中央本線・古虎渓駅 20年振りに秘境駅として知られる古虎渓駅を訪れた。 記憶ではもっと多くの桜の木でわさわさしていた気がするが 見事に咲き誇るのはたった一本だけだった… 小高い山に囲まれた川沿いの秘境駅。 独り精一杯咲く桜が なおさら愛おしく思えた。 高山本線・上麻生駅 車窓を彩った桜に誘われ 上麻生駅にふらり降り立った。 ほどんど咲いていない桜の木があった。 年季入っているのか ひと際黒い木が印象的に映った。 上麻生駅には、色々な種類の桜が植えられ 駅構内賑わしているのが面白い。 寒緋桜の一種?だろうか… 早咲きの濃いピンク色の桜は いっそう艶やか。 高くまで枝を伸ばし 待合所に落ちるように 枝垂桜が咲いていた。 あの黒い木の桜は まだ蕾ばかり。 そんな蕾ばかりの桜も 可愛らしくて、またいいもの。 駅舎の待合室に座って外を見ると あの枝垂桜が目に入った。 いちばん華やかに咲き誇るこの枝垂桜は まさにこの瞬間、上麻生駅の主役だ。 中川辺駅 車内から見た桜並木に魅かれ 中川辺駅に降り立った。 曇り空の夕刻、ちょっと暗くなっていたが。 ホーム側だけでなく 駅前の2本の桜の木も華やかに咲き誇っていた。 跨線橋を上がると 華やいだ桜がまさに目の前に迫った。 手を伸ばすと届く距離、 しばし桜と戯れた。 下りホーム側の桜並木は、まさに壮観。 桜が駅を賑わす風景は そんなに珍しくないように思う。 日本人は昔から本当に桜が好きなものだ。 しかし、私が知っているだけでも 駅のそんな風景はいくつも失われてしまった。 中川辺駅には、春らしい駅の風情がまだ存分に残っていた。 駅の原風景を留めるように… 華やかな桜並木があっても 小さな無人駅には ライトアップなんてしゃれたものは無い。 ただ夜の闇の中に忍ぶように ひっそりと咲くのみ… [2022年(令和4年4月訪問)]