務用室を従え、一大ターミナル駅を連想させる風格ある造り。それもそのはず。この駅舎は、当時、東洋一と謳われた名古屋駅駅舎を模して…

糸魚沢駅(JR北海道・根室本線(花咲線))~個性的な屋根の木造駅舎~

厚岸町、根室本線(花咲線)、屋根が個性的な糸魚沢駅の木造駅舎

花咲線という愛称を持つ根室本線末端区間を列車で旅している途上、根室駅から折り返して木造駅舎が残る糸魚沢駅で下車するつもりでいた。しかし寝過ごしてしまい、目を覚まし車窓の外に目をやると、ちょうど糸魚沢駅のプラットホームから離れているところだった…

末続駅 (JR東日本・常磐線)~二つの枯池と戦後築の木造駅舎がある駅~

JR常磐線・末続駅、木造駅舎正面に造られた枯池とミニ庭園

常磐線、末続駅の駅舎に面したプラットホームは幅が広くスペースは余裕がある。その中に、木々や花が植えられた一角もあり、「ありそうな」雰囲気を感じ、ホームを歩いていると、道路と駅を隔てる柵の前に、小さな枯池が埋もれてるのを発見した…

神町駅 (JR東日本・奥羽本線)~戦後占領下を色濃く残す大仰な木造駅舎~

奥羽本線・神町駅の木造駅舎、吹き抜けで広々とした待合室

奥羽本線の神町駅には一風変った個性的な木造駅舎が建てられている。付近には、戦前は神町海軍航空隊があった。終戦後は米軍キャンプが進駐し、神町駅にRTO(連合軍鉄道運輸司令部)が置かれた。神町駅の開業は1901年(明治34年)だが、この駅舎は戦後占領下の1947年(昭和22年)、連合軍によって建て替えられた…

電鉄石田駅 (富山地方鉄道・本線)~駅舎の裏にひっそりとある枯池…~

富山地鉄・電鉄石田駅。昭和33年築と言われるモダンな木造モルタル駅舎

富山地鉄の駅めぐりを堪能する旅の途上、電鉄石田駅に降り立った。駅をいつものようにあれこれ見ていると、駅舎横の裏手に、枯れた池のある庭園があるのを発見した。乗降客の流れや視線から殆ど外れている場所で、なぜこんな場所にと不思議に思った…

知来駅(国鉄・湧網線)~廃線後、転用され生き残る木造駅舎~

国鉄・湧網線・知来駅、廃線10年後も残る木造駅舎

北海道自転車旅行中、サロマ湖近くを走っている時、既に廃止された国鉄湧網線の事を思い出した。もしかしたら、廃線跡がまだ残っているかもしれない。そして、頭の中の湧網線の経路を思い浮かべながらサロマ湖沿いの道から外れ、内陸部を目指した…