中小私鉄(2) - 駅と駅舎の旅写真館



出雲大社前駅 (一畑電車大社線)~和風の旧大社駅とは対極の洋風駅舎~

一畑電車・大社線・出雲大社前駅、開業の1930年以来の超個性的な洋風駅舎

廃線されて久しいJRの大社線・大社駅跡から10分ほど歩いて、やっと出雲大社の門前らしい雰囲気になってくると、一畑電車の出雲大社前駅が目の前に現われた。約9年振りの訪問だ。和風木造駅舎として名高いJR・国鉄の旧大社駅駅舎を見た後だと…

新村駅 (アルピコ交通・上高地線)~使い込まれた味わいが素晴らしい木造駅舎~

アルピコ交通(松本電鉄)・新村駅、開業の大正10年以来の木造駅舎

まもなく駅舎が新築されると聞き、アルピコ交通の新村駅を訪れた。10年ほど前に訪れて以来の訪問だ。プラットホームに降り立つと植えられた松がまず印象的に映った。もう何十年も前に植えられたのだろうか…?JRより幅がやや狭い島式ホームにあって、見上げる程に高く成長している…

上堀駅(富山地鉄・上滝線)~古き木造駅舎は朝の通勤通学時間帯で大賑わい~

富山地鉄・上滝線・上堀駅の木造駅舎、木目浮く待合室

上堀駅で下車すると、古い木で組まれた軒と柱、そして木製ベンチが目に入った。ベンチは実際に使えるような代物ではない。きっと何十年とこの場所に置かれているのだろう。1本1本、細い木を組んで作られたベンチは歪み、座ると崩れてしまいそうだ…

松代駅 (長野電鉄・屋代線)~構内踏切横の緑豊かな枯池~

長野電鉄・屋代線・松代駅、構内通路踏切横の池庭跡

長野電鉄屋代線の主要駅のひとつ、松代駅の島式ホーム端の構内踏切の所に、木々や草が茂ってる緑豊かな一角があった。もしやと思って見てみると、やはり枯池があった。とは言っても、草木でぼうぼうで…

信濃川田駅 (長野電鉄・屋代線)~木造駅舎の旅~

長野電鉄・屋代線・信濃川田駅、古色蒼然とした木造駅舎

長野電鉄の駅をいくつか巡った後、夕方に屋代線の信濃川田駅に降り立った。桜が散り始める頃だが、2番ホーム待合室横の年季が入った桜の木は、まだ奇麗に花を咲かせていた。信濃川田駅の駅舎をプラットホーム側から眺めた。漆喰や木の古びた質感が味わい深く…

北府駅 (福井鉄道・福武線)~古色蒼然とした木造駅舎は生き残った…~

福井鉄道・福武線・西武生駅…後の北府駅、満身創痍の木造駅舎

地図を見ていると、福井鉄道に北府駅という駅を発見した。あれ?武生から乗ったら次は西武生駅じゃなかったっけ?と、かつて訪れた西武生駅の木造駅舎を思い浮かべながら改めて調べてみると、2010年の3月25日から北府(きたご)という駅名に改称されていたのだった…

八木沢駅 (上田電鉄・別所線)~信州の広々とした風景の中の小さな木造駅舎~

上田電鉄・別所線・八木沢駅、上田丸子電鉄時代からという木造駅舎

上田駅から別所線の列車に揺られた。八木沢駅のプラットホームに降り立つと、信州の山々に囲まれたのどかな田園風景が目の前に広がっていた。そして見上げると、そんな風景をも包み込むかのように、果てしない空には雲が広がる…

中塩田駅(上田電鉄・別所線)~荒れ果てた洋風駅舎は…~

上田電鉄、傷みが激しい中塩田駅の木造駅舎(2004年)

 中塩田駅は終点の別所温泉駅と共通デザインの洋風木造駅舎だ。建築時期は不明らしいが、上田丸子電鉄時代に建てられたとの事。上田電鉄と丸子鉄道が合併し、上田丸子電鉄が発足したのが1943年(昭和18年)だ。そして、別所温泉駅の駅舎が建てられたのが1950年(昭和25年)なので…

彦根口駅 (近江鉄道本線)~凄まじいまでに古色蒼然とした木造駅舎~

近江鉄道・彦根口駅の木造駅舎、出入口

彦根口駅で下車しまず驚かされるのが、駅舎の壁の古び具合だ。木の壁面は徹底的に使い込まれ、かつては白かったであろう漆喰の壁はすっかり黒ずんでいる。リニューアルされた木造駅舎が今でも多く残っているが、彦根口駅のこの駅舎は、それら小ぎれいな駅舎には無い凄みさえ漂わす…

岳南富士岡駅 (岳南鉄道(現・岳南電車))~古い木造駅舎とパートの駅員さん~

岳南鉄道(岳南電車)・岳南富士岡駅、古めかしい木造駅舎

岳南富士岡駅で下車すると、まず留置されている廃車体が目に付いた。東急から転籍してきた5000系電車で、十年ほど前、私が初めて岳南鉄道に乗りに来た時に乗車したのもこの形式だった。今では元京王の3000系が改造された車両が取って変わっている…