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広電廿日市駅(広島電鉄・宮島線、木造駅舎)

~旧駅舎~


広電廿日市駅訪問記と写真

広電廿日市駅ホーム。

 宮島口駅から広電に乗り換え、10分程度で広電廿日市(ひろでん・はつかいち)駅に着いた。2面2線のプラットホームだが、それぞれ低い部分と高い部分があるのが目を引く。専用の軌道を持ち「鉄道線」に分類される宮島線は、今でこそ広島市街を走る路面電車の「軌道線」と直通運転をしているが、昔は宮島線専用の高床車、つまりは路面電車タイプではない床が高い普通の電車も運行されていた。そのため宮島線の駅には高低両方のホームを備えていたというが、高床車の運行が20年前で終了したため、改修の際に高いホームが撤去される駅も多いと言う。

広電廿日市駅の木造駅舎

 宮島方面ホームには古い駅舎がある。路面電車が走る線の駅らしからぬ、高床車時代を感じさせる木造駅舎は広電に残った唯一のものだ。こちらは待合室や出札口などのあり、その奥に駅務室が続いている縦長の駅舎となっている。かつへは写真右側にも建物があり売店が入っていたというが、今では取り壊されトタンで塞がれている。

広電廿日市駅駅舎、側面。

 広電廿日市駅駅舎側面。あまり手が加えられていなく木の質感に溢れ昔ながらの風情を保っている。後ろの出っ張った部分がおそらくは駅員さんの休憩室だったのだろう。先程の待合室と休憩室に挟まれ、軒下の奥まった窓がある所が駅事務室だ。

広電廿日市駅、駅舎後方。

背後から駅舎を見てみた。休憩室の背後に隠れるようにある灰色の小さな建物はトイレ跡だろうか?

広電廿日市駅駅舎、窓口跡と待合室。

 駅舎待合室、出札口。無人駅となり窓口は塞がれている。ここは駅舎側面と違い、改装の跡が見受けられる。しかしそれも何十年も前の話。全体的に古びていて、天井が低くベンチひとつ置かれていない空間は殺風景ささえ感じる。

広電廿日市駅、窓口跡。

 よく原型を留めた昔のままの出札口が残っている。特に人工御影石を使ったカウンター回りの造りが個性的で何ともいえない渋さを漂わす。2005年までは有人駅だったので、このレトロな窓口で切符や現金のやり取りをしていたのだと思うと、その頃にここで切符を買ってみたかったと思う。

広電廿日市駅、窓口横の出入口

 窓口横には扉がある。駅務室前に出られかつては駅員専用と思われるが、今ではもう一つの出入り口として機能している。

広電廿日市市駅、鉄パイプのラッチがある改札口跡

 鉄パイプの改札口跡。もうすっかり錆び付いている。

広電廿日市、行き先表示など電光表示板

 「折り返し」「電車がきます」「JA病院前」「広島駅」「広電前」「西広島」
「低いホーム」「商工」「宮島」、カラフルな電光掲示板で、電車が接近がこの掲示板を賑わす。20年前に高床車が廃止され、さすがに「高いホーム」という表示はもう無かった。

広電廿日市駅に停車するグリーンムーバー

 広電廿日市駅駅舎ホーム側。宮島方面行きのホームはは駅舎から遠いほうが低いホームになっている。遠くに停まったグリーンムーバーの新しさが古い駅に異彩を放つかのような斬新な風景に見えるが、地元の人々にとってはもう当たり前の光景なのだろう。

広電廿日市駅、西広島方面ホームの出入り口

 広電西広島方面行きホーム。古いながらも立派に駅舎あり、構内通路もあるが、こちら側には簡素な出入り口があるのみた。

広電廿日市駅の駅前通り

 広電廿日市駅駅前。こじんまりとした商店街がある。踏切を渡り山側に数分歩くとJRの廿日市駅がある。あまり事前に調べなく歩いていってらたまたまあったと言った感じだったが、青春18きっぷを使っての旅だったので、離れる時はJRの駅を使った。


[2011年7月訪問](広島県廿日市市)

追記: その後の広電廿日市駅

 この木造駅舎は2012年秋に使用停止となり、2103年3月頃から本格的な取壊し作業に入ったとの事。

 そして2013年8月に新駅舎が利用開始となった。高床車用プラットホームも無くなり、駅前にバスロータリーが設置されるなど、駅はかなりの変化があったようだ。